繁華街、映画館、百貨店、下宿街・・・何でもあるある巨大な学生街!
こんにちは、ソウルナビです!皆さん、ソウルの学生街といったらどんな街を思い浮かべますか?アートな通りやクラブ街でも有名な弘大(ホンデ)、小劇場や成均館大学などのキャンパスが集まる大学路(テハンノ)など、ソウルにはユニークな学生街がいろいろあります。そんな学生街の中で、今日ナビが紹介するのは周辺に延世(ヨンセ)大学や西江(ソガン)大学、梨花女子(イファヨジャ)大学と3つも大学があり、その大学に通う日本人学生もたくさん住む巨大な学生街、新村(シンチョン)!でも新村に住んでいる人に聞いてみても、新村の魅力ってなかなか一言では現しきれないよう。それでは、そんな新村の魅力を探りに、ナビと一緒に行ってみよー!
■新村ってどこにあるの?
新村(シンチョン)はソウル西部に位置し、地下鉄2号線シンチョン(新村)駅と、国鉄京義線シンチョン(新村)駅が最寄りの駅。また空港鉄道のホンデイック(弘大入口)駅からも比較的近く、がんばれば歩ける距離。さらに2012年には西江大前に京義線ソガン(西江)駅も誕生!地下鉄2号線シンチョン駅は弘大のあるホンデイック駅と梨大のあるイデ駅にはさまれ、まさに学生街の中心地といったところ!地下鉄に乗れば市庁や明洞のある乙支路入口(ウルチロイック)駅まで10分もかからずと、意外とソウル中心部まで近いのも特徴。また新村駅前のバスロータリーには、いろいろな地域へ向かうバスがたくさん発着。南大門市場や狎鴎亭、大学路などに直通するバスのほか、江華島(カンファド)まで行く長距離バスも発着しています。
ソウルの主要スポットをぐるっとまわって結ぶ地下鉄2号線のシンチョン駅
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京義線シンチョン駅。すぐ裏は梨大
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■新村ってどんな街?
学生が多いから、街はいつもワイワイガヤガヤ
新村は3つの大学(延世大・西江大・梨大)に挟まれた、まさにザ・学生街!地下鉄2号線シンチョン駅から北へ続く大きな通り(延世路)を500mほど進むと、韓国屈指の名門・延世大学があり。延世路の付近に広がる繁華街は毎晩学生たちが朝まで楽しく盛り上がっています。また、駅から南へ400mほど進むと西江大学が。西江大学には会話中心の授業が好評な語学堂があり、新村に住む語学留学生もたくさん。また梨大は国鉄シンチョン駅のすぐ裏にあります。学生が多い賑やかな街ですが、繁華街をちょっと外れると意外と静かな下宿街もあり。駅前には現代百貨店や大型マートをはじめ、食べ物屋さん、服屋さん、映画館など、生活する上で必要なモノは全て揃っていると言っても過言ではない新村!「新村に住むと新村から出る必要性がなくなってしまう」というのは留学生の間でもよく言われている話。
シンチョン駅前ロータリーが光化門になってたのかも…!?
もしかしたら新村に王宮が建ってたかも!?実は李朝初期、王宮の建設予定地の候補の一つだった新村(シンチョン)。もし新村に王宮が建てられていたら、今頃は延世大学のある場所に景福宮(キョンボックン)があり、新村ロータリーは光化門(クァンファムン)の交差点になっていたかも!?新村の昔の名前は、「新しい」を意味する「セ」と、「村」を意味する「マル」を合わせた「セマル」。「セマル」が新村に変わったのは、建物もまだあまり多くなかったこの街に人々が家を建て、新しい村(新村)を形成しはじめた頃。ちなみに、現在は延世大学などたくさんの大学が集まる街ですが、これらの大学ができたのは1914年に鉄道の京義線が開通し、人口も少なかったこの場所に国鉄シンチョン駅ができた1920~1930年代のこと。
安く買いたいなら、ディスカウントマートへ
学生街・新村は物価が安い?「学生街=物価が安い」というイメージがあるかもしれませんが、最近の新村は必ずしもそうではないよう。街の食堂の価格も特に普通で、マートなどで買う食材や生活品も他の街に比べて安いという感じはなし。特に留学生が住む下宿やワンルームの家賃は結構高くなっています。また、新しいお店がどんどんでき、街並みがすぐ変わっていくのも新村の特徴。若者が多く流行やトレンドにも敏感な街だから、街の移り変わりも早いのかな?なにか特別な観光スポットがあるわけではないけど、こういう街をブラブラしてみるのも面白いかも?
ではでは、新村の街を4つのエリア、延世大学方面、国鉄シンチョン駅・梨大方面、西江大学方面、地下鉄2号線シンチョン駅付近に分けて探検してみよう!
<延世大学方面エリア>
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<国鉄シンチョン駅・梨大方面エリア>
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<西江大方面エリア>
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<地下鉄2号線シンチョン駅付近>
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<延世大学方面エリア>
地下鉄2号線シンチョン駅前ロータリーから延世大学まで続く、延世路(ヨンセロ)を中心に広がる繁華街を中心としたエリア。学生が勉強できるカフェ、遊べる場所、百貨店、ファッショビルと、このあたりは何でも揃っています。ちょっと外れると比較的静かな下宿やワンルームも建ち並ぶ住宅街も。
■□■新村のメインストリート・延世路(ヨンセロ)■□■
地下鉄シンチョン駅2・3番出口から延世大学までをつなぐ新村の中心的な通り。道沿いには、カフェやファーストフード店、ファッションショップや化粧品店などが並び、さらに道を一本入ると飲み屋や焼肉屋の多い繁華街が広がっています。学生の通学路でもあり、バス通りでもある延世路は、いつも人の流れが途切れません。
-これぞ新村!ゴチャゴチャした繁華街!
延世路を一歩奥に入れば、ゴチャゴチャした繁華街。飲み屋さん、焼肉屋さん、チキン屋さん、コプチャン(ホルモン)屋さんなど、若者が好きそうな飲み食いできるところがたくさん!昼間は意外と静かだったりするけど、夜は学生たちでほとんど毎日朝まで盛り上がります。夜歩いていると、どこからともなく学生たちの謎の大合唱が聞こえてきたりするのも新村名物。正直、キレイなところではないけれど、活気あふれる新村の良き文化は魅力的!?
-やっぱり学生街はカフェが多い!
カフェの中では、学生たちがパソコンを持ち込んで課題をしていたり、韓国人学生と外国人学生が語学エクスチェンジをしていたり、みんなでワイワイお喋りしていたり。この付近の大学に通う学生だと割引してくれるサービスなどもアリ。
-化粧品屋もひと通り勢揃い!
若い女性も多いからか、有名化粧品チェーンは道沿いにだいたい揃っています。品揃えや価格は他の地域の店舗とほぼ変わらないので、明洞まで行く必要はナシ?
-ファッションコーディネートも新村だけでバッチリ?!
延世路の中央付近には、若者向けファッションビル「U-PREX」があり。その向かいにはユニクロや、明洞などにも進出している話題のシューズショップ「FOLDER」なども。韓国名物、露天のファッション小物屋もたくさん。マフラーや手袋、ニット帽などは、ナビが見たところ、東大門の駅前の露店と値段はほとんど変わりません。
-デジタル製品で必要なモノを探す時も!
ここには韓国でのAPPLE正規代理店のひとつ「Frisbee」も。そのちょっと先にはライバル、Samsungショップもあり。またデジタル製品専門ショップ「CONCIERGE」もあって、パソコンから周辺アイテムまでなにか必要なモノがあれば延世路でだいたい揃っちゃいます。ただ、デジタル製品は日本で買うよりやや割高な商品が多いので、よっっぽど緊急でなければ日本で買うほうがよいかも?
-コピーやデータの出力したい時はコチラ!
韓国ではコンビニにコピー機がないので、急になにかコピーしたくなった時って結構困るんですよね。新村は大学が近くにあるため、ところどころに製本屋があり、そこでちょっとしたコピーもOK!USBメモリなどからの出力も頼めますよ。
■□■延世大学■□■
延世路を抜けて国鉄の線路の下をくぐり抜けると名門・延世大学が。韓国中のエリート学生たちが集まる延世大学は、日本でいうと慶応大学に近いイメージ?1885年、プロテスタントの宣教師によって設立され、1957年にセブランス医科大学と合併して現在の私立総合大学が誕生。延世大学の語学堂(韓国語学校)も歴史が古くメジャーで、日本人留学生も多く通っています。文法、読み、書 きなどの基本をしっかり学びたい留学生に人気があるよう。
■□■日本人留学生もたくさん住む下宿街■□■
延世路脇の繁華街のさらに奥には、意外と静かな住宅エリアが。このあたりには下宿(ハスク)やワンルームなどが多く建ち並んでいます。歩いていると、「하숙(下宿)」とい う看板がたくさん出ており、外国人留学生や地方から出てきた大学生がこの辺りに多く住んでいるよう。なんといっても、学校や近所の遊べる場所に近いというのがこの辺りのいいところ。ちなみに、最近の留学生に人気なのはトイレやシャワー室が自分の部屋の中にあるワンルームタイプのハスクだそう。
■□■地元民の憩いの場、チムチルバン「新村レスト」■□■
ちょっと地味だけど地元民に根強い人気のチムチルバン(韓国式サウナ)「新村レスト」。こじんまりしているけど落ち着ける雰囲気で、ここで勉強したりする学生も結構多いとか。イチャつく韓国人カップルの姿もわりとよく目にします。下宿やワンルームにはバスタブがないので、大浴場のあるチムチルバンに日頃の疲れを癒しに来る日本人留学生も多いよう。
★地元で人気のおいしいお店★