景福宮の中にあり、伝統の生活を感じ体験できる博物館!
こんにちは!ソウルナビです。外国旅行に出かけると、その国の文化や伝統を垣間見たいものですよね。その国の料理を楽しんだり、その国の遺跡を見学したり、その国のスポーツやエンターテインメントや芸術を楽しむなど、さまざまな方法がありますが、中でも民俗をテーマにした博物館を訪ねると、その国の歴史的な流れや伝統的な生活様式などがくわしく説明・展示されていて、とても参考になります。そこで今日は、韓国の伝統文化や生活スタイルなどをくわしく紹介する博物館「国立民俗博物館」を皆さんにご紹介したいと思います。こちらの博物館は朝鮮時代の代表的宮殿である景福宮の中にあり、一度に古宮と博物館の両方を楽しめるという特典も。北漢山をバックに、四季折々の美しい絵画のような風景も楽しめる「国立民俗博物館」へ、さっそく、ご案内いたしましょう!
景福宮の中にある博物館!
博物館のあるのは地下鉄3号線アングッ(安国)駅、またはキョンボックン(景福宮)駅からどちらも徒歩15分ぐらいのところ。ソウルの観光名所でもある景福宮の敷地内にあるため、景福宮を見たついでに博物館へ、逆に博物館へ来たついでに景福宮をと1度に2ヵ所楽しめるスポット。同じ景福宮には国立古宮博物館もあるから、合わせて3つを楽しむこともできます。しかも入場料を1ヶ所で支払うだけいい嬉しいサービス^^
国立民俗博物館とは
この「国立民俗博物館」の外観を見て驚く人も多いかも?!この建物は韓国で有名な寺院である仏国寺の青雲橋と白雲橋、法住寺の捌相殿、金山寺の彌勒殿、華厳寺の覚皇殿など、韓国の伝統文化建築様式を現代建築に応用、1972年に建設されたもの。当初は国立中央博物館として使用されていましたが1993年、国立民俗博物館として開館。各展示館は1階フロアに集まり、上の階は全て遺物の保管庫となっています。この建物、記念写真を撮るのにも絶好のスポット^^
「国立民俗博物館」のメインテーマは「民俗」。韓国の文化を調査、研究し、展示し収集、保存する博物館です。企画展示のほか、特設展示や学術発表会、工芸教室、外国人のための民俗教室などのプログラムにも力を入れています。ちなみにこの博物館。ルーツは日本統治下の1931年、韓国の芸術に造詣の深かった柳宗悦により景福宮に開設された「朝鮮民族博物館」がルーツ。韓国の民衆の芸術を愛した彼の魂が同じ場所で受け継がれているのです。
くわしく施設をご紹介!
「国立民俗博物館」は3つの常設展示室のほか、期間ごとにテーマが変わる特別企画展示室があります。3つの常設展示室のうち、「第1展示館」では韓民族生活史を、「第2展示館」では生業・工芸・衣食住を、「第3展示室」では韓国人の人生をそれぞれのテーマにしています。。他に子供たちのための「子供博物館」や野外に展示された野外展示場もあり。
それでは、それぞれの展示館について、くわしくご紹介していきましょう!
第1展示館 韓民族生活史
こちらは韓国人(韓民族)が先史時代から朝鮮時代までどのように生きてきたのか、その生活の様子を模型などを使いながら説明しています。また当時の文化遺産なども展示しています。展示内容は「青銅器時代の生活像」「高句麗の生活風俗」「百済の生活風俗」「新羅の服飾」「高麗時代の木版印刷術」「朝鮮時代の科学技術」など。
第2展示館 生業・工芸・衣食住
こちらでは韓国人の先祖が生活をしながら、実生活に必要な物資をどのように得ていたのかを展示しています。模型はもちろん、韓国住居は実際に一部再元したものもあり。展示内容は「農耕の様子」「漁労の様子」「手工芸」「韓国の服飾の変化」「韓国の住居」「キムチ作りの様子」など。
第3展示室 韓国人の人生
こちらでは韓国の人がこの地に生まれて生を終えるまで、どのように儀式を行い、またどのようなものに接して生きてきたのかなどといった、さまざまな生活の姿が展示されています。この展示館をさらっと観覧しただけで、韓国人が生まれ、教育を受け、成人になり、結婚する過程、そして韓国人の文化や人生像を垣間見ることができます。展示内容は「出産と教育」「書堂」「婚礼」「還暦の祝い」「喪庁と祭礼の様子」など。
特別企画展示室
こちらでは約3ヶ月ごとに、テーマが異なる企画展が行われています。特に年の始めにはその年の干支をテーマとした展示が行われます。
ちびっ子集まれ!子供博物館!
建物を正面から見て右手には子供たちの博物館「子供博物館」があります。こちらは、さまざまな組み立て模型や映像資料などが展示され、子どもたちが直接目と手で確認・体験できる博物館。テーマは大きく分けて「衣食住の生活」「社会生活」「遊び」など。また「家模型作り遊び」「韓国衣装の着せ替えアバタ作り」「映像でのキムチ作り」「ゴヌ(将棋に似たもの)遊び」などを体験できます^^
野外展示場
野外にもさまざまな生活に関わる模型や住居などが展示されています。例えば、村の安泰と豊作を祈願する村の共同信仰物であるチャンスンや石塔、穀物袋、トルハルバン、臼器具、また近代以降に走った路面電車や店などがあります。お天気の良い日は散歩をするような気分で博物館周辺を散策すると良さそう!
その他の便利施設
○正門&景福宮チケット売り場
外の道路に面する国立民俗博物館最寄りの門。こちらの門から入ります。左手に景福宮の案内所があります。景福宮に向かう人は、民俗博物館横の連結通路にチケット売り場があるので、そこでチケットを買って中に入ります。
○ 案内デスク
門を入ってまっすぐ歩き、途中右でに曲がると目の前に民俗博物館の建物があります。建物正面まで行き、左にまわると入口が見つかります。入口を入って右手奥にあるのが案内デスク。日本語の案内パンフレットはこちらでもらうことができます。
★多言語音声自動案内機のレンタル
案内デスクの左側で館内を案内する日本語の音声自動案内機をレンタルできます。レンタルは横の案内デスクで受け付けています。この案内機を利用して、くわしく韓国の民俗についてさらに理解を深めましょう。
○ カフェ
疲れたときにはこちらでお茶を片手に休憩タイム!
○ ミュージアムショップ
記念品をゲットしたい人はこちらでショッピング!
いかがですか?国立民俗博物館は人型や模型を使った展示が多いため、子供でも気軽に楽しめるのが良いところ。ファミリー旅行のコースとしてもオススメのスポットです。また周りが古宮だから、公園のように散策でき、カップルのデートスポットとしてもピッタリ!ナビが訪れたときは日本の高校生の修学旅行生や、日本人の観光客カップル、日本人母娘の親子観光客、そして中国人の団体旅行客など、さまざまな外国人たちでとてもにぎわっていました!皆さんも韓国の歴史のある宮殿、景福宮内にある「国立民俗博物館」で、韓国のリアルな生活の歴史に浸ってみてはいかがですか?!以上、ソウルナビがお伝えしました。