明洞で昔からのおいしさを守り地元の人にも観光客にも人気のカルグクスとマンドゥの専門店!
こんにちは!ソウルナビです。ソウル一の繁華街、明洞にはリピーターなら一度は訪れたことがある、雑誌やテレビでもたくさん紹介され、地元の人にも観光客にも人気のお店がいくつかあります。今日はそんな有名店の1つ、カルグクス(韓国の手打ちうどん)と餃子(マンドゥ)の専門店「明洞餃子(ミョンドンキョジャ)」をご紹介します。あ、その名前なら聞いたことがある!という方もいらっしゃるかも。庶民的な料理であるカルグクスがここまで人気となった秘密は?さっそくお店に行ってみましょう!
「明洞カルグクス」から「明洞餃子」へ
こちらのお店は 1969年、「明洞カルグクス」という名前でオープン。以来、味とサービスの良さがクチコミで評判となり、あっという間に明洞で有名なカルグクス屋さんとして定着。ただ、あまりにも有名になりすぎて、勝手に同じ「明洞カルグクス」の名前を名乗ってお店がソウルのあちこちに誕生。このままではお客様がチェーン店と勘違いして全然関係のない他のお店に行ってしまう!常連客やウワサを聞いてやってきた人にお店本来の味を味わってもらいたいと、名前を現在の「明洞餃子」に変更。いまでは「明洞餃子」という名前を知らない人はいないと言われるほど有名店になりました。100ウォンから始まったカルグクスの値段は時代とともに変わってしまったけれど、昔から地元の人に親しまれてきたお店の味はそのまま。
行列覚悟でランチとディナー!
お店は明洞に本店と、同じ通りの100m先にある分店の2店舗のみ。チェーン店はありません。本店は1Fと2Fがあり、3Fは団体用(要予約)。お店の中はけっして新しいお店ではないけれど、多くの人が訪れる店らしく、全体的に清潔感が漂っています。本店も支店もほぼ毎日、お昼時と夕飯時は混んで行列ができます。しかし混雑時を外して行っても、いつでもお客さんは多いほど。子供から若い女の子、サラリーマンやおじいちゃん、おばあちゃんに至るまで老若男女、さまざま人が訪れています。ちなみに一番の混雑時間は、昼12時頃からと夜6時半から。支払いはすべて先払いになります。
水とキムチはお店のモットー!
お店にはキムチと水を持って店内をぐるぐる回るスタッフが。これはキムチや水はお客さんに言われる前にサービスしなければならない、という社長さんのモットー。スタッフもきりっとスーツを着用。あまり笑顔を見せず、外国人から見ると少し無愛想な感じだけど、これは韓国本来の標準的な客対応レベル。それでも外国人が多いせいか、最近は笑顔も増えました。「明洞餃子の人が笑っている!」ナビも思わず驚いたほど。
メニュー紹介
こちらのメインメニューは何と言ってもカルグクスに蒸し餃子(チンマンドゥ)!麺はカルグクスにビビングクス、さらに季節限定のコングクス!
カルグクス(刀削り麺)
お店の看板メニュー、カルグクス!他のお店のカルグクスはさっぱりと軽くお昼を済ませる定番メニューという感じですが、こちらのカルグクスはまさにお店のメインメニュー!こってりしているようで脂っこさを感じさせない、鶏の骨を6時間じっくり煮たスープに、ワンタンや玉ネギ、ズッキーニ、ニラ、唐辛子、ニンニクなどの野菜と一緒に炒めたとろ~りミンチが麺の上にのり、見るからにボリューム満点!このボリューム満点のカルグクス、忘れちゃいけないのが麺!麺のコシや茹で具合も味の大きなポイントですよね。こちらの麺は朝の4時から仕込みを始め、その日食べる分だけ捏ね、3時間熟成させます。それから重要なのが茹で時間。こちらでは茹で過ぎないように必ず6分以内であげるようにしているとか。この適度にコシと弾力のある麺が器に入ったら、いつ食べても変わらないカルグクスの出来上がり!このとろみのスープとワンタン、さらに麺のハーモニーにやみつきになる人も。
チンマンドゥ(蒸し餃子)
本場の点心並み・・・とまではいかないけれど、肉汁がジュッと口に広がる蒸し餃子(チンマンドゥ)。このマンドゥ、他の韓国料理のお店にあるマンドゥとはまったく別の味!薄めの透き通った皮の奥には豚肉にニラなどがたっぷり入り、ゴマ油の香りが。丸い蒸篭に蒸したての餃子が10個、出てきます。餃子は一口サイズでとっても食べやすい!ラーメンには餃子がセットののように、カルグクスには蒸し餃子。小さいから軽く食べられそうだけれど、カルグクスと一緒に食べると見た目より意外と食べ応えあり!
コングクス(豆乳麺)
夏だけの限定メニュー、コングクス。100%その年に採れた豆だけを牽いて作ったスープの麺で、どろりとしていて口に含むと豆の芳ばしい香りが口の中いっぱいに広がります。白濁色の豆の冷たいス−プに麺を入れ、その上に盛った野菜の緑色が鮮やかに映え見た目も涼しげなコングクスは自慢の一品。冷たいので喉滑りがよく、食欲のない夏にもってこいです。
ビビングクス(混ぜ麺)
辛さと甘さが絶妙なコンビネ−ションをみせるビビングクス。辛いけれど、ビビン冷麺のようにさっぱり食べられます。麺はたぶんコングクスと同じ?独特な緑色!でも味にクセはなし。カルグクスにもあるひき肉も入っています。ちょっと中華のチャジャンミョン(ジャージャー麺)ぽい?
カルグクスと一心同体なのがキムチ!カレーに福神漬けがあるように、カルグクスにはキムチがないとカルグクスの味を味わえない!このキムチもカルグクスに負けないほど定評があるんです。このキムチは朝早く市場で厳選し仕入れた白菜に天然で乾燥させた甘辛い唐辛子、ニンニクなどに企業秘密の味付けを加え、その日食べる分だけを漬けます。発酵する前に食べてしまうから酸味はほとんどなく、即席キムチといった感じ。新鮮な食材の香りと旨みがカルグクスにぴったり!またビビングクスにも特製スープがついてきます。このスープの味は、まさにカルグクスのスープの味!
ボリューミーな量に注意!
1人前がボリュ−ム満点のカルグクス!よく食べる方ならちょうどいいかもしれないけれど、一般の男子でも1人でカルグクス+餃子をつまむとかなりお腹いっぱいに!大食いのナビでもギブアップして残したほど・・・地元の女の子2人組を見てみると、カルグクス1つに蒸し餃子1つが標準のよう。もし足りない場合はご飯もあるし、麺の追加もできます。またテイクアウトもできます!
こちらの料理長さんは1日に3回以上料理の味をチェック、お店を長くやっていてもお客さんから味が変わったと言われないようお店の味を維持することにとっても気を使っているとか。韓国が経済危機で厳しかった時も長い間守ってきたお店の味を変えることはできないと材料を変えず、こだわりの味を守り通したとか。お客さんの多くが地元の人で、さらにソウル中心部の一大観光地、明洞にあるため日本をはじめ外国からの観光客も多く訪れるこちら。皆さんも明洞で地元の人から長年愛されているこだわりの味を是非試してみて下さいね!以上、「明洞餃子」からソウルナビがお伝えしました。