本場北朝鮮仕立てのコシがある麺にあっさりスープ!創業40年以上になる老舗冷麺専門店
こんにちは!ソウルナビです。暑い夏でも麺類って、なぜかつるつるとお腹の中に入っていく不思議な食べ物ですよね?韓国では一年中食べる食べ物ですが、夏になると一層おいしさが増す麺類のひとつに冷麺(ネンミョン)があります。日本にも盛岡冷麺がありますが、韓国の冷麺は日本よりもスープや麺の種類が豊富なので、毎日同じ冷麺類を食べても新鮮さを楽しめるのが特徴。韓国では単品で食べる以外にも、焼肉の後のシメの一品としても食されていますが、今日ご紹介する「明洞咸興麺屋(ミョンドンハムフンンミョンオッ)」は豊富な種類を扱う冷麺専門店。辛いもの好きさんも、苦手さんも、ここの冷麺ならきっと気に入るハズ!それでは、さっそく行ってみましょう~^^
◆◇◆食・買・観光の全てが揃う明洞(ミョンドン)に位置◆◇◆
「明洞咸興麺屋」は地下鉄4号線ミョンドン(明洞)駅から徒歩6分ほどの小さな横丁に位置しています。ミョンドンと言えば、ファッション、グルメ、観光とオールマイティな場所として有名ですよね?!飲食店の入れ替わりの激しいミョンドンですが、このお店はこ明洞で40年ほど続いている超老舗店。長い年月、入店するお客さんを見続けてきた木造りの看板が、とてもいい味出しています。夏になると観光客だけでなく、営業回りの韓国サラリーマンやお年寄り、若い女性まで、お店に吸い込まれるように入っていき、昼食のピーク時は外に列を作るくらいの人気ぶり。混雑時にスムーズにお客さんに料理が行き届くように昨年(2011年)末、リニューアルを行い、1・2階の客席の横に厨房を設置し、さらに3階ワンフロア全体が厨房になりました。
■■■ 1階 ■■■
■■■ 2階 ■■■
◆◇◆開店当時から守り続けた味を食す◆◇◆
北朝鮮出身のオーナーが故郷を懐かしみながらお店を始めたのが、なんと今(2012年)から約40年前のこと。支店を出さないかという話まで出たのですが、本店の味を守るために現在までミョンドンの1店舗でがんばっていらっしゃるそう。冒頭でも触れたように、冷麺は実は奥が深く、北朝鮮の手法で作られるハムフン(咸興)麺と、葛が入っているチッ(葛)麺とがあるそう。ここで使用している麺は白く、そうめんより細いハムフン麺を使用。冷麺はゴムのように硬くて食いちぎれないイメージがありますが、このお店の冷麺はナビが食べても満足です^^
☆さっぱりしたスープとコシのある麺!ムルレンミョン(冷麺)!
まずはムルレンミョン(普通の冷麺)から。からしや酢を入れる前にちょっとお味見。さっぱりとしているけど、しっかりダシが効いたコクのあるスープに、コシのある細めんが見事にマッチ。これにお好みでお酢やからしを入れると、さらに酸味の効いたさわやかな味加減に変化!冷麺のスープというと大根を漬けた水キムチのトンチミだったり、肉の出汁だったりニボシだったりとお店によって異なりますが、このお店では牛肉ダシとトンチミのミックス。牛肉を長時間煮込んだ後、油分をこしたスープにトンチミを混ぜると、こんなにもさっぱりでコクのあるスープが出来ることを教えてくれた「明洞咸興麺屋」に感謝です^^
☆韓国でしか食べれない貴重なフェネンミョン!
韓国のイメージカラーと言ったら、やっぱり赤!これは麺文化にももちろん影響し、ビビンネンミョンもご覧の通り目が痛くなりそうな赤!辛いソースと麺をビビョソ(混ぜて)食べる。冷麺でありながらだんだん食べていくうちに体中が暑くなっていく、名前と反比例する麺。ここのビビンネンミョンは3タイプあり、コギ(肉)とフェ(刺身)、肉と魚両方が入っているソッキミ(肉・刺身両方)冷麺のどれかから選ぶようになっています。こちらはフェ(刺身)タイプの冷麺。日本では珍しいエイの刺し身と野菜、そしてコチュジャンベースの真っ赤なソースがかかっていて、食べた当時は甘辛でほどよい加減ですが、だんだん辛みマックスに達してきます(汗)麺だけでなく、甘辛ソースが絡まったエイの刺身も意外と美味^^
※現在はメニューに「ソッキミ」はなく、辛いソースと麺を混ぜて食べる冷麺は、ビビンネンミョン(茹で肉スライス入り)かフェネンミョン(エイの唐辛子酢味噌和え入り)になります。
☆お肉も刺身も両方味わいたいビビン麺のソッキミ!
定番であるビビンミョンやフェネンミョンを卒業したい方におススメの一品。長年同メニューで通してきた「明洞咸興麺屋」の期待の新メニュー!?アイスクリームの口休めの役割のウエハースのように、ビビン麺の辛さの口休めのために冷麺に使用されている牛肉の一切れが入っています。冷麺のおいしいお店ではこのお肉もおいしいといわれているので、エイのお刺身と一緒にお肉も一緒に味わってみてください!思ったより味がきつかった場合はテーブルの上にあるタデギ(ニンニクや唐辛子をミックスした辛いソース)や砂糖を入れてみると、辛さや甘さを調節することができるので試してみてくださいネ。
※現在はメニューに「ソッキミ」はなく、辛いソースと麺を混ぜて食べる冷麺は、ビビンネンミョン(茹で肉スライス入り)かフェネンミョン(エイの唐辛子酢味噌和え入り)になります。
◆◇◆効率の良い先払いシステム◆◇◆
夏季になると昼以外の時間でも込み合うこのお店。冷麺類とあったかソーメンの温麺、それ以外にマンドゥ(餃子)やエイの刺身、スユッ(煮た牛肉)など他の飲食店に比べるとメニュー数が少ないので、お待たせせず効率よく皆さんに食事を楽しんでいただけるように「先払いシステム」が導入されているのはグッドアイディア^^
どのメニューも他の食べ物よりさっぱりしているのでお腹にもたれないので、これからの予定も身軽に動けるし、お夕食もおいしく食べれること間違いなし!後味すっきりの冷麺、皆さんも是非お試しくださいネ。以上、ソウルナビがお伝えしました~