日本の中華料理屋さんでジャージャー麺っていう麺料理がありますよね?チャジャンミョンはその韓国版?!と最初はナビもそう思っていたのですが、実際韓国のチュングッチッ(中華屋さん)で頼んでみると、なんだがちょっとグロい!料理が出て来るんです。でも実際食べてみるとかな~りコッテリ。実はチャジャンミョン、安くてお腹いっぱいになる、子供からおじいちゃんおばあちゃんまでみんな大好きな韓国では超ポピュラーな麺料理なんです。
チャジャンミョンとは?!
豚肉、タマネギ、ねぎ、にんにく、しょうがなどを細かく刻んで油で炒め、チュンジャン(黒味噌)で炒めた黒っぽいソースを麺の上にかけて食べる料理。チャジャンミョンの種類は材料や作り方によってチャジャンミョン、カンチャジャン、サチョンチャジャン、ユモチャジャン、サムソンチャジャンと大きく5つに分かれています。中でも一番ポピュラーなのがノーマルなチャジャンミョンとカンチャジャン! |
それでは、主なチャジャンミョンメニューをご紹介しましょう!
- チャジャンミョン・・・一番オーソドックスなチャジャンミョン。たまねぎ、にんにく、生姜などを細かく刻んで炒め、チャンジャン(黒味噌)でさらに炒めた黒っぽいソースが丼に入った麺の上にかかって出てきます。値段はだいたい3,000ウォン前後、特に学生街などの安いところは2,300ウォンから、高いものは6,000ウォンぐらいするものもあり。
- カンチャジャン・・・チュンジャン(黒味噌)に水とでん粉をいれずに、ただ油で炒めたもの。ふつうのチャジャンミョンよりもタマネギが多くて少し油っこく、麺とソースが別々に出てきます。
- ユモチャジャン・・・中華料理屋さんによって、ユニまたはユミチャジャンとも言われ、玉ねぎと豚肉を細かくみじん切りにして味噌と混ぜるもの。味はカンチャジャンに似てい ます。
サムソンチャジャン・・・ヘムルチャジャン(海鮮チャジャン)ともいい、下茹でした豚肉、エビ、イカ、ナマコ(ヘサム)、軽く炒めたタメネギを再び油で炒め、味噌と薬味や味付けをして麺に載せたもの。混ぜ混ぜして食べます。
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チャジャンミョンの食べ方!
チャジャンミョンは、街のあちこちにある中華屋さんで食べれるのですが、チャジャンミョンだけを注文している人もいれば、人数に合わせて、それ+餃子やタンスユッ(酢豚)などを頼んでいる人もよく見かけます。テーブルに運ばれてきたチャジャンミョンは、まだソースと麺が絡まっていない状態。これをまんべんなくうまく絡めるには、箸を1本1本持って混ぜては持ち上げ~、混ぜては持ち上げ~を繰り返しましょう。また、もともとこってりしているチャジャンミョン、これに何か薬味が欲しい!という方は、コチュカル(唐辛子の粉)を振りかけて食べるといけますよ~!
チャジャンミョンについて出て来るおかずは?!
普通、韓国料理だったらキムチやいろんなおかずが小皿に盛られて出てきますが、チャジャンミョンはもともと中華料理屋さんで食べる料理ということで、食べやすい大きさに切った生の玉ねぎとチュンジャン(黒味噌)、たくわん、たまにザーサイが出てきます。でもキムチがないと食事をした気がしないという地元の人のために、頼むとキムチも出してくれるところも。
チャジャンミョンって一体中国料理?それとも韓国料理?
韓国のチャジャンミョンのルーツは、もともと中国の北京や天津で作られるチャウジャン麺(炒醤麺)といわれています。茹でた麺にいろんな薬味とジャン(醤・チャウジャン・チャジャン)を炒め、煮詰めたものを載せて食べる中国の麺料理が現在韓国で人気のチャジャンミョンに発展した、というわけらしいんです。でもこの韓国オリジナルの中華料理、チャジャンミョンをどこで誰が作り出したかというと、それは現在では国際空港がある街として知られている仁川(インチョン)の中華料理屋さんだとか。
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1883年に開港した仁川は、1920年頃からだんだん中国と韓国を行ったり来たりする中国の貿易商が急増し、滞在する中国人を対象にした中華料理屋もたくさんでき、周辺の韓国人にも値段と味が好評だったとか。そこでここの中華料理屋さんが韓国人に合わせて安くて簡単に食べれる料理をと開発したのがチャジャンミョン。でも今ではどこのお店で初めてチャジャンミョンが作られ売り出したのかは定かではないそうです。
チャジャンミョンを食べる日!
バレンタインデー、ホワイトデー、ペペロデー、ローズデー、など韓国にはいろんなイベントデーがありますが、もう1つ、最近若者の間でだんだん浸透しつつあるスペシャルデーが"ブラックデー"。ブラック?と考えるだけで色的にも不吉な日かと思ってしまうんですが、実はブラックデーとはチャジャンミョンを食べる日。でもみんながみんな食べるのではなく、バレンタインデーにもホワイトデーにもキャンディーやチョコレートをもらえなかった男の子と女の子限定!チョコやキャンディをたくさんもらった人気者を羨みながら、黒いスーツを着て、黒いチャジャンミョンを食べる日なんだそう。。。。 |
ところで韓国の中華料理屋さんに行くと、日本の中華料理屋さんとはちょっと違うんですよね。麺料理というとチャジャンミョンと辛いスープのチャンポンがもっともポピュラーで、焼き餃子の代わりにあるのが揚げ餃子か蒸し餃子、あるいは茹で餃子が出てきます。また酢豚も味がまた違うんです。それから、今日ご紹介したチャジャンミョンのご飯版、チャジャンパッっていうのもありますよ。根っからの韓国料理も美味しいけれど、せっかくだからちょっとかわったコリアンテイストの中華にもトライしてみて下さいね。
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