社長さんが長~い記者生活で厳選したメニューは、炭焼き豚トロと具だくさんのテンジャンチゲ!
こんにちは!ソウルナビです。炭焼き豚トロ&テンジャンチゲ(味噌鍋)の地元人気店「ゴリラ」といえば、ファンの方もたくさんいらっしゃるんでは?!ナビもあの弾力のあるジューシーなお肉と味わい深いテンジャンチゲにハマッた「ゴリラファン」の1人で、たまに食べに行っていたんですが、先日、西小門にあった本店が再開発のために閉店したとのこと。かなり残念に思って、本店はいずこに~?!と別の支店に電話で聞いたところ、忠正路(チュンジョンノ)駅前にオープンした支店がこれからは本店としてやっていくとか。あのゴリラ社長もそちらにいらっしゃるということで、間違いありません!さっそく、お店に伺ってみましょう!
以前よりアクセス便利に!西小門にあった以前の本店は、最寄りの市庁駅から路地を曲がって、曲がって、曲がった細い路地沿いにあり、ちょっと分かり難かったんですが、今回は地下鉄2・5号線チュンジョンノ(忠正路)駅から徒歩約30秒。ビギナーでも気軽に行ける便利なロケーション。またこの忠正路をご存知ない方のために、実は地下鉄2号線だと市庁のすぐお隣、5号線だと西大門の隣、ということで、ソウル中心部かつアクセスも便利なところなんです。市庁や西大門周辺のホテルからも行きやすく、また西大門周辺のNANTA劇場、貞洞劇場からもタクシーで5分ほど!
お店の雰囲気はそのまんまさっそく、駅からお店の方に歩いていくと、おおお!!まさに西小門の本店がそっくり移転したように、外観の雰囲気はそのまんま。そして店内に入ってみると、木を組み合わせた天井、ドラム缶テーブル&丸椅子、コンクリートの床、メニューが書かれた黒板・・・と、店内も雰囲気が変わってないよう~。最近は創業うん十年の老舗も、年季の入った木造家屋でいい味だしてるなぁと思っていたのに、リニューアル後に洗練されたシックなインテリアに変わってしまうところも多いんですよね。でもこちらは、あの慣れ親しんだ雰囲気をちゃんと守ってくれてます。社長さんいわく、以前の本店は韓屋(ハノッ=韓国の伝統家屋)タイプの一軒家をお店としてつかっていたので、今回もわざわざそんな家を探したとのこと。また、このお店は、西小門の再開発を見越して、後に本店をここに移転しようと準備していたお店なんだとか。
<壁にはイラストや社長さんの書いた記事&写真も>
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<これはほんの一部。社長さんの職業柄、記者が多い~>
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ではこの店のメニューを見てみましょう~!店のメニューはとってもシンプル。店内の黒板に書いてある、モソリサル(豚トロ)、サムギョッサル(豚の三枚肉)、カルメギ(豚の横隔膜)、テンジャンチゲ(味噌チゲ)、そして最近新たに加わったキムチチゲの5つ+その他お酒やソフトドリンクといったところ。ランチタイムのお客さんのほとんどが周りのオフィス街からランチをしに出てきたサラリーマン。肉を注文する人もいるけれど、皆さんテンジャンチケまたはキムチチゲをご注文。特にランチのチゲにはビビンバ用のどんぶり飯もついてくるので、朝抜きのサラリーマンに大好評だそう。また夜はお肉と焼酎で一杯やっていく、これまたサラリーマンがわんさか。
■お昼の人気メニュー、テンジャンチゲ&キムチチゲ
ランチにチゲ(鍋)を注文すると、卓上コンロの火にかけられた鍋を囲むように4種類ほどのナムルの小皿と目玉焼き、そしてごま油にコチュジャンが並びます。そしてそして、冷麺用の器にたっぷりご飯2杯分はありそうなどんぶり飯がどど~ん!テーブルの上のおかずを各自お好みにあわせてご飯に載せ、ごま油とコチュジャン(唐辛子味噌)で味付けをして混ぜ混ぜ~!とビビンバにして食べるんです。このビビンバがしっかり混ぜ合わさった頃には、目の前のチゲもぐつぐつ煮立ってちょうど食べ頃!このしっかりランチを続けるとオフィスワークのサラリーマンにはちょっと重い気もしますが・・・満足度はばっちりです^^
一つ注意点は、夜テンジャンチゲを注文しても、おかずやご飯はついてきません。 テンジャンチゲ&ビビンパッはお昼のメニューです^^
<まんべんなく混ぜてあ~ん!>
☆味わい深い具だくさんテンジャンチゲ!
この人気のテンジャンチゲは、椎茸、ホバク(ズッキーニ)、ネギ、豚肉、玉ねぎ、豆腐などがゴロゴロ入った具だくさんチゲ。味も深いながらも濃厚すぎず、スプーンでひとくち目、思わず「あぉ~」と声がでちゃいそうな喉に染み入る味。
☆ファンタスティックなキムチチゲ
今回新しくメニューに加わったキムチチゲを食べてみることに。ゴリラ社長さんが「ファンタスティック!!」と自慢するキムチチゲのお味は、スプーンが止まらなくなるほど、まさにファンタ~スティック!大きなぶつ切り豚肉と、カットしてないキムチがまるごと入ったチゲは、酸味、甘み、出汁具合のバランスが絶妙です。
■お次は噂の人気メニュー、ジューシーなモソリサル!
モソリサル。これは一体何かというと、ハンジョンサルといって、1頭の豚から600gほどしか取れない貴重な首の内側のお肉。とにかく色がピンク色で、よく見ると美しい霜降りに似た白く細かい直線が走る一品です。これがジューシーさの秘密。薄くスライスしたお肉を炭火の上で焼くと、端がクルっと丸まって表面には脂が少しずつにじみ出てきます。こんがりと焼き目がついて、適度に脂が落ちたら食べごろ!これをレモン、昆布、醤油などを合わせて7時間ほど煮込んだものに玉ネギ、ニラなどを刻み入れたソースに付けて、サンチュに包んで食べます。実際食べてみると、最初の1~2切れはちょっと硬めで拍子抜けだったけど、その次からはもう口に入れるとまろや~な旨みがジュワ~っ。弾力もあり、甘みもあります。コレは人気が出るわけだ~。
炭焼きがやっぱりうまい!
ゴリラは本店と現在オープン準備中の江東区庁店、そして社長さんの記者時代の後輩、そして社長さんの趣味であるスキューバダイビングの知り合いなどにお店の看板と技術を譲ったという支店が鍾路、良才、宣陵、果川にありますが、炭焼きは直営店のこの忠正路本店・江東区庁店、そして宣陵店。ほかの支店はガスで焼くので、本店の味に慣れ親しんだ常連客の中には、本店はやっぱり味が違う!と支店から戻ってくる人も多いとか。またお肉だけでなく、チゲの味もやはり本店がおいしいという人が多いそう。
ゴリラ社長も健在!「ゴリラ」の社長さんなら分かるけど、「ゴリラ社長」って失礼では?!と思ってしまいますが、これは店名の由来にも関係があるんです。というのも、ゴリラとは、お店を開業する時に社長さんの元職場の後輩がつけてくれた名前。でもなんでゴリラかというと?!これは実際に社長さんにお会いしたら、理解できちゃうかもしれません^^そう、「ゴリラ」は社長さんのニックネーム。だから、ゴリラ社長さんといっても大丈夫、なハズです。
そのゴリラ社長さんはもともと中央日報の記者。記者として21年、全国を渡り歩きながら、出会ったファンタスティックなお肉「モソリサル(ハンジョンサル)」とソジュを安くゆっくり飲めるお店があればなぁと思っていたとか。そして脱サラし、中央日報の向かいにある巡和洞の一般住宅を改造して念願のお店をオープン。それ以来、記者仲間からクチコミで広がったお店はいつも満員御礼!地元の超人気になったワケなんです。
営業時間は午前11時からで、ランチタイムが終わったら午後3時にいったんお店を閉めて夜の準備をし、午後5時から10時までがディナータイム。この夜の時間帯は地元のサラリーマンがソジュとモソリサルとテンジャンチゲでおしゃべりも弾み、一日のストレスや疲れを癒す時。ちなみにもっとも混む時間帯は午後6時半から8時半。ゆっくりされたい方はこの時間を避けて行って下さいね。またこちらも本店と同じく土日・公休日はお休みなので、行かれるときは曜日の確認を忘れずに~!以上、ソウルナビでした。