リーズナブルなレンタサイクルでソウルの街を駆け抜けよう!
QRコードの読み取りで簡単にレンタルできます。
こんにちは、ソウルナビです。2015年にソウル市の公共事業として登場したレンタルサイクル、ソウル自転車『タルンイ(따릉이)』は市民の足としてすっかりおなじみなりました。ソウル市の至る所に無人の貸し出し・返却場があり、スマホに専用アプリをダウンロードして、日本のカードで決済をすることで誰でも利用することができます。利用券は一日券と、7日・30日・180日・365日の定期券がありますが、外国人観光客は一日券のみの利用となります。アプリは今のところ日本語表示は部分的にしか対応していませんのが、英語では表示されるので感覚的に理解できそうです。
利用料金
外国人観光客は一日券を利用することなりますが、一日券も1時間券、2時間券、24時間券に分かれています。1時間券とは、1回のレンタルで乗車できる時間を表し、1時間以内に返却すれば、最初に使い始めた時点から24時間以内に、何度もレンタルを返却を繰り返すことができます。千ウォンという安価な料金で、観光の要所要所を自転車で移動できるのはとても経済的です。24時間券は駐輪場に返却することなく24時間使い続けることができます。ちなみにそれぞれ決められた時間をオーバーすると、5分につき300ウォンの追加料金がかかり、最終的に決済したカードに請求されます。
自転車の仕様
現在、見かけるソウル自転車『タルンイ』は2代目。
白のボディに緑色のタイヤで統一されています。
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小学校中学年以上が乗れそうな、24インチはホイールの部分が蛍光色になっています。
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前のバージョンのタルンイは?
ここで以前のソウル自転車『タルンイ』を振り返ってみましょう。メインフレームに液晶パネルと連結端末を装備して、そこから駐輪場にセットされた連結ケーブルを着脱することで貸出・返却をしていました。また駐輪場にスペースがないと、駐輪中の自転車からケーブルを伸ばして自分の自転車につなぐことで返却していました。自転車と自転車が芋虫のようにたくさん繋がり、借りるときはどれが最後の自転車だ?なんて探したこともありました。
レンタル時、返却時は駐輪場のケーブルの着脱が必須でした。
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本体についた液晶パネルを使ってレンタル。この端末が邪魔で立ちこぎしたりすると、ひざをぶつけたりするんです。
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サドルの調整はレバーを回して。これが自転車によっては硬くて、手が痛かったりもしました。
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駐輪場には、自転車の端末につなぐためのワイヤーがありました。
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駐輪場
歩道に沿って設置されている駐輪場。必ず案内板が立っています。駐輪スペースにおける自転車の数はだいたい10-20。
仁寺洞から一番近い、安国駅4番出口駐輪場
ビジネス街に近い駐輪場は、日中に乗ってきた人が多いのでたくさん停まっています。
利用方法(レンタルする)
利用券はホームページからも購入しますが、レンタルには必ずスマホが必要になるのでスマホでの利用券購入を前提に説明を進めます。
1.まず ストアで『Seoul bike』と検索して、見つけたらダウンロードしてインストールします。
※アンドロイドはメモリが2G以上ある機種なら通常利用可能。アイフォンはIOSはVer.12以上で可能ですが、メモリが少ないと不安定になるのでiphone8以上の機種が必要です。
※インストールの途中でBluetoothがONになっているか確認メッセージが出る場合があります。Bluetoothは自転車との通信に必ず必要ですので、ONにしてください。
※このアプリに関する位置情報の利用もONにします。
2.インストール完了後、説明をパスしていくと、メニュー画面が表示されますが、Foreignerを選択します。
3.自分を中心にした最も近い駐輪場の情報が表示されますが、言語を日本語に変更しましょう。
A.左上のメニューアイコンをタッチ。
B.遷移した画面の右上に歯車マークがでるのでタッチ。
C.遷移したSettings画面のメニューにLanguagesをタッチし、現在、Englishになっているものを日本語に変更します。
D.言語が日本語になります。
※まだアプリが不安定な部分もあるので、機種によっては、英語に戻ってしまう場合がありますが、その場合は英語の画面で利用券の購入を進めても問題ありません。
4.日本語に切り替えて、最初の画面に戻ると一番下に、利用券の購入ボタンがあるので、、そこをタッチします。
5.目的に合った1日券の種類を選択して購入します。
6.続く画面で、Eメールアドレスを入力して、利用要項に同意し、クレジットカードの決済画面に遷移したら、そちらで決済を完了します。
7.決済を完了すると、8桁の番号が出ますが、こちらの番号は必ずメモしておいてください。
8.購入が終わると、最初の画面に戻りますが、一番下のボタンが、『レンタルする』に替わっています。
レンタルするを押すと、QRコードの読み取り画面が開くので、レンタルしたい自転車のQRコードを読み取ればOKです。QRコードを読み取った後は、スマホと自転車がBluetoothで通信するので、通信を安定させるために最大限端末のボックスのそばにスマホを近づけておきます。通信が終了すると後輪のロックが外れます。
※QRコードがうまく読み込めないときは、スマホのQRコード読み込みフレームのすぐ下にある、入力フォームに自転車のQRコードの右横に出ている5桁の数字を、入力して、入力フォーム右横の緑のボタンをタッチするのでもOKです。
※自転車が故障中の場合は、レンタルできません。
レンタル中は専用アプリの画面に、残り時間が表示されます。
なお、現在、アプリの言語が不安定で、日本語に設定していたのに英語に戻ったり、韓国語になってりもします。
利用方法(返却する)
自転車の返却はソウル自転車『タルンイ』の駐輪場にて、自転車を駐輪したのち、サドル下にある端末のロックレバーを下ろします。混んでる駐輪場は駐輪スペースもないので、適当に他のレンタル自転車の間に寄せて、駐輪すればOKです。あまり離れた場所に駐輪すると、駐輪場と認識されず、一時ロック状態でレンタル中と認識されてしまうので必ず返却されたことをスマホで確認してください。下記動画では、返却時に『パンナプテオッスンミダ(返却されました)』という音声が確認できます。
専用アプリで、返却されたことを必ず確認してください。
利用方法(一時駐輪)
専用の駐輪場以外の場所で、上記の返却動作を行うと、施錠して一時停車状態になります。観光地などで自転車が盗難にあわないように一時停車状態にて観光に出かければより便利に利用できます。なお、一時停車状態を解除するには、スマホを自転車に近づけたのち、専用アプリでロック解除ボタンをタップします。該当の画面が韓国語で表示されてもボタンの位置は同じです。鍵が外れているアイコンを参考にしてください。
保険について
ソウル自転車『タルンイ』には、本人過失、または自転車の不具合等による事故などに関して、発生した医療費を一部カバーしてくれる保険がついています(15歳未満は不適用)が、あくまでもソウル市民を主体としたもので、保険の請求には高度な韓国語を要します。また、保険金の受け取りなども韓国の銀行口座がないと複雑になります。自転車利用中の事故に関しては、ご加入予定の海外旅行者保険でカバーされるかをしっかり確認することをお勧めします。自転車は整備されていて状態がいいものが多いですが、ナビは、急いで立ちこぎしようと強く踏み込んだところ、突然、チェーンが外れて、ペダルが空転したためバランスを崩し落車したことがあります。借りるときに台数が多ければ、空圧、ブレーキ、チェーンの緩みなど、確認して状態のいいものを選ぶとよいでしょう。
注意事項
※レンタル時のQRコード読み取り時、Bluetoothが干渉されて、自転車との連結がうまくいかず、ロックが上がらない場合があります。その場合、アプリは貸し出し中のままで、すぐにはレンタルのやり直しができません。アプリと自転車との連動が解除されるまで数分の時間が必要になるので、ある程度待ってからレンタルをやり直します。
※アプリを繰り返し使用すると利用券を買ってない状態になってしまうことがあります。その際は、1時間券の購入画面に移動して、『すでに利用権を持っています』ボタンをタッチして、遷移した画面で、購入時に控えておいた8桁の数字を入力すると、再び、利用できる状態になります。
使いやすくなったソウル自転車『タルンイ』は、ソウル市内観光のひとつの移動オプションになったといえると思います。アプリを事前にダウンロードして、地図で駐輪場の位置を確認し、移動計画を考えておくと、より時間のロスがない観光ができるかもしれません。以上、ソウルナビがお送りしました。