話題作だった「太王四神記」をはじめとした数々の名作ドラマのロケ撮影地として使用された九里市運営の野外セット場!!
こんにちは!ソウルナビです。皆さんは韓国ドラマを日頃どのくらい見ていらっしゃいますか?5~6年前まではCATVに加入しないとなかなか見れなかったのに、韓国で放映されたドラマが終了するとすぐ日本のテレビで放映されていることってよくありますよネ。いろんなジャンルの韓国ドラマがありますが、「恋愛モノのドラマは受け付けない」という方も結構多いようです。その反面、歴史ドラマは年齢や性別を超えて幅広く支持されているよう。2007年、ぺ・ヨンジュンの久々の出演で話題を呼んだ歴史ファンタジードラマ「太王四神記」。実はこのドラマで使われた野外セット場がソウルの近郊にあるんです!話に聞けば、このドラマ以外にも数々の有名ドラマの撮影地として使用され、これから放送されるドラマの撮影まで行っているとか。優雅にショッピングやエステもいいけれど、今日はドラマセット場見学でなまった体を鍛えてみませんか?!それでは高句麗鍛冶屋村へ、さっそく行ってみましょ~
◆◇◆峨嵯(アジャ)山の麓に位置する高句麗鍛冶村◆◇◆
シェラトングランデウォーカーヒルホテルのすぐ裏側にあり、峨嵯(アチャ)山の麓に位置する高句麗鍛冶村は2008年4月一般公開が始まりました。敷地面積は500坪ほどで、室内で見学する遺跡展示館をはじめ、高句麗の住宅と村を再現した建物、山側には顔の形をした大きな岩などがあり、全てをゆっくり見て回ると1時間~1時間半くらいかかるボリュームです。最寄り駅には地下鉄2号線カンビョン(江辺)駅、5号線クァンナル駅、京義中央線のクリ(九里)駅がありますが、どれも駅から遠く、バスを利用しなければなりません。でも韓国語が分からないと現地を走るバスは下車する停留所が聞き取れず、苦労と不安があるかも。やはりここはタクシーをオススメします。駐車場スペースも広く確保されているから安心してタクシーを待たせて見学することができますヨ。
車を降り、チケットを買う前にまず目がいってしまうのはココ。壁に貼られている、韓流好きさんにはたまらない高句麗鍛冶村で撮影された数々のドラマの紹介の展示物たち。見てみるとあまりにも沢山あって全てをご紹介することができませんが、韓国歴史系ドラマだと「善徳女王(ソントッヨワン)」、イ・ソジン出演の「階伯(ケベッ)」「風の国」、現代ドラマだとソン・スンホン出演の「ドクタージン」ハ・ジウォン&ヒョンビンの「シークレットガーデン」、映画ではJYJのジェジュンが出演した「ジャッカルが来る」など。ベンチも用意されているので、自分が今いるこの場所で大好きなあの芸能人が演技をしていた~という感動を味わいながら、ドラマシーンの写真をバックに記念撮影はいかがでしょうか?!
■■■ 数々のドラマの展示物 ■■■
◆◇◆500坪で成り立つ鍛冶屋村をさっそく見学してみよう!◆◇◆
冒頭でも触れたように、500坪と余裕のあるスペースを持つ高句麗鍛冶屋村。高句麗時代の建物の色は古代ヨーロッパ時代のような華やかな建物とは違ってとても素朴。どれも同じ建物に見えてうっかり自分の見たかった場所を見過ごしてしまわないように事前にどこに何があるのかお勉強しておきましょう。
■■■ 敷地内案内図 ■■■
1.発券所・管理事務所・トイレ 2.峨嵯山遺跡展示館 3.入口 4.コルム村 5.経堂(学習場) 6.ヨン・ホケの家 7.望楼 8.鍛冶屋(テジャンガン) 9.タムドクの家 10.野外学習場 11.広開土太王碑 12.売店 13.野外公園場 14.出口 15.仙女湯
■■■ 発券所 ■■■
入口左側にある発券所でチケットを購入し、からさっそく見学開始。沢山の外国からの観光客が訪れるために日本語パンフレットも用意されています。「イルボノパンプレットジュセヨ(日本語パンフレットください)」と言えば券と一緒にくれます。この高句麗鍛冶村、実は民間の経営ではなく九里市が運営する公共施設。日本語ガイドサービスもあり、敷地内の解説や高句麗についての歴史、オススメスポットなどを知りたい方はぜひ利用してみることをオススメします。(事前要予約)
■■■ 峨嵯(アチャ)山遺跡展示館 ■■■
展示館は発券所の左側にある入口から入って建物の2階まで展示物があります。漢江(ハンガン)の南で発掘された土器や鉄器、峨嵯山第四堡塁(堡塁とは敵の攻撃を防ぐために、石・土砂・コンクリートなどで構築された陣地のこと)で発見された、この施設のメインテーマである鍛冶屋の関連資料を展示しています。展示物の解説の部分にはところどころに日本語があるので、高句麗の堡塁の機能や高句麗・新羅・百済の争いの状況などを直接解説から感じ取ることができます。
■■■ 入口 ■■■
それでは、さっそく中へレッツゴー~。勾配が急な上り坂と、ところどころ石畳の道や砂利道などがあったりして足場が悪いので足元には充分注意して歩いてください!夏場は木々が多いために蚊が多いので虫除け対策も忘れずに!それではナビが見学したポイントを一緒に見ていきましょ~
■■■ コムル村 ■■■
門をくぐると吹き抜けの広場があり、八角のテーブルと立派な椅子が置かれています。この場所は高句麗鍛冶屋村の会議室として作られ、「太王四神記」のドラマ内でもコムル村長の総会議のシーンで使用されたそう。そして奥には薄暗い部屋があるのですが、こちらはドラマの最終回で使用された部屋。壁には高句麗の古墳壁書に描かれている伝説上の生き物である四神のひとつである玄武がここにリアルに再現されています。亀と蛇が合わさっている姿の壁画があったら、それが玄武。冷徹さや知恵を意味しているそうです。実際にぺ・ヨンジュンやイ・ジアがここで演技をしたと思うと気持ちが高鳴ります!
八角のテーブルと立派な椅子。ドラマ内でも会議のシーンをここで行いました。
■■■ テジャンガン(鍛冶屋) ■■■
高句麗鍛冶屋村の一番のメインスポット、直径7mという大きな水車があるテジャンガン(鍛冶屋)!ドラマ内ではタムドク(ぺ・ヨンジュン)の軍隊の鎧や武器を作り出すシーンで使われたのですが、この建物の設計は高句麗の壁画に描かれている鍛冶屋の姿や、峨嵯山第4堡塁にあった簡易鍛冶屋の跡地を参考にして作られたもの。話に聞くと、きちんとメンテナンスすればここで実際に武器や鎧も作ることができるとか?!戦争時に勝敗の差をつける大きなポイントとなったのは、やっぱり青銅ならぬ銅製の鎧や武器。地域統合を通して支配権力を強化できた理由をテジャンガンで探ってみましょう!
直径7mもある大きな水車は近くで見ると圧倒
■■■ タムドクの家 ■■■
ここでは高句麗時代の家屋を再現した場所。ドラマ内ではチョロ(イ・フィリップ)とスジニ(イ・ジア)の2人のシーンが撮影されました。話によるとタムドクの家と説明されているように当初はタムドク(ぺ・ヨンジュン)が撮影する予定だったのに話が変わってしまったようです。ここでは当時のオンドルの使用状態を見ることができるのですが、現在のような部屋全体を暖めるのではなく部屋の中で火をくべて一部だけをあたためる方式だったそうです。
■■■ タムドクの黄金の像と広開土太王碑 ■■■
息子である長寿王が、当時の首都で現在は中国吉林省にある集安市に建てた、高句麗第19代広開土太王の業績を称える石碑を再現したもの。この碑文の内容は高句麗の建国や広開土太王の活躍などが記録されているそう。漢字を読むt何となく意味が読み取れるかも?そして石碑の前にある銅像はタムドク、後の広開土太王が396年に峨嵯山城を獲得し、漢江を渡って遠い百済の国を屈服させた栄光を、峨嵯山があるこの九里で継承させるために建てられましたとか。
銅像の後ろに立派に建つ石碑
高句麗第19代の王にふさわしい刀を持った立派な姿
|
|
タムドク、後の広開土太王碑はヨン様のような顔をしていたのだろうか
|
■■■ 野外公演場 ■■■
高句麗鍛冶屋村ではドラマ撮影地として大人が楽しむだけでなく、高句麗の舞踊や学習プログラムなどの沢山の文化体験ができる場所として子供も楽しむことができます。5月5日の子供の日クイズイベントや、週末のマダンノリ(韓国の大衆伝統演劇、もともとは正月や盆、祭礼や市の立つ日など多くの人が集まったところに自然発生的に起こった伝統劇)などのイベントも行われています。スケジュールは高句麗鍛冶屋村のホームページに掲示されています。約200名を収容可能できる大きなスタジアムだから、観客が多くて席がない、などの心配はありません。
■■■ 仙女湯 ■■■
高句麗鍛冶屋村ができる前からあった池。昔、天女が舞い降りてきて身を清めたお風呂として使用されたものと言い伝えられています。確かに仙女池を見てみると峨嵯山の山頂から流れ降りてきた水で出来た池のせいか、水がとっても澄んでいてキレイ。だからこのような言い伝えができたのかも?水に触れることができないけれど、きっと山からの水だから冷たくて気持ちが良さそう^^
◆◇◆より綺麗な姿・風景を写せるようにフォトスポット設置◆◇◆
この部分に立って撮ると背景が綺麗に写ります
高句麗鍛冶屋村にはいくつかのフォトスポットがあります。スタンド式のプレートにはモデルの立つ位置が記され、その先には写真のマークとフォトスポットの文字が書いてあるプレートが足元にあります。このフォトスポットを利用すれば撮った写真の背景に韓国の古き時代の建物が写っています。いかがですか?風景がとても味わい深く映っていませんか?!(笑)旅のいい思い出になるこのスポット、じゃんじゃん活用して撮影しましょう。
親切にボードにどのように写るかまで説明
|
|
確かにスポット部分から撮ると、いい感じ
|
◆◇◆効果大!パワースポットのヨン様岩◆◇◆
忘れてはいけないのがこのヨン様岩。一般的にはクンバウィオルグル(大きな顔岩)と呼ばれていますが、太王四神記のドラマ撮影中にペ・ヨンジュンが高句麗鍛冶屋村で撮影中の時に人の顔に似ている岩が発見されたことからヨン様岩と呼ばれるようになりました。この場所は風水的にも「気」が良いことからパワースポットとして訪れる人も少なくないそう。ヨン様岩、遠くから見ると顔が斜めで分かりずらいけれど確かに人の顔に見え、ナビもびっくり!ゆっくりヨン様岩を拝んでナビにも「良い気」が入ったかも?!(笑) ヨン様岩は野外展示場内からも見ることができますが、近くまで行きたい方は駐車場のある山道入り口から登れば到着します。ただ、岩や小川があるから山登りできる靴でないと難しそう。残念ながらナビも断念(泣)
確かによく見ると斜めだけど顔になってるヨン様岩
いかがでしたか?韓国の歴史に詳しくなくても、ドラマも見ていなくても、建物や風景を見て感動が最高潮!までいかないけれど、高句麗時代の歴史をもっと知りたくなったり、太王四神記のドラマを見てみようと思ってしまうかも。ナビが訪れた時も撮影の車が止まっていましたが、フロントガラスを見るとイ・ジュンギ出演の「トゥイックス」の文字が。次に高句麗鍛冶屋村が見られるのはこのドラマかな?ドラマが好きでなくても、歴史の勉強を兼ねて九里の静かな緑とおいしい空気の中、見学を楽しんでくださいネ。以上、ソウルナビがお伝えしました。