生態系の報告、ひと味違う釜山の海に出会う
アンニョンハセヨ、プサンナビです。今日ナビが訪問する多大浦(タデポ)の海は丸い砂の塊がたくさんあり、干潟の雰囲気を持った海岸です。観光地としての知名度はまだまだですが、釜山の中でも特に美しいと誉れ高い没雲台(モルウンデ)も近くにある風光明媚な場所です。釜山のあちこちで見られる釣り人も多い、多大浦の海に出発です。
ひと味違う釜山の海
釜山の南端に位置する多大浦は海雲台(ヘウンデ)や広安里(クァンアルリ)とともに釜山を代表する海岸のひとつです。夏になると海祭が催され、冬になれば柔らかい砂の海岸にうっすら氷がはります。韓国の西海岸に地形が似ており、干潟のような浜辺は広く長く続いています。小さい生物が這いまわる姿もよく見られ、またその小さな生物と同じくらい小さくまんまるい砂の塊が広がっているのも多大浦の特徴です。釜山の中心地から多大浦までは少し遠いですが、ひと味違う釜山の海を楽しめる場所としてオススメです。夕焼けを見ながら散歩する家族の姿はまるで絵葉書のよう。裸足で歩くにもよい波音静かな海です。
釜山を代表するレジャー
釜山といって思い浮かべることのひとつに釣りを楽しむ人たちの姿があります。家族で一緒に釣りをしている姿は見ているだけでもほほえましいもの。誰が1番釣るのか勝負しながら楽しむのもいいかもしれません。海岸を横に突っ切るように水が流れていますが、これも広く平らな海岸を持つ多大浦の特徴のようです。この水流にも釣糸をたらす釣り人が見えます。やはり釣りは釜山を代表するレジャーです。
人の村、広い海岸に深い海
多大浦海岸と向かい合うように立ち並ぶマンションや食堂などの建物は、周囲の風景に溶け込んでいるようであり、ないようでもあります。空には金海空港を行き来する飛行機が飛び交い、浜辺に続く道路はソウルまで伸びているかのように見えます。海岸に設けられた広い空き地は韓国人たちのサッカー熱を証明しているかのよう。ナビが取材に訪れた日もサッカーの試合のためにグラウンド整備をしている人たちがいました。
広い海岸は一見海が浅く見えますが、大きい船が停泊する姿もたくさん見えます。海雲台や広安里と違って海が深く、近くにはクルーザーが停泊する港もあります。2002年第14回釜山アジア競技大会を観戦しに来た北朝鮮の応援団を乗せた船もこの多大浦港に停泊したとか。多大浦は人と自然が共存しているような、相反する自然環境がともに呼吸をしているような、そんな場所に感じられました。自然に順応する人の海岸から、以上プサンナビでした。