建物も面白い!アートホールと博物館、デザインラボが1つになった巨大施設。
こんにちは!ソウルナビです。今日は今年(2014年)の3月、満を持してオープンした「東大門デザインプラザ」をご紹介しましょう。この場所にあった東大門運動場の撤去から6年!毎年オープン予定といわれながら何度も延期され、オープンするまで地元の人ですら何ができるのか、さっぱりわからなかった東大門デザインプラザ。しかし徐々に見えてくる奇抜な形が話題となり、オープン以降は1日3万人ものひとが訪れる、東大門市場を代表する観光名所となっています。そんな「東大門デザインプラザ」を徹底解剖~!こちらには博物館や流線型の階段、オシャレな雑貨屋さん、飲食店などなど、いろんな施設があるんです。それではさっそく行ってみましょ~
東大門デザインプラザができるまでは
地下鉄トンデムンウンドンジャン(東大門運動場)駅、という名前に記憶がある方も多いのでは?現在の東大門歴史文化公園駅に変わる前の駅名や、駅に残るソウルオリンピックのマスコットからもわかるように、ここには昔、野球場と競技場を備えた東大門運動場がありました。東大門野球場は高校野球や大学野球の全国大会をはじめ、プロ野球の試合や日韓戦も行われた、日本で言えば甲子園みたいな球場。また競技場ではあのブラジルのサッカー選手ペレも出場し、ボクシングのチャンピオン大会も開かれ、またサッカーの日韓戦も行われた、韓国のスポーツ史上由緒ある場所でした。同じ場所にドーム球場を作ることも検討されましたが結局断念、先に廃止された競技場はソウル風物市場となりましたが新設洞に移転。現在はここに運動場があったことを示す照明塔が残されています。
アクセス楽々!
東大門デザインプラザは地下鉄2・4・5号線トンデムンヨクサムンファコンウォン(東大門歴史文化公園)駅から直結し、アクセスがとっても便利!また東大門デザインプラザから大通りを挟んで反対側、ファッションビルのミリオレとグッドモーニングシティの前にはデザインプラザに続く地下通路もあるので、わざわざ遠回りしなくても東大門デザインプラザに出ることができるなど、こちらも便利☆
東大門デザインプラザとは?
東大門市場が衣装関係の巨大卸売マーケットであることから、東大門をデザイン関係のメッカにするために建設された東大門デザインプラザ。略称として使われるDDPは、東大門デザインプラザ(Dongadaemun Disign Plaza)の英語の頭文字をとったもの、さらにドリームDreamのD、デザインDesignのD、プレイPlayのPを表しているとされています。設計は新国立競技場の設計者として日本でも知られているザハ・ハディド。大きな3つの巨大な流線型の建物が分離せずに一部が融合し、さらに芝生に覆われた最上階など、個性的な外観となっています。中心となるのはこちらでは国際フォーラムや制作発表会、ファッションショーなどのイベントが開催されるアートホールと、定期的に内容が変わる博物館。アートとデザインが触れ合う場所となることを意識しています。
DDP攻略法!?
東大門デザインプラザの敷地面積86,574平方mと、かなり広~い!外をぐるっと周るとかなり大変だけど、内部では連結するところも多いし、出入口も多いから、上手くまわれば中を楽々移動できちゃいます☆ またこの東大門デザインプラザのおかげで、卸し売り専門ビルと東大門歴史文化公園駅とのアクセスルートが短くなりました。
■地下2階 地下鉄駅、デザインラボ、ミュージアム、デザインマーケットとの外部通路
■1階 デザインラボ、ミュージアム、アートホールとの外部通路
■4階 デザインラボ、ミュージアム内部連結通路
エリアは大きく分けて5ヶ所
東大門デザインプラザはエリア別に大きく分けて、デザインラボ、ミュージアム、アートホール、東大門歴史文化公園、デザインマーケットの5つに分かれています。
それでは、デザインラボから順にチェックしてみましょう!
■デザインラボ(サルリムト)-地図D
ライブ・デザイン・ライブラリー(Live Design Library)をコンセプトにした施設。1階と2階に店舗があり、通路には本棚が設置され、自由に読書を楽しむことができます。また、4階まで上がるとDDPの象徴でもある屋上にある「みどりの丘」まで行くことができ、そのまま芝生を歩いて下まで降りることが出来ます。
■ミュージアム(ペウムト)-地図M
建物内にエレベーターもありますが、なんといっても印象的なのが全長533mにおよぶデザイン遊歩道!ぐるぐる~と歩いていると、気が付かないうちに1階から4階に到着!その他にも流線型の階段も見どころ!各階にはデザイン博物館、デザイン展示館、デザイン遊び場があり、季節ごとにさまざまな展示が行われています。また4階まで上がると屋上にある「みどりの丘」に行くことができ、そのまま芝生を歩いて下まで降りることができます。
■アートホール(アルリムト)-地図A
国際フォーラムやファッションショーが行われる会場!このアートホール内には独特なデザインのイスが数多く設置されています。
■東大門歴史文化公園
ミリオレやドゥータなどファッションビルのある側から見ると裏側にある公園。こちらはここが運動場のできる前、李朝時代に城壁があったことを記憶する場所となっています。中には照明塔や城郭、東大門運動場記念館、東大門歴史館などがあります。
また、東大門歴史文化公園ではありませんが、地下鉄駅を出て目の前の広場にも遺跡があります。これも土地の歴史と現在の東大門デザインプラザをつなぐ場所。待ち合わせスポットとなっています。
■デザインマーケット(ディジャインジャント)
ファッションビル側の地下にあるスペース。地下鉄駅からも近く、ファッションビルの前への地下道にも直結してます。こちらにはコンビニや飲食店、コスメや洋服屋さんなどがあります。
便利施設
デザインラボの地下にある総合案内室ではベビーカーや車椅子の貸出があり、ミュージアムにある案内デスクでは荷物の一時保管も可能。その他の案内デスクでも日本語のパンフレットなどを貰うことができます。
夜のDDPも見逃せない!
昼間に見ても独特なフォルムが目を引く東大門デザインプラザは、昼だけでなく夜の姿も目を引きます。ライトに照らされる姿はまるで空飛ぶ宇宙船のよう!?思わず写真を撮りたくなってしまいます。特に夜中に光り輝くファッションビルと合わせて見ると、さらにおもしろいかも。
いかがでしたか?独特な外観だから、外からみるだけでも十分楽しめそう!でも、外だけでなく、中もとってもオシャレ!デザインラボにある雑貨屋さんやカフェでまったり気分を味わい、ミュージアムでは内容の変わる博物館の展示を楽しみ、流線型の階段や1階から4階までぐる~っと繋がるデザイン遊歩道で動線を楽しんでも良し!また新しいアートやデザインに触れられるだけではなく、東大門歴史文化公園で復元された李朝時代の城郭や東大門運動場の照明塔などを見ながら、東大門という場所の歴史にも触れることができます。そんなDDPをゆっくり味わってみてくださいね。以上、「東大門デザインプラザ」からソウルナビでした。