景福宮

キョンボックン경복궁

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みぽりん、久しぶりの「景福宮」に行く!

時々は行ってみたくなる大切なスポット

こんにちは、みぽりんです。ソウルもすっかり春めいてきて、お家にじっとしていられない季節になりました。ワォ!それで先日、久しぶりに景福宮(キョンボックン)に行っててきました。景福宮はソウル観光の出発点ですが、ソウルっ子もちょくちょく足を運ぶ市民の憩いの場なんです。なにかと騒々しいソウルで、春はつつじが、夏は気持ちの良い木陰が。そして冬は雪景色と自然を感じられる数少ない場所なんです。最近復旧工事が急ピッチで進んでいて、行くたびに建物が増え、観光コースも変わっているし、去年から明成皇后(注:日本では閔妃とも呼ばれている。朝鮮王朝最後の王妃。)という大河ドラマが韓国で大ブレイクして、再び景福宮に対する関心も高まっています。やっぱりソウルに住んでいたら、時々は行ってみたくなる大切なスポットなんです。
さてこの日はお昼ご飯を仁寺洞で簡単に済ませて、景福宮へぶらぶらと歩いていきました。景福宮から仁寺洞までは歩いて5分くらいなんですが、車がビュンビュン走っている大通りを歩かなくちゃならないので、この5分が大変な苦痛でした。やっと景福宮の敷地に入ったら、あーーーここは別世界です。さっきまでのスモックは嘘のように消え去り、とっても静かなたたずまいでした。ところで私が行ったのは火曜日だったんのですが、火曜日は本当は景福宮は定休日なんです。幸いこの日は臨時開館していましたが、入れないところでした。皆さんも注意して下さいね。
さて景福宮の正門である光化門(カンファムン)の後ろは、旧朝鮮総督府を撤去した跡地を中心に、かなりの数の建物を修理、復旧工事していました。彩色も真新しい門や壁がずらりと新築されていて目を見張ってしまいました。工事中ということもあって、順路がはっきりせず、適当にぐるぐると回ったのですが、あれ~どこにいるのか分からなくなってしまいました。景福宮は東西南北に理路整然と造られているので、迷子になるはずがないんですが、失敗してしまいましたね。中に入ったら、地図をくれないので、チケットを買ったところで案内図を貰っておくべきでした。
それで当てずっぽうに目の前にある門を潜ったら、そこが慶会楼(キョンヒル)という池の上に建つ大楼閣の前でした。ここは以前から何回も来たことがある大変美しい所なんですが、今回は楼閣の前の池の中の金色の鯉が一段と大きく見えました。遠足に来た幼稚園児が鯉に餌を投げたり、それをはとが横取りするのをぼんやりと眺めながら、早春の一時を満喫してしまいました。
さて慶会楼を後にして、再び建物から出たり入ったりしながら歩いて行くと、景福宮の奥まったところに在る香遠亭(ヒャンウォンジョン)に着きました。その昔王様と王妃様が舟遊びに興じたという優雅なお庭なんですが、今は周囲に売店や休憩所が設けられています。私が行った日は陰暦の一月の満月の日だったので、韓国の伝統的な遊びを再現していて、韓国人のおじさんや学生、観光客が皆でユンノリやノルティギなどを楽しんでいました。 それで如何にも長閑(のどか)だったんですが、
香遠亭(ヒャンウォンジョン)をぐるっと回った後ろのほうに、 何と明成皇后が殺害された所という案内板があるではないですか。 大きな慰霊碑とその横には王妃を殺害する残忍な日本人の絵まで掛けられてのです。これには参ってしまいましたね。私たち日本人は豊臣秀吉の朝鮮出兵と明成皇后(閔妃)殺害から逃れなれない運命にあるようです。(;_;)慰霊碑の前で殺害されたお后様のご冥福をお祈りしてから足早に立ち去りました。
この日は時間の関係上、同じ敷地内にある国立民俗博物館と国立中央博物館には行けませんでした。国立民俗博物館では「最も近い隣国日本」という企画展が今開かれているんですが、いったいどんな風に日本を紹介しているのでしょうか。。。それにしても景福宮の一隅には王妃殺害の碑、また同じ敷地の他の一隅では日本の特別展覧会とは、何とも複雑だと思いませんか?でもこのようにいろいろな味をミックスしたビビンパッのような感覚が今のソウルなのかもしれませんね。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日 :2002-03-07

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