軍港祭りは春の風物詩!
アンニョンハセヨ、プサンナビです。日本人が春という季節を想像して、まず思い浮かぶのは桜ではないでしょうか?韓国人の場合、桜よりも開花が早いケナリ(朝鮮レンギョウ)やチンダルレ(カラムラサキツツジ)を想像する人が大部分ですが、釜山では桜の名所が近郊に多いため、春と言えば桜と答える人が意外に多かったりするのです。
鎮海の桜
釜山近郊でまず一番に名前が挙がるのが鎮海市(チネ)。鎮海の軍港祭りは日本でも多くの韓国ファンに知られています。鎮海はその昔、旧日本軍の海軍基地として栄えた街です。当時、鎮海港は日本人によって多くの桜が植えられて観光休息処となっていましたが、終戦後、日本の国花とされる桜をタブーとする風潮からほとんどの桜が切り倒されました。その後、1962年、韓国の植物学者により鎮海に植えられた桜のうちもっとも多かった王桜(ワンボッコ)の原生地が、日本ではなく済州島だったと明らかにされると、人々の認識も変わり、再び植樹する運動が始まりました。今では鎮海市全体で約19~20万本の桜が植えられています。
(参考:鎮海市公式ホームページより)
鎮海の軍港祭り
桜が咲き乱れる、4月初旬、鎮海では10日間をかけて軍港祭が開かれます。1963年からスタートしたこのお祭りは、今では半島に大渋滞を引き起こす春の風物詩となりました。期間中は、お花見はもちろん、ミス桜コンテスト、桜カーニバル、花火大会などイベントが盛りだくさん。もちろん芸能人も多く訪れ舞台イベントを華やかに演出してくれます。
※韓国ではお花見といえば散歩したり写真を撮ったりするのがメイン。日本のように桜の下で宴会をする習慣はありません。環境保護の観点から宴会をしたら、条例により罰せられることもあるのでご注意下さい。
鎮海市内の主な桜の名所