ソウルの南側エリア、江南の中心地!韓国の現代の文化や生活が感じられる街
こんにちは!ソウルナビです。皆さんはソウルについて江南(カンナム)、または江北(カンブク)という言葉を聞かれたことがありますか?ソウルは漢江(ハンガン)という大きな川が市の真ん中を東西に流れていますが、この漢江より北側の地域を江北、南側の地域を江南といいます。江北には鍾路(チョンノ)や明洞(ミョンドン)、南大門市場、東大門市場など、朝鮮時代には城郭に囲まれ古くから発達してきた市街地が広がっていますが、一方の江南は1970年代から新市街地として発展してきたところ。狎鴎亭や清潭洞といった高級なお店が集まるハイソなイメージの街や、ソウルのオシャレストリート、カロスキルなど最新の流行発信地や洗練された街として知られているエリアが集まっています。この江南の真ん中、まさに中心といえるのが、地下鉄2号線のカンナム(江南)駅周辺。今日は背の高いビルの集まる江南駅の辺りについて、その特徴や見どころをいろいろとご紹介しましょう!
江南の歩み
ソウルの中でも漢江より南側のエリア、江南は1970年代以降に開発が進められたところ。それまでは田園地帯が広がっていました。その中でも地下鉄2号線・新盆唐線カンナム(江南)駅を中心とするエリアが一般的に江南駅(カンナムヨッ)とよばれ、駅の交差点を中心に南北に延びる江南大路(カンナムデロ)、東西に延びるテヘラン路沿いには高層ビルがずらり!ソウルを代表するオフィス街としても有名で、特にテヘラン路はかつて(2000年前後)はIT関連のベンチャー企業が集まるソウルベンチャーバレーとして知られました。現在は大企業から中小企業まで様々な会社が集まるビジネス街に。また、江南大路沿いに建つビルにはハグォン(学院)とよばれる語学をはじめとした各種専門塾が多く、このためそこに通う若者も多く集まる場所にもなっています。
江南の交通
江南駅周辺の特徴といえば、やっぱり交通の要所であること。中でも江南駅はソウルを大きくぐるりとまわる環状線の地下鉄2号線と、ソウルの南の郊外に広がる盆唐(ブンダン)を中心としたベッドタウンへ伸びる新盆唐線が通る駅。特に2011年に新盆唐線が開通以降、それまでは地下鉄やバスで30分から1時間ほどかかっていた盆唐へのアクセス時間がなんと16分という便利さに!また地下鉄や電車だけでなく、江南大路にはたくさんのバス停留所があり、ソウル市内の各地へはもちろん、ソウル郊外や京畿道の各都市をつなぐ広域バスもたくさん走っています。郊外や近隣都市からの通勤やアクセスが便利な交通の要ということもあり、江南駅周辺にはさらに多くの人が集まるよう。また江南駅から徒歩10分、教保タワーの下にあるシンノニョン(新論峴)駅からは、高速バスターミナルや金浦空港まで1本で行くことができます。
<エリア内の駅>
◎地下鉄2号線カンナム(江南・Kangnam・222)駅
◎新盆唐線カンナム(江南・Kangnam・D007)駅
◎地下鉄9号線シンノニョンン(新論峴・925)駅
■■江南大路
地下鉄2号線カンナム(江南)駅の南から9号線シンノニョン(新論峴)駅を越え、7号線のノニョン(論峴)駅あたりまで伸びる江南大路(カンナムデロ)には、大通りに沿って洋服、雑貨、コスメ、カフェなどのお店がいっぱい。ファッション系はスポーツブランドやZARA、ユニクロといったファストファッション、また韓国で若者に人気の大型ブランドのショップなど。コスメチェーン店やチェーン系カフェも一通り揃っていて、映画館などもあります。また最近は取締りが厳しくなったためだいぶ減っていますが、大通りの歩道に沿って露店がたくさん出ていることもあります。また通り沿いにはメディアポールが立っていて、写真を撮ったり、メールを送ることができます。
■■テヘラン路
地下鉄カンナム(江南)駅を西から東へ、COEXのある三成洞(サムソンドン)の辺りまで伸びる、幅50m、長さ約3.5キロの大きな通り。1977年に中東のイランとの友好のため「テヘラン路」と名付けられたこの通りは、1990年代半ば頃からソフトウェア、移動通信、ネットワークなど数多くの最先端情報通信関連企業が1つ、2つと集まり、韓国の情報通信産業の中心地となりました。アメリカのシリコンバレーになぞらえ、テハラン路にあるベンチャー企業の集まったシリコンバレーはテヘランベンチャーバレーと呼ばれるように。現在では大きなオフィスビルが建ち並び、ソウルでも最も大きなオフィス街の一つとなっています!
■■裏通りの飲食店街&歓楽街
地下鉄2号線カンナム(江南)駅から9号線シンノニョン(新論峴)駅まで伸びる江南大路(カンナムデロ)から西や東に入った裏通りは飲食店の集まるエリア。昼は周辺のオフィス街の会社員たちやハグォン(専門学校)に通う学生たちのランチスポットとして賑わい、夜は会社帰りのサラリーマンたちが利用する飲み屋やバーも充実。モスバーガーや洋麺屋五右衛門、ココイチ、大阪王将、丸亀製麺、和民といった日本からのチェーン店に、現地の日本風居酒屋など日本食のお店が多いのも特徴。またこれらの通りには飲食店だけじゃなく、ノレバン(カラオケ)やクラブなど夜の遊びスポットもたくさんあります。
■■江南駅地下ショッピングセンター
江南駅に直結した地下道に沿って200以上の店舗が並ぶ、ソウルの中でも大きな地下商街(チハサンガ)の一つ。主に20~30代の女性をターゲットにした、衣類、ファッション雑貨、化粧品などを扱うショップが多く、女の子のショッピング魂がメラメラしちゃうトコロ!いかにも韓国女子ファッションという品揃えで、お値段もリーズナブルなものが多いのが特徴です。
■■江南教保タワー
江南大路でシンノニョン(新論峴)駅のある交差点に建つ教保(キョボ)タワーは、高層ビルがひしめきあうこの辺りでもひときわ背が高く大きなランドマーク的存在のビル。もし道に迷ったら、このビルを目印にするのも一つの手。地下にある大型書店のキョボ文庫は本屋だけでなく雑貨店とCDショップも入っていて、韓国のキャラクターグッズやK-Popの音盤、ドラマ、映画のDVDも。また地下鉄9号線シンニョン(新論峴)駅に直結しています。