毎年行われるインターナショナル&エスニックなお祭り!
こんにちは、ソウルナビです。人口1000万人の大都市、ソウル。実はソウルには韓国人だけでなく、多くの外国人が住んでいます。普段は韓国人に埋もれて目立たない外国人ですが、その外国人が一堂に会するイベントがあります。それが「地球村(チグチョン)ハンマダン」!ちなみに「ハンマダン」とは韓国語で「1つのひろば」という意味。実はこのイベント、1996年からはじまり、すでに10年以上も続くソウルでは「老舗」のイベント。それだけ外国人だけではなくソウル市民から支持され、人気のあるイベントとして定着すつつあると言えるでしょう。特に近年、「多文化」を強調するソウル市にとってもまさにうってつけの祭り。2019年現在、名前は「ソウル世界都市文化まつり(ソウルフレンドシップフェスティバル)に変わりました。
地球村ハンマダンとは
先ほどもふれたように1996年の10月から始まったこのイベント。最初は「ソウル市民の日」制定を記念して開催されたイベントでした。2003年からはハイソウルフェスティバル関連のイベントとなり、2004年からは姉妹都市の伝統公演が行われるように。2010年からは期間が2日に延長され、2011年にはイベント参加人数が30万人を超える、ビッグイベントになりました。ちなみにイベントの現在の正式名称はソウル世界都市文化まつり(セゲトシムナチュッチェ)、英語のタイトルではSeoul Friendshop Festival(ソウル・フレンドシップ・フェスティバル)。
開幕式ではソウル市長も挨拶、来賓の紹介のあとは、サムルノリと、韓国の子どもたちによるテコンドーの試演が披露します。
・・・2000年のときはこんな感じ・・・
会場はソウル市庁前近辺!
毎年、会場となるとはソウル市庁前のソウル広場と、その裏の道にある武橋洞通り(ムギョドンキル)。とくに武橋洞通りはホコ天となり、期間中は人人人でうまります。公演は市庁前のステージで行われ、大きなイベントはこちらで行われるほか、ミニステージも武橋洞の食べ物通りに置かれ、小規模ながら身近で見えるイベントが行われます。また民族衣装を着たパレードも武橋洞通りで行われます。食べ物以外の世界物産展は市庁前の広場を取り囲むように設置されます。また、世界飲食展は武橋洞通りと清渓川通り、市庁裏の通りで行われます。ちなみに、現在の新庁舎がある場所も以前、地球村の会場となったことがもありました。
大きなイベントは3つ!
イベントのうち、大きなものは招待公演、世界飲食展、世界物産展の3つ。
招待公演はソウルと姉妹都市となっている世界各都市からの公演。ちなみに2015年はマプート(モザンビーク)、台北(台湾)、北京(中国)、上海(中国)、ミンスク(ベラルーシ)、北海道(日本)、モスクワ(ロシア)、ハノイ(ベトナム)、ウランバートル(モンゴル)などからの参加がありました。
世界飲食展は世界60カ国の食べ物の屋台が並びます。屋台を運営するのはソウルに住む外国人たち。このイベントで再会し、旧交を温める外国人たちの姿もたくさん見かけます。お店の人が着る美しい民俗衣装も楽しみの1つ。。混みあうときは座るところがないほど大混雑!ちなみに毎年人気なのはトルコとベトナム、それからビールやワインも。
<世界の食べ物を食べつくそう!>
またお店の前でミニライブが行われたり、飲食展内のミニステージでミニ伝統公演が行われたりします。さっき屋台にいたお兄さん&お姉さんが舞台にそのままあがることも!
世界物産展では、世界60カ国の珍しい産品が販売されます。店頭ではイベントも行われ、長蛇の列ができることも。
その他、文化体験コーナーでは世界各国の民族衣装を着ることができたり、民族楽器を体験できたりします。またパレードなども行われます。
世界はいろいろ!世界は1つ!
世界飲食展は世界の地域別にわかれています。つい最近までお互いが戦争をしていたり、仲が悪いことで有名な国のブースがすぐ近くにあったり。また食べ物も隣の国に移動するたびに少しずつ違いがあるなど、その文化の違いを楽しむことができます。また異国の伝統公演も、どこか韓国や日本と通じる部分が感じられ、はるかシルクルロードなどを通ってやってきた文化の伝播する力と相互に影響しあう力を感じることができます。
閉会式では最後にもう一度、ステージに各都市を代表する公演の出演者が鮮やかな民族衣装で登場。そして最後は出演者たちも市庁前の広場の芝生に降り、観客も巻き込んで輪になって踊ります。まさに韓国のカンカンスルレ、人種のるつぼ状態。異国の出演者どうしが話をしたり手をつないだり一緒に踊ったり、あちこちで記念撮影を頼まれる姿もおなじみです。
<閉会式>
<カンカンスルレ>
いかがですか?韓国文化とや韓国旅行とは直接関係のないお祭りですが、ソウルで世界中の人と文化に接して、ワールドワイドなソウルの別の面の魅力も感じられたらと思います。もちろん、日本も飲食展や物産展に参加しています。また、東京でも各国の料理が一度に食べられるイベントはなかなかありません。エスニック好きの方はいかがですか?以上、ソウルナビでした。