木の皮全部がまるで雪に覆われたように白い、600歳の松!!
こんにちは。ソウルナビです。今日は北村エリアの見どころの一つである、韓国で最も大きく古い白松( Lace-bark)をご紹介したいと思います。読んだそのまま、白い松のことなんです。形や色に特徴があるものはたちまち人の目に付いてしまうのが世の常、右の写真をみれば木の皮がまるで雪に覆われたように白いのがわかると思います。(^-^)普通の松とすぐに違いがわかりますよね?韓国には全部で7本の天然記念物の「白松」がありますが、斎洞(チェドン)の『白松』がその中でも最古のもの。また最も美しい松と言われています!それではナビと一緒に『白松』を見物しにでかけましょう~
安国駅からすぐ!憲法裁判所の駐車場にあり。
『斎洞(チェドン)の白松』があるのは地下鉄3号線アングッ(安国)駅からのすぐの、憲法裁判所の駐車場の中。韓屋が建ち並ぶ北村のすぐ手前です。アングッ(安国)駅といえばソウル観光では人気の仁寺洞や昌徳宮、三清洞や北村の最寄り駅でもあるので、日本の方にとってもメジャーな駅なのでは?2番出口を出てまっすぐ行くと、足元に白松の絵が描かれたプレートがあり、矢印の方に目を向けると憲法裁判所があります。受付で「白松を見に来ました~(ペクソン・ポロワッソヨ)」と言うと、ビジターカードをくれます。なおこれ、ノーチェックのときもあるみたい。誰もいなくてそのまま見に行けたという話も聞きます。憲法裁判所の建物に向かって、右手奥に白松がありますよ。
天然記念物第8号に認定された樹齢約600年の『白松』~!!
斎洞(チェドン)の『白松』が植えられた時期は明確ではありませんが、中国を行き来していた役人たちが持ち帰って植えたもの、と考えられています。ちなみに『白松』は成長が遅く、移植が難しい松なので、昔から珍重されてきたそう。『白松』は松葉が3本ずつ一緒に生える『三葉松』で、原産地の中国は北京でも今ではほとんど見かけることがないほど絶滅が危ぶまれている貴重な松。幼いころは青みがかった灰色ですが、成長と共に木の皮が剥がれ落ち、だんだんと灰白色に変化するため、『白松』または『白骨松』と呼ばれています。
斎洞の『白松』は木の高さが15m、幹の周辺が4.25m、樹齢600年をこえた老松で、地表から75cmほどのところで幹が二股にわかれ、V字の形をしています。またそれぞれの枝は東側に5m、南側に7m、北側に7m広がっており、その美しい形を誇っています。このように『白松』はなかなかお目にかかれない珍しい松で、長い年月に渡って先祖たちから守られ、かつ生物学的資料としても価値が高い天然記念物として指定、保護されています。斎洞の『白松』も1962年12月3日、天然記念物第8号に指定されました。
国を奪われた35年間、成長が止まった『白松』!
斎洞の『白松』にまつわる興味深い話を1つ。1994年に韓国林学会の発表によると、この松を精密に検査した結果、なんとこの『白松』、日韓併合の1910年から突然成長が止まったようになっていたのが終戦の1945年以降、また徐々に成長を始めたとのこと。日本統治時代の36年間、国を奪われた悔しさを『白松』が知って成長を止めたのでは?なんて言われていますが・・・皆さんはどう思われますか?偶然の一致としても不思議な話ですよね。
伝説によると、『白松』がいつもより白く見えれば、人々はいいことがたくさん起きる吉兆の印と考えたそうです。ナビが見に行ったときも、とってもとっても白く見えました!皆さんにもナビと一緒にいいことがたくさんおきますように(^-^) いかがでしたか?この近くに行くときは是非『白松』といっしょに記念写真を撮って下さいね。(^-^)V 以上、斎洞の『白松』の前からソウルナビがお伝えしました。