韓国の元祖お袋の味!実力派韓国風スジェビ(すいとん)老舗店。
こんにちは!ソウルナビです。体が冷えた時、お手軽に食べたい時、スルスル~っとお腹に入る小麦粉を使った韓国の人気料理のひとつに「カルグクス(韓国風手打ちうどん)」が挙げられますが、実は日本にもある食べ物で、韓国ではよく食されているメニューがもうひとつあるんですよ!それは何かというと「スジェビ」。日本では「すいとん」と呼ばれ、ナビの父母も幼少時代にはご飯の代わりとして食べられていた料理。韓国の街にあるプンシク(粉食)店と呼ばれる軽食屋でメニューをよく見てみると、スジェビがその中にちょこんとあったりするんです。韓国の人に聞いてみると「スジェビは懐かしいお母さんの味」なんていう人もいるくらい。今日はそんなスジェビを20年以上も多くのお客様に提供しているお店「サムチョンドンスジェビ」をご紹介しましょう。サムチョンドン(三清洞)っていえば今では若い人たちの注目スポットですよね?!気になります!さっそく行ってみましょう~^^
◆◇◆お散歩、観光にショッピングにも最適なサムチョンドン(三清洞)◆◇◆
お店はソウルの中心部にある景福宮(キョンボックン)から少し仁王山(インワンサン)の方に上がったところに位置しています。地下鉄5号線クァンファムン(光化門)駅からだとバスやタクシーで約7分、地下鉄3号線アングク(安国)駅から歩くと約20分弱かかりますが、お店に行くまでに魅力的なアクセサリーショップやセレクトショップ、美術館などがあるので、見物しがてら歩いていくと時間の長さが感じられないかも。「サムチョンドンスジェビ」は20年以上も経た老舗店舗!数年前(お店のアジュンマも詳しくは覚えていないそう)に外装をリニューアルし、少しモダンデザインになりました。
ドアは押すか引くが当たり前の現在、あまり見られない横に動く引き戸から中に入ってみると、モダンな外装とは打って変わって素朴でレトロな内装!カルグクスを主に扱う食堂はよく目にしますが、スジェビを主に扱う食堂はほとんどないハズ。そのせいか、昼時間をすぎても多くのお客さんがスジェビの味を楽しんでいます。カップルから熟年のおばさままで客層はさまざま。お店スタッフのアジュンマ(おばさん)も作業に追われて忙しそう。
席がいっぱいの時は別館へ
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端ではお店のアジュンマが忙しそう
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昼過ぎでも思ったよりお客は入っています。
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忙しすぎて、アジュンマも一休み
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◆◇◆二十年以上も続いたスジェビの味を堪能する◆◇◆
貧しかった時代に食べられていた料理ながら、経済が発展した現在でも韓国の人たちに親しまれている伝統料理のスジェビ。小麦粉の生地を手でひと口大にちぎりながら入れて作るという簡単な手順なので、お店で味のコツを掴めば自宅でも作ることができますヨ。「サムチョンドンスジェビ」では原料に使う粉を「小麦粉」と「もち米」の2種類で作っているのが特徴。それ以外にもスジェビの副菜として食べるのに最適なジャガイモ、ネギ、緑豆のジョン(韓国風お好み焼き)や、ヨーグルトのように酸味がきいた飲み味さっぱりドンドン酒も用意されています!
今回は、地元の人にはもちろん外国人にも人気である基本スジェビをいただきます!昆布、アサリ、大根、玉ネギ、煮干でとっただしでつくるあっさりスープ。ニンニク、唐辛子のたっぷり入った韓国料理とは似ても似つかない感じ。でもこのスープが体にやさしい、とっても懐かしい味。量はこのハンアリ1つでたっぷり2人分!ハンアリに入ってるからこれが食べ終わるまで冷めずにあっつあつのスープを楽しめるということ。やっぱり熱いものはアツアツで、フーフーと冷まして食べるのがツウですよね?味にピリッとメリハリをつけたい時は青唐辛子の醤油漬けを入れたり、キムチと一緒に食べてもこれがまたグッド。辛いもの好きさんにはオススメです。
◆◇◆スジェビを作っています!◆◇◆
「サムチョンドンスジェビ」で働いているお店スタッフは若干年齢層が高く、40代くらいのアジュンマ(おばさん)がほどんど。従業員同士は仲が良く、ナビが撮った写真でも生き生きとした笑顔を見せてくれます^^日本の接客から見ると少々無愛想で雑な部分がありますが、料理を作る技術は超一流!!注文が入ってスジェビを作る光景なんて、まるで達人そのもの!!そんなスジェビを作っている姿をナビがレポート!
スタンバイのアジュンマの目がとても怖い(笑)
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生地を広げて
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適度な大きさにちぎり
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鍋に投げ込む
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大きな鍋でぐつぐつ煮えているるスープの中で、スジェビがヒラヒラと泳ぐように茹でられています!さらにカボチャ、ニンジン、唐辛子などの彩り豊かな野菜を入れてさらに数分煮立たせたら出来上がり。それをハンアリ(つぼ)にいれて、客のテーブルまで運んでくれるのです^^創業20年以上というベテランの技なのか、スジェビの生地が薄くてのど越しがよくて口に入れるとスルスル入る入る~!適度なモチモチ感といい、スムーズに入るのど越感といい、何か秘訣が?!っとお店の人に聞いてみると、小麦粉に少しの油と塩をいれてこねた後、薄く延ばしたからなんですって。
いかがでしたか?韓国料理はボリュームと油分が多く、お昼に食事を楽しんでしまうと夕食時間にお腹がすかない場合があります。ですが、スジェビなら辛いものが好きな人も苦手な人も誰でも食べれるし、夕飯が食べれるかの心配もないので安心ですよね?!手軽で韓国のおふくろの味をぜひ皆さんも味わってみてくださいね^^以上、「サムチョンドン(三清洞)スジェビ」からソウルナビがお伝えしました~