韓国と世界の貨幣がいっぱい!韓国の貨幣の歴史を気軽に学べる博物館
こんにちは!ソウルナビです。ソウルの中心部、南大門市場(ナンデムンシジャン)の近くで、何か立派な石造りの建物を見たことがある!という方は多いのではないでしょうか?実はこちら、東京駅や日本銀行本店の設計を手がけた建築家辰野金吾の設計で日本統治時代の1912年に竣工した歴史的建造物「朝鮮銀行本店」なんです。1945年以降は韓国の中央銀行にあたる韓国銀行の本館として使用されてきましたが2001年、貨幣の博物館「韓国銀行貨幣金融博物館」として生まれ変わりました。現在は子どもから大人まで、気軽に韓国の貨幣の歴史を学べるスポットである「韓国銀行貨幣金融博物館」!今日は皆様をこちらにご案内したいと思います。
南大門市場の近くにある重厚な建物
「韓国銀行貨幣金融博物館」は、いつもたくさんの人でにぎわう南大門市場(ナンデムンシジャン)の近くに位置。向かい側には「新世界(シンセゲ)デパート本店」があります。博物館の建物、朝鮮戦争のときにだいぶダメージを受け、臨時の修復を繰り返してきましたが、1989年に完全修復されました。建物はルネサンス様式で、外壁は御影石が使われています。そして中に入ると目の覚めるようなゴージャスさ!高い天井にはキラキラのシャンデリア、白亜の空間が広がっています!
それではフロア別にいってみよ~
「韓国銀行貨幣金融博物館」は1階、中2階、2階と大きく3つの展示空間で構成されています。
<フロア別案内>
■1階
案内デスク、中央銀行あれこれ、貨幣の一生、お金と国の経済、貨幣広場、記念品コーナー、カフェコーナー
■中2階
金と貨幣室、貨幣機器室、寄贈貨幣室
■2階
模型金庫室、ハンウンギャラリー、世界の貨幣室、体験学習室、企画展示室
それではフロア別に見ていきましょう。
■■1階■■
玄関から入って向かって左側にあるのが案内デスク。日本語の音声ガイドがあるので利用するのもいいですよね。こちらではベビーカーや車椅子、補聴器の貸与があります。
「中央銀行あれこれ」では韓国の中央銀行の設立背景や目的、業務の内容、組織と運営などについて学ぶことができます。
「貨幣の一生」はお金の製造方法と流れ、偽札の見分け方やダメージを受けたお金の交換基準など、生活上もためになるコーナー。
「お金と国の経済」は通貨・金利・物価の概念、国の経済や物価安定など、ちょこっと難しい内容をゲームやいろいろなメディアでわかりやすく紹介しています。
「貨幣広場」は古代から現在までの貨幣の歴史、韓国の時代別の貨幣の展示が楽しめます。とても価値の高い貴重な貨幣の展示もあるのでお見逃しなく!
記念品コーナーでは、2枚一つづりになっている珍しい韓国紙幣が手に入ります。
切って使ってもいいけれど、買ったお値段と使える金額にだいぶ差があるので、眺めて楽しむのがいいですよ~と店員さん。
カフェコーナーはナビのオススメ!本格的なコーヒーをとってもリーズナブルなお値段でいただくことができます。牛乳やココア、アイスティ、ハーブティ、スムージーなどドリンク類がとっても充実。お店の横にはいくつかテーブルもあるので、ゆっくりと休憩が取れちゃいます。ただし貨幣博物館らしく、現金支払いのみ!
■■中2階■■
「金と貨幣室」では金(ゴールド)、投資手段としての金など、金にまつわるエトセトラを模型などで紹介しています。
「寄贈貨幣室」は韓国銀行に勤務されていた方から寄贈された韓国や海外の貨幣が展示されています。
「貨幣機器室」はお金に関係する道具や機械など。お金を数えたり、まとめたり、包んだり、分けたり、廃棄物として処理したり。いろいろな機器があるんですね~
■■2階■■
「模型金庫室」は造幣局から来た紙幣がどのように銀行で保管されているのか、実際使われている金庫室の中をのぞくことができるところ。この見本がぜんぶ本物だったら~!1億ウォンがどれくらいの重さかを実際に確認もできちゃいます。何度も言うけれどこの見本が本物だったら~!
「ハンウンギャラリー」では、韓国銀行が支援しているアーティストの写真や絵画などの作品の鑑賞を楽しむことができます。
「世界の貨幣室」では世界の紙幣を紹介し、紙幣に描かれる文化遺産や遺跡、人物、動物、植物について学ぶことができます。
「体験学習室」では、お金に関連するパズルやクイズなどに挑戦!子どもも気軽にお金について学ぶことができます。
「企画展示室」はお金をテーマにしたさまざまな企画展示が行われます。
いかがでしたか?珍しい貨幣を見て驚いたり、経済感覚を身につけるゲームにトライしたり。館内は見るものがいっぱい!じっくり見てみようと思ったら、時間に余裕を持って来られることをオススメします。または建物自体がとてもステキなので、南大門市場や明洞でのショッピングの後に休憩目当てでふらっと立ち寄ってもいいかも。ソウルでこういったずっしり重厚な建物の中でお茶する、というのはなかなかできない経験でした!以上、「韓国銀行貨幣金融博物館」からソウルナビがお伝えしました!