心に染み入るおふくろの味、いつ食べても心温まるすいとん!
こんにちは!ソウルナビです。今日ナビは、仁寺洞(インサドン)の伝統ストリートに来ています。この界隈は韓国の家庭料理定食から高級韓定食、伝統茶や伝統酒のお店もたくさんあるんですが、実はスジェビ(すいとん)専門店も多いんです。すいとんというと日本ではもうあまり食べられなくなりましたが、韓国では昔からずっと食べられている家庭料理。子どもからおじいちゃん&おばあちゃんまで、みんな大好きなメニューなんですョ!それでは今日はそのスジェビ(すいとん)の専門店、仁寺洞にあるお店の中でも有名な「インサドンハンアリスジェビ」をご紹介しましょう!
くねくねインサドン(仁寺洞)の路地裏へ
仁寺洞のメインストリート(インサドンキル)沿いにあるお店は分かりやすいし探すのに苦労しないんですが、路地裏の方はほんとに似た通りが多く、初めて来た人にとっては迷路のよう。道の幅も狭くてくねくねくねくね次から次へと細い道が続いているので、お目当てのお店にたどり着くにも大変だったり!以前ナビもとっても苦労した記憶があるんです(‐_‐;) そんな仁寺洞にある「インサドンハンアリスジェビ」の場所もちょっぴりくねくね系。細い道を入ってまた入って突き当たりにあるので、皆さん通り過ぎないようにご注意下さい^^
「インサドンハンアリスジェビ」というお店の名前にあるように、こちらはインサドンでハンアリ(土壷)入りのスジェビ(すいとん)を専門に20年以上(2013年現在)やってきたお店。建物は仁寺洞に多い昔ながらの伝統家屋で、木のぬくもりが感じられる落ち着いた雰囲気です。
席はテーブルの他に座敷もあり。壁いっぱいに並んでいるハンアリ(土壺)と天井に飾った伝統小物のインテリアがまたいい味を出してるんですよね~
ナビもいろんなところでスジェビを食べましたが、ここのスジェビが他のお店と違うのが牡蠣(夏はあさり)が入っているスジェビというところ。スープのダシは基本的にはいりこと昆布ダシだけど、さらに牡蠣が入ることによってさらに濃い味わい深いスープが出来上がる!というワケ。ほら、牡蠣がごろごろしてるでしょっ(この牡蠣は料理長の気分で?!ごろごろしている時とそうでない時あり!)!それからこのビックなぶつ切りじゃがいもがまたホクホクしていて美味しいんです。ハンアリ入りだから最後まであつあつでいただけるのがうれしい!
スジェビが初めての方へ!
遅ればせながら初めてスジェビを召し上がる方へ、スジェビの食べかたを簡単にご説明します。特別むずかしいことは特にありませんが、、スジェビの魅力の一つでもあるとってもやさしいスープ、でもちょっと何かが欲しい!という方は、テーブルの端に置いてあるプッコチュ(青とうがらし)入りの醤油を入れて見てください。味にキレ?!が出ます。それから、ハンアリ(土壺)は思ったより熱さを長く保ち、そのまま食べると熱くて火傷してしまうので、ひょうたん型のしゃもじでお皿によそって食べましょう。
スジェビに欠かせないもの!
あれ?!キムチはどこ?!と思われた方、すでにテーブルにセッティングされているのでご心配なく。このお店ではキムチがスジェビの入ったハンアリと同じ色の土瓶入りで別に出てきます。そこから食べたい分だけお皿に取り出してスジェビと一緒に食べると、このキムチがまたうまい!やっぱりスジェビはシャキシャキの新鮮なキムチがないと美味しさも半減。ちょっと味が単調で飽きがちなスジェビも続けて食べられるのはこのキムチのおかげですよね。そしてもう一つ!口の中をさわやか~にしてくれる大根の水キムチ。あっつあつのスジェビに冷たくて甘酸っぱい水キムチも欠かせないですね~。
赤いスジェビもいかが!?
スジェビというと、多くの韓国のスープのように真っ赤なとうがらし色のスープではなく、いりこダシのやさしいお味のスープですよね。でもやっぱり韓国の方、か~っと辛いキレのあるスジェビをご希望の方も多いよう。そのようなお客様の声に応えて、普通のスジェビにエビとワカメを追加してコチュジャン(唐辛子味噌)で味付けしたオルクナンスジェビ(辛いスジェビ)もメニューに加わりました。スジェビにたっぷりのキムチを入れて食べていた方、辛いもの好きの方、こちらの新メニューにも挑戦してみてください。まさに焼肉を食べる時の赤い味噌、あのコチュジャン(唐辛子味噌)味のすいとんが味わえますっ!しつこいですが、ほんとに味がコチュジャン、コチュジャンしてました。
夜はドンドン酒(どぶろく)と一緒に!
ここはスジェビ専門店ですが、夜来るお客さんのためにドンドン酒(どぶろく)と、それに合うおつまみとしてヘムルパジョン(海鮮ねぎチヂミ)、コルベンイ(巻貝の辛い和え物)もあります!これらは基本的に夜メニューですが、雨の日にはたくさんのお客さんが食べにくるらしいです。なんでかというと、実は韓国には雨の日にドンドン酒(あるいはマッコルリ)とジョン(チヂミ/韓国風お好み焼き)を食べる風習があるんです。理由は、、、こちらでは小さい時から言われ続けたので雨の日=ドンドン酒+ジョンという考えが頭にインプットされ、条件反射的に食べたくなるらしいですよ。
(※メニューの写真の価格は2013年現在のものです。)
最後にもう一つ、夏季限定(5月中旬~8月末)で楽しめるコングクス(豆乳スープの麺)も夏の暑~い日にはソウルの暑さも一時忘れられます。スジェビの次はこちらもどうぞ!以上、仁寺洞にある「インサドンハンアリスジェビ」からソウルナビでした。