カムジャグッの元祖!~やみつきにご注意~
こんにちは!ソウルナビです。今日は1年中、24時間いつでも楽しめる韓国の栄養満点のピリ辛鍋料理「カムジャタン(カムジャグッ)」の店をご紹介しましょう!場所はソウル中心部の西北にある「ノッポンドン」。この地名に聞い慣れないけど・・・という方もいらっしゃると思いますが、実はココは昔から「カムジャタン通り」として有名な通りがあるんです。同じく「カムジャタン通り」として親しまれている「ウンアムドン」より規模は小さくなってしまいましたが、通りの歴史としては「ノッポンドン」がもっと長いんです。その「ノッポンドンカムジャタン通り」に初めてカムジャタンのお店をオープンさせたのが、今日ナビがご紹介する「ソブカムジャグッ」。ここにお店を構えて18年、韓国のテレビにもたびたびお目見えし、週末にはわざわざ遠くから食べに来る韓国人も多いというほどの地元有名店です。さっそくお店に入ってみましょう!
「ノッポンドン・カムジャタン通り」の元祖店数年前にナビがこの通りにやってきたときは、もう少しお店があったと思ったのですが、最近はずいぶん少なくなったような・・・しかしこの通りの元祖店というだけあって、この「ソブカムジャグッ」は夜いつもお客さんでにぎわっています。独占状態とまではいきませんが、ここがこの通りの一番の人気店!遠くからわざわざ来るというほどですからね。店内はテーブル席と座敷があり、特に混雑時間には入口から奥の座席へ行くのも一苦労。なぜならば、テーブルの定員をはるかにオーバーした人が通りにはみ出して座っているから。まあ、皆さん酔っ払って出来上がっていることが多いので、間違って足を踏んでしまっても「クェンチャナヨ~」ですけどね(たぶん)。
美味しさの秘訣は新鮮な生肉&微妙なさじ加減!さっそくカムジャタンを注文しましょう!人気のカムジャタンの材料は豚の背骨肉、ジャガイモ、ニンニク、唐辛子、ニラなど。これといって特別な材料を使っているわけではないようですが、ポイントといえばまず、冷凍物ではない新鮮な豚の背骨肉を使用していること。さらに、このお肉を軽く蒸して不純物や肉の臭みなどを取り除いてから使うので、スープが雑味のないすっきりした味になるとか。そしてもう1つ!ポイントと言えるのがさじ加減。同じ材料でも量が少し違うと味もずいぶん変わってしまうとか。これは長年やってこられて得た技術と勘ですね。
一度に3度おいしい!
カムジャグッ1つで3度オイシイ?!ナビの知っているカムジャタンの食べ方というと、まず普通に鍋をぐつぐつ煮て味がしっかり染み込んだ豚の背骨肉、そしてホクホクのジャガイモを食べ、最後に残ったスープにご飯を追加してポックンパッ(チャーハン)にしてもらうこと。つまり、カムジャタンの専門店でカムジャタン+チャーハンで2度おいしいというのは分かりますが、3度?!一体これはどういうことなの??ということでさっそく、お店の方に説明してもらいましょう!
1つめ、味が染みるまでしっかり煮てから!いっただきま~す!来た!来た!すごい量!鍋からもう溢れんばかりにジャガイモや豚の背骨肉がどど~ん。このとき、ジャガイモもお肉も下茹でしてあるものなので、このまま食べるはできます。しか~し、このままだと具にしっかり味が染み込んでなく、カムジャタンの本来の美味しさを味わうことが出来ません。早く早く~食べたい気持ちはわかりますが、おいしくいただくために、しっかり煮てから食べましょう。
肉の食べ方
食べ方はジャガイモ、豚の背骨肉、野菜、スープなどを小皿によそい、それぞれ食べればよいのですが、特に骨が大部分のこのお肉の食べ方は?!というと、お肉はその骨の間に挟まっていたり、くっ付いていたりするので、根気よく箸で取りながら食べる方法もあります。しかし、地元の人はこれを手に持ってそのままがぶりっ!あるいは骨を分解しながら食べると、まさに骨だけ!になるまできれいに食べられるでしょう。特に骨の近くのお肉が一番おいしいということで、皆さんもジモティに習って骨の周りのお肉をしつこく食べてみてくださいね!
2つめ、途中でラーメン追加?!
半分ほど食べて鍋がさびしくなったら、まずはラーメン(韓国のインスタントラーメン)を投入?!なるほど、コレだったんですね。なんと!こちらのお店では追加でラーメンを入れて食べる方もいるそう。カムジャタンにラーメン?!今まで聞いたことないですが、カムジャタンの少なめ(大・中・小から選択)を注文したら、このラーメンまで手が伸ばせそう。だって、この後にチャーハンも待っているんだから!お味の方は「合うのかな?!」とちょっと不安がよぎりましたが、これが何気にB級グルメの後引くうまさ!
3つめ、最後はチャーハン!さらに、大きな豚の骨付き肉をほぼ食べ終わったら、最後はポックンパッ(チャーハン)!追加でご飯を注文すると、お店のアジュモニ(おばさん)がご飯、のり、キムチ、ゴマ油を鍋に足して、強火ですばやく炒めてくれます。これがまたお腹いっぱいでも食べてしまう3番目の満足、しめのうまさ!ところで、この「炒め名人」はと~にかく笑顔ですばやくがモットーだそう。手馴れたものです。あっという間にアツアツのチャーハンが完成します。是非皆さんもお試しを。
* ラーメン、チャーハンは別料金になります。
カムジャタンに合うお酒!「1杯いかがですか?」カムジャタンを目の前にこの言葉を掛けられたら、あなたも一杯グビグビっと飲み干してしまうはず!地元の人がカムジャタンと一緒に飲むお酒といえば、ソジュ(焼酎)!ナビが行ったときも周りのジモティは皆さんソジュ(焼酎)でした。このカムジャタンのお店はご飯を食べにくる人もいますが、お酒を飲みにくる人がほとんど。3次会、4次会ともなると、何が何だか分からなくなったところで、味わい深いカムジャタンスープで酔いを覚ましながらさらにもう一杯!一体何時まで飲むの~?!
うまうまキムチ!
カムジャタンに夢中になっていて、テーブルのおかずのチェックを忘れていました。こちらはコッチョリ(即席キムチ)と大根キムチなどの付け合せのおかずもおいしいと有名なんです。最近はムグンジ(発酵の進んだキムチ)の専門店がソウルでも流行っていますが、こちらは発酵の進んでいないキムチで勝負!酸味がなく新鮮!中に入れた具の味が交じり合ってとってもうまい!さらに、このコッチョリは冬限定(11~2月頃)で生牡蠣が一緒に出てくるんです。もちろんサービスでとってもトクした気分!牡蠣好きの方にはたまらないと思いますョ!また、この冬限定で生牡蠣をたっぷり一皿楽しめる別メニューもあり!これも、牡蠣好きの方は是非(※生牡蠣の単品はなくなりました。<2008.6.4>)!
24時間営業!
「カムジャタン」の専門店は24時間営業、年中無休のお店がほとんど。だから、「カムジャタンが食べてぇ~!」と思ったらいつでも行けるんです。お店の方にうかがってみると、365日、いつでもやっているうえ、カムジャタンのあつあつのピリ辛スープが二日酔いに効果あり!ということもあり、遅くまでお酒を飲んだ後、夜中や明け方に食べに来るお客さんや、肉体労働系の方が早朝にご飯を食べにくることもあるそう。ランチの混雑前まではお客さんも少なく、もっともお客さんが多いのが午後8時~9時前後だそうですョ。
お店は大通り沿いにありますが、周りは普通の住宅街とお店が交じり合った町。駅からも少し離れているし、わざわざココまで来る人がいるのかな?!と思っていたんですが、ソウル郊外のニュータウン、ブンダン(分唐)やイルサン(一山)といったところからも週末に家族連れで来るそう。また最近は、日本の観光客も地元で親しまれているカムジャタン有名店ということで、わざわざ個人で探してくる方も増えてきたとか。皆さんも、地元で人気のカムジャタン専門店の味を味わいたかったら、是非1度行ってみてくださいね!以上、ソウルナビでした。