すでに建物自体が芸術品の美術館!
こんにちは!ソウルナビです。今日はソウルの中心は市庁(シチョン)エリアにある観光スポット徳寿宮(トクスグン)の中にある美術館「国立現代美術館 徳寿宮館(クンニッヒョンデパンムルグァン・トクスグングァン)」をご紹介しましょう。ソウルの古宮の中でも常に多くの人でいっぱいの徳寿宮は都心の文化空間として、また市民の憩いの場として知られている元王宮。その中にある「国立現代美術館 徳寿宮館」は1998年に国立現代美術館の分館として開館、特別展のあるときなどは多くの観覧客が訪れる人気の美術館なんです。それではさっそく行ってみましょう!
元王宮の中にある美術館!
地下鉄1・2号線シチョン(市庁・City Hal)駅からすぐの徳寿宮は、朝鮮王朝の歴史を語る上で欠かすことが出来ない、時の王様の運命とともに波乱万丈な歴史の中心舞台となった元王宮。現在、徳寿宮への入口にある大漢門(テハンムン)の前では、守門将の交代式(王宮守門交代式)の再現を見ることができます。この交代式は見たことがある!という方は多いかも。ちなみに美術館は特別展開催を除き入場料は無料ですが、徳寿宮への入場券が必要となります。チケットコーナーで必要な枚数を買いましょう!
美術館は
徳寿宮には韓国の伝統的な建物以外に、西洋風の建物や韓洋折衷様式の建物など、さまざまな形の建物が点在しています。これらの建物を眺めながら徳寿宮の奥のほうへと歩いていくと、立派な石造りの建物が見えてきます。こちらは石造殿(ソッチョジョン)と呼ばれる建物で別館(西館)と東館が渡り廊下でつながっています。柔らかい印象で女性的な建物である別館(西館)が「国立現代美術館 徳寿宮館」になります。
石造殿別館(西館)は1938年に完成、地下1階、地上3階の御影石でできた石造建物で延べ面積は1,104坪。日本人建築家の中村興資平(なかむらよしへい)の設計で李王家美術館として建設されました。1945年以降は石造殿の付属建物として使用されていた歴史を持っています。
ちなみに直線的で男性的な建物は東館で、こちらは上海で活躍していたイギリス人建築家ハーディングの設計で1909年竣工。東館はかつて宮中遺物博物館として使用されていましたが、その後景福宮内に古宮博物館として移転、現在は復元改修工事を終わった状態です。
モダンで落ち着いた展示空間
それではいよいよ美術館の中に入ってみましょう!2階と3階に合わせて4つの展示室があります。重厚な華麗な外観とは対象的に、シンプルでモダンな空間が広がっています。
<フロア別案内>
2階 案内デスク、第1・2展示室、ミュージアムショップ
3階 第3・4展示室
それでは、フロア別に見て行きましょう。
■2階
入るとすぐ右には案内デスクが、左には会員専用デスクがあります。第1・2展示室、そして前方中央にミュージアムショップがあり、国立現代美術館らしいミュージアムグッズや過去に開かれた特別展関連商品が並んでいます。3階へ上る階段が2つ。また授乳室やロッカーは美術館の入口を入ったすぐ脇にあります。
■3階
中央は吹き抜けで、第3・4展示室があります。ナビの訪れた時は企画展「水墨人 南天 宋秀南」展が開かれていました。回廊には椅子があり、ゆっくりとくつろげるようになっています。
写真撮影も!
ナビが訪れた平日の午後、人はまばらでしたが休日には美術館の階段や美術館前にある噴水台周辺はファミリーやデートを楽しむカップルでいっぱいになります。しっかりとした丸い曲線の6本の花崗岩の柱は、陽射しの角度によっていろいろな表情を見せてくれます。西洋の雰囲気漂う建物は撮影ポイントとしてもとっても有名で、結婚の記念アルバムの撮影をしている新婚さんをよく見かけます。
いかがでしたか?韓国の伝統建築の中にぱっと現れる西洋風建築。その圧倒的な存在感に驚きながらも、館内は落ち着いた雰囲気でそのギャップがとっても新鮮!展示されている韓国の近現代絵画もとてもモダンで、もし広いおうちに住めるのならぜひ飾りたい!思ってしまう作品がたくさん。また特別展のときは海外の有名な作品も多く展示されます。おおくの市民に愛されている美術館に、徳寿宮を訪れて時間があるときに寄ってみては?以上、「国立現代美術館 徳寿宮館」からソウルナビがお伝えしました。