景福宮のすぐ近くにあるアフリカンアートに触れられる場所。観覧後はアフリカンコーヒーでゆっくり。お散歩がてら寄ってみては?
こんにちは、ソウルナビです!韓国の伝統スタイルを残しながら、おしゃれなカフェやレストランが多い三清洞(サムチョンドン)は、週末ともなればカップルで溢れている人気のデートスポット。そんな街並みばかりが注目されがちなこのエリア、実はギャラリーがたくさん集まっている、とってもアートな街。せっかく来たからには、お茶と食事だけに終わらず、ぜひアート鑑賞もしたい!そんなアナタに、カフェとアートがたった3,000ウォンで一度に楽しむことができるアフリカ美術館をご紹介します!
韓国のアーティストの作品を多く扱うギャラリーが多いイメージの三清洞にありながら、アフリカの彫刻とアフリカのアーティストの絵画を展示するアフリカ美術館はちょっと異色の存在?かもしれません。でも、韓国在住のナビにとっては逆にそれが嬉しいところ!アフリカンアートということもあり、観覧者は現地の美術専攻の学生さんやファミリーなどで観光客はほとんど見られず。美術館というよりはギャラリーといった感じで、展示スペースは小さく、作品も多くはないですが、週末も混雑はなく、ゆっくりじっくりアフリカンアートの鑑賞ができるんです。韓国三昧の旅や生活にちょっと食傷気味な時の息抜きにもピッタリ^^
景福宮沿いのギャラリーなどが並ぶ道沿いにあります。・・・が、よく目を凝らして行かないと、うっかり通り過ぎてしまう場所。ギャラリー現代や、錦湖美術館を過ぎたちょっと先に、中華料理屋さんの看板が見えたら、手前に花屋さんがあるかどうかを確認してください。その花屋さんの右奥を見上げると、アフリカ美術館の看板が見えますよ~(※目印のお店はそれぞれ2011年5月の取材時のもの。詳しくは地図をご覧くださいね)
1階はカフェ、2階と3階がアフリカ美術館です
階段を上がると入口があるので、そこでチケットを買います。
ドアを開けると、さっそく目に飛び込んでくるのがこちら、マリ共和国のバンバラ族のもの。大きいです。私たちにはなぜこうなるのか想像もつかないデザインですが、これらは全て意味があるんですよね。こちらは女性を通した生命と創造を表しているのだそう。
人類になくてはならない水。頭の周りの点々は水がめぐる様子を表現
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ジャーン!全身はこのようになっています。大きいですよ~
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ではさっそく観るぞ~!とはりきるナビに、館長さん(入口にいたのは、なんと館長さんでした)が、「よかったら説明しますよ、韓国語ですけど」と。 おおーっ!それはありがたい。専門の方の説明があるのとないのとでは、面白さが全然違いますよね。 そんなわけでナビも韓国の学生さんたちと一緒に説明を聞くことに。 あとで聞いてみると、韓国語と、英語での説明を行っているようです。(英語は担当が別にいるため前もって予約or事前確認しましょう) ちなみに館長さんはスペイン語も堪能。必要であれば、スペイン語での説明もお願いできそうです。
彫刻のコーナー
作品は、それぞれPossibility、Community、Opportunityと国別ではなく、テーマ別に展示。こじんまりとして飽きることなく、ひとつひとつじっくり見ることができます。各テーマのハイライト作品の説明があるので韓国語がわかる方はぜひ。
よく見ると手に同じものを持っている♪
館長さん曰く、展示されてる中で最も価値のある作品がこちら、カメルーンのバムン族のもの。
お尻からしっぽのように伸びているのは盃、周りにはヘビやワニといった彼らにとっては身近な動物が彫られています。儀礼にかかせない盃、そして生きていくためには食料がかかせません。そしてこれと同じ物を手に持っているのです。細かい!
マリのドゴン族のもの
こちらは、男性の顔のようで、体は女性のような彫刻。ドゴン族の最高神アンマは宇宙の創造神とされていますが、そのアンマが、胚胎したのが男女両性を兼ね備えたノンモだそう。(日本では上半身が人間、下半身が魚の水陸両性生物といわれてますが・・・どちらにしても性がはっきりしてないということですね^^;) そのノンモが、原初の人間に男性、女性の魂が与えたと考えられています。
表情が何ともいえないこちらは、ガボン、ファン族の保存容器。普段は家で使用し、村の祭りの時に気に入った男性にお菓子を詰めて渡すのだとか。男性が容器に手を入れる行為は性的な儀式を表すそう。それで胴体部分に子供がいるわけですね、納得!
アフリカンアートといえば、ティンガティンガ
1番のウリはなんといってもティンガティンガの創始者である、今は亡きエドワード・サイディ・ティンガティンガの作品。
かわいい!欲しい!これはいくらなんですか?買えないけど一応聞いてみるナビ。「これは売れませんよby館長さん」とのことでした。 気に入った絵があれば、購入することも可能。額の横に価格の表示があります。価格の表示がないものは残念ながら購入不可です。