アラリオミュージアム・イン・スペース

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昌徳宮の隣りにあり、韓国現代建築の傑作と言われる建物と、人気ドラマ「紳士の品格」のロケ地にもなった建物が現代美術館にリニューアル!

こんにちは、ソウルナビです!今日は昌徳宮(チャンドックン)のすぐ隣りにある、とても個性的な美術館「アラリオミュージアムインスペース」をご紹介しましょう!こちらはもともと有名な建築事務所の社屋でしたが2014年9月、美術館として生まれ変わりました。ツタに覆われた黒レンガの外壁の建物(空間社屋旧館)とガラスケースのような建物(空間社屋新館)が並んで建っていて、その独特な外観につい足を止めてしまった人もいらっしゃるかも?「アラリオミュージアム・イン・スペース」は国内外の現代美術の展示が中心の、こぢんまりとした空間の中を迷路のように進み鑑賞するユニークな美術館。展示スペースだけでなく、グルメをうならせるレストランもあって、知る人ぞ知る穴場スポットなんです。それでは、さっそく行ってみましょう~ 

韓国の現代建築の傑作!

「アラリオミュージアム・イン・スペース」は、地下鉄3号線アングク(安国)駅から歩いて約3分。目と鼻の先には四大王宮の一つである昌徳宮があり、近くには伝統の街仁寺洞(インサドン)や北村もあります。王宮観光やショッピングのついでに訪れてもいいかも!旧館には「空間」と漢字二文字の大きな看板(!?)がありますが実はこちら、韓国で巨匠と呼ばれる現代建築家の金壽根(キム・スグン)が設計したもの。1971年に完成し、1977年に増築されましたがこちらは韓国現代建築の傑作と言われ、フロアごとに異なる部屋の間取り、窓の形や大きさ、細い階段やらせん階段などが建物の特徴。
「空間」という看板はそのまま

「空間」という看板はそのまま

塀の裏が美術館入口です

塀の裏が美術館入口です

中庭には金壽根の像も

中庭には金壽根の像も


一方、ガラスケースのような新館。こちらはチャン・ドンゴンが12年ぶりにドラマで主演し話題になった2012年のSBSドラマ「紳士の品格」のロケ地としても知られています。こちらにはこだわりのカフェやレストランが入店し、そのお店を目当てに訪れるお客さんも多いとか。どこで何をしているのか丸見えだけど(?!)、昌徳宮のきれいな景色が眺められるナイスビュースポットでもあります。

美術館はまるで迷路!

それではフロアをご紹介!便宜上旧館・新館で説明しています。
旧館
B1F トイレ、展示スペース
1F インフォメーションデスク、ミュージアムショップ
2F~5F 展示スペース

新館
1F ベーカリーショップ
2F カフェ
3F~5F レストラン

■■旧館■■

--1F--

美術館の入口は旧館サイドに位置。階段を下りると正面にあるインフォメーションデスクでチケットを買いましょう。日本語のオーディオガイドのレンタルもあり、主要作品の前に来ると自動再生されるので是非利用してみてくださいね。チケットを買ったらミュージアムショップの中へ。入って右手に展示スペースへの入口があります。ただ狭いです!
美術館の入口

美術館の入口

美術館入口を美術館中庭側から見たところ

美術館入口を美術館中庭側から見たところ

インフォメーションデスク

インフォメーションデスク

ミュージアムショップ

ミュージアムショップ

日本語のパンフレットあり

日本語のパンフレットあり

こちらが展示スペース<BR>への入口

こちらが展示スペース
への入口

旧館の展示スペースは大きく2つに分かれています。一つめのスペースは1階から5階までの展示を人が一人やっと通れるかくらいの狭い階段を上りながら、そしてもう一つの展示スペースは別の階段で4階から地下1階へと下りていきながら観る、これが基本的な鑑賞ルートとなります。
狭い階段!

狭い階段!

こちらもやっと一人が通れるくらい

こちらもやっと一人が通れるくらい

旧館・新館渡り廊下には<BR>作品があり通れないのであしからず

旧館・新館渡り廊下には
作品があり通れないのであしからず

--2F~5F--
「アラリオミュージアム」の開館記念展示は「Really」というタイトルの現代作家グループ展です。国内外のアーティスト43名が参加、96点が展示されています。建物の持つストーリーを生かした面白い展示はもちろん、建築事務所として使われていた当時の状態そのままが残っていたりして見どころがいっぱい。今後美術館では1年に2~3回、企画展示を行う予定だそうです。
駐車場だったスペースには車をモチーフにした作品が、またもともとメインロビーだったスペースに韓国を代表する現代美術アーティスト、ナム・ジュン・パイクの作品が置いてあったり。難解な作品もあれば、アンディ・ウォーホルやキース・へリングなどわりと一般的に知られている作品も。映像やパフォーマンスを楽しむ作品もあって、こぢんまりとしていながらも内容の濃い展示を楽しむことができます!
元駐車場には車をモチーフにした作品が

元駐車場には車をモチーフにした作品が

元ロビーのスペースには韓国の有名なアーティストの作品が

元ロビーのスペースには韓国の有名なアーティストの作品が

世界的に有名なナム・ジュン・パイク

世界的に有名なナム・ジュン・パイク

3階は一番広いスペース

3階は一番広いスペース

窓も作品の一部

窓も作品の一部

レンガの壁も作品をよく見せます

レンガの壁も作品をよく見せます

3階、キース・へリングのオブジェ

3階、キース・へリングのオブジェ

4階、イギリスの作家トレイシー・エミンの作品

4階、イギリスの作家トレイシー・エミンの作品

2階はかつて建物の入口だったところ

2階はかつて建物の入口だったところ


新館

ガラスのショーケースのような新館は建築事務所の2代目をつとめた有名な現代建築家チャン・セヤンが設計したもので1997年に竣工。事務所時代は丸見えなので、働く人たちは慣れるのに大変だったかも。現在は昌徳宮の景色を眺められる明るく開放的な憩いの空間に変身しました。
--1F-- ベーカリーショップ「ブランジェリー・イン・スペース」、カフェ「ハノッ・イン・スペース」
こちらに並ぶパンやお菓子はなんと地下に作業場があり、そちらで毎日作っているそう!元建築事務所の地下をパン工場にするなんて、ちょっと斬新なアイディアだと思いませんか?焼きあがった順に並べていくのでナビが訪れたときも少なめながら焼きたてのパンのいい香りが漂っていました。「ハノッ・イン・スペース」は美術館敷地の真ん中に建てられた韓国の伝統建築の韓屋カフェ。揚げドーナツ(韓国ではコロッケと呼ばれていますが、日本のコロッケとはまったく別物)やパッピンス(あずき氷)などが楽しめます。 
パン屋さん

パン屋さん

隠れ家的韓屋カフェ

隠れ家的韓屋カフェ

--2F-- カフェ「カフェ・イン・スペース」
タイ北部の高地の農園で無農薬栽培している「ドイチャーンコーヒー」のプレミアムコーヒーが飲めるカフェ。タイ北部のコーヒー豆は質が高いことで知られ、ヨーロッパにも輸出されているとか。タイのプレミアムコーヒーって珍しいので、一度試されていはいかが?ドリンク類、スイーツ類ともに値段がお手ごろなのもうれしい~  
--3F~5F-- レストラン「ブラッスリー・イン・スペース」「J.TAPAS」「ダイニング・イン・スペース」
イタリアン、和食、フレンチとかゆいところに手が届くようなラインナップ!4階の「J.TAPAS」は日本酒や焼酎が充実。コロッケも日本のコロッケ!5階の「ダイニング・イン・スペース」はディナーのみで予約制。韓国で有名なフレンチレストラン「ラ・セゾン」のノ・ジンソンシェフが腕を振るうことでとっても人気なんだそうですよ~ 
3階ブラッスリーインスペース

3階ブラッスリーインスペース

4階J.TAPAS

4階J.TAPAS

5階ダイニングインスペース

5階ダイニングインスペース

日本の焼酎がいっぱい

日本の焼酎がいっぱい

女子会にぴったりなテーブル席

女子会にぴったりなテーブル席

ランチセット

ランチセット


いかがでしたか?美術館のオーナーは自身も現代美術のアーティスト!金寿根の空間に対するこだわりを尊重し、2014年2月には登録文化財第586号にも指定された建物の原型を大きく変えることなく、9ヶ月かけて美術館としてオープンさせました。韓国現代建築の傑作と言われる建物をそのまま残してその個性と特徴を生かし、現代アートを身近に感じられるように工夫をこらした展示は一度観る価値あり!大きくて広~い美術館もいいけれど、建物の持つストーリーに耳を傾けながらの作品鑑賞もオススメです!以上、「アラリオミュージアム・イン・スペース」からソウルナビがお伝えしました。 

記事登録日:2014-11-10

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2014-11-10

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