カンジャンケジャンの魅力を堪能!おいしいおかずがテーブルにずらりと並ぶ、ケジャン定食を食べよう!
こんにちは!ソウルナビです。グルメを満喫したいソウル旅行。「韓国ならではの料理」をおなかいっぱい食べたいものですが、思いつく韓国料理って牛や豚、それに鶏といった肉料理系がほとんどなのでは!?でもソウルで食べておきたいとっておきの韓国料理には海産物系のグルメもたくさんあるんです!今日はその中でも代表格&人気メニューの「カンジャンケジャン」がウマイ店にやって来ました~!ご紹介する「眞味食堂(チンミシッタン)」は地元の人たちやグルメ通の人から評判の食堂。なんと基本メニューが「ケジャン定食」たった一つという、全力を注いで!?おいしいカンジャンケジャンを食べさせてくれる専門店なんです~!まだカンジャンケジャンを食べたことがない人だけでなく、「ケジャンにはちょっとうるさいゾ」というカンジャンケジャン好きの人もカニの魅力にさらにハマっちゃうかも!?さっそくお店へとご案内しま~す!
観光客のあまり行かない街に位置!お店があるのは「孔徳洞(コンドクドン)」。地下鉄5号線エオゲ(Aeogae・530)駅が最寄駅ですが、地下鉄5・6号線コンドッ(孔徳・ Gongdeok・529/626)駅からも歩いて行ける場所。この「孔徳洞(コンドクドン)」はソウル市の中心部からそう離れていないけど、観光客にはあまりなじみのない街ですよね。ここはアパートや会社も多く、地元の人たちがよく行く「ウマイ店」がゴロゴロ転がっていると言われている地域。「眞味食堂」もそんな食堂のひとつです。お店は2008年3月に移転オープンし、以前の場所よりもだいぶわかりやすい場所へ!「カンジャンケジャンの有名店」とウワサのお店だけど、派手な看板や広告がないところは以前と変わっていないですね。それでは中に入ってみましょう~。
「地元の食堂」の空気を堪能~!リニューアルオープン後は部屋が3つでき、以前に比べて2倍ほどスペースが広くなったよう。それでも相変わらずお客さんが多いので、予約は必至みたいですよ!お店の中を見渡すと床や壁などが新しくてキレイ。でも相変わらず庶民的な雰囲気は残っていて、気取らない「地元の食堂」のムードが感じられます。席は全部お座敷席で、壁には芸能人などの写真が。聞いてみるとここ「眞味食堂」には芸能人だけでなくテレビ局の人などもよく訪れるんだとか。日本からもテレビ取材や雑誌取材が来たこともあり、お店にやって来る日本人旅行者の方々もかなりいるみたいですよ~。
主役はソサンからやって来たこのカニ!「カンジャンケジャン」はカニにショウガやニンニク、唐辛子やタマネギなどをまぜたしょう油ベースのタレに漬け込んでできたもの。タレの味も重要ですが、なんといってもカニそのものがおいしくなければあの旨さは感じられないというもの!ジャ~ン、これが「眞味食堂」で使われるカニ!韓国の忠清南道(チュンチョンナムド)の「ソサン(瑞山)」産のものです。農産物と水産物に恵まれる海に面したこの「ソサン」では、カキの塩辛やタコなどとともにカンジャンケジャンも有名。ここではそんな地方から取り寄せた本場のカニをいただけるというワケ。1年のうちケジャンが一番おいしいとされているのは5~6月頃。この時期にとれたカニを大量に急速冷凍したものを利用して調理するそう。「え、冷凍モノ!?」なんて思ってしまいますが、瞬時に冷凍させることで一番おいしい時期の旨みを逃さないように鮮度はしっかり維持されるとか。またこれは他の時期にとられたものよりずっとおいしく新鮮な状態で食べられるんだそうですョ!どの季節に行っても一番おいしい状態のカニを食べられるのはうれしいものですよね~。
これが「ケジャン定食」だ!
なんせ基本メニューは一つだけ。イスに座っただけで準備を始めてくれます。待っている間、テーブルの上には皿がどんどん増えていき、あれよあれよという間にこ~んな状態に!これは「ケジャン定食」2人分の量。さすがは「定食」という名がついているだけあり、「突き出し」系の簡単なおかずが3~4品並ぶのではなく、ケランチム(タマゴ蒸し)、アサリスープなど、これだけでもお腹がいっぱいになりそうなラインナップ。
ハマらずにはいられないカンジャンケジャンの魅力!定食のメインがこの「カンジャンケジャン」!お皿への盛り具合もなかなかたっぷり目。オレンジ色のミソがとっても鮮やかで、お店の特製しょう油ダレの照りっぷりも食欲をソソります。カニの足の部分はそのまましゃぶるようにチュ−チュ−と吸いながら食べますが、やっぱりカンジャンケジャンの醍醐味といったらご飯と混ぜ混ぜして食べること!テーブルの上には甲羅の形に合わせた長方形の皿が用意されているので、そちらに甲羅を移し、適量のご飯を入れてミソと上手に混ぜましょう~。
チョンヤンコチュと濃い目のタレが特徴!ミソとタレの味にご飯が上手に絡まったらパクッ!やっぱりミソとご飯のハーモニーは最高~!食べていると気づくのですが、けっこう奥の方までミソが詰まっているので掘れば掘るほどまた新たな味を楽しめます。こちらのお店はタレがちょっと濃い目になっているのか、ミソとタレを多めに口に入れると味が強くなりちょっと塩辛く感じた印象も。だからこそご飯とのバランスを楽しみながら何度も楽しめちゃいます。そして!写真を見てお気づきの人もいるのでは!?そう、ここのカンジャンケジャンには刻まれたチョンヤンコチュ(青唐辛子)がかなりの量ふりかけられています!これによってピリリとした強い辛みを感じるかも。だけどその分ケジャンの生臭さが抑えられ、味のアクセントにもなっています。唐辛子の辛みが苦手な人は取り除いて食べればOK!
主役に負けない!?おかず達!
ケジャンばかり夢中で食べてしまいそうな興奮状態を緩和するかのように?!テーブルに並んだ数々のおかず(パンチャン)もケジャンに負けないくらいのお味!ここ「眞味食堂」のおかずは「ケジャンのおまけ」として考えるにはもったいないほど、どれもとっても良いお味!エゴマの葉やニンニクの芽といった一般的な食材も、味付けの良さと鮮度が光り箸がとまりません。これらのおかずは真心こめて毎日作られているもの。カキの塩辛やアサリの汁物といったものまで出てなかなか豪華でしたョ。
ピックアップ!
お店のご主人であるジョン・ポクスン社長(写真右)や(写真にはいませんが)ジョンさんの娘さんなど、お店の人はみんな温かいお人柄!庶民的で人情あふれるそんな雰囲気がそのまま料理に込められたような食堂でした。定食は決して安くない値段だけど、贅沢メニューのケジャンを一人前この値段で食べ轤黷ト、おかずもたくさんつくならいいのでは?!お店があるのは観光地ではないエリアだし、訪れるのがちょっと大変かもしれないけれど、アットホームな雰囲気の中でカンジャンケジャンの魅力をじっくり楽しみたい方なら、わざわざ行く価値あると思いますョ^^。以上、ソウルナビでした。