オリンピック公園

こんにちは！ソウルナビです。ソウルには観光スポットがたくさんあるけど、たまには何も考えずに公園でまった～りするのもいいものですよね！ソウル市民も公園に出かけるのがとっても大好きで、週末などはお散歩やピクニック、デートや運動など、たくさんの人が公園ライフをエンジョイしています。そんなソウルには意外と大きな公園がいろいろあるけれど、今日はソウル南東部は蚕室（チャムシル）エリアにある公園「オリンピック公園」をご紹介します！こちらは1988年にソウルで開催されたオリンピックを記念してつくられた巨大な公園。東京ドーム約３０個分の広大な敷地には、公園だけでなくコンサート会場や博物館、スポーツ競技場などたくさんの施設があります！１日で全部歩いてまわるにはかなり疲れちゃいそうな公園ですが、今日はナビがさくっと案内しますよ＾＾それでは「オリンピック公園」まで出掛けてみよ！

ソウル南東部、蚕室エリアに位置する広大な市民公園

ソウルの中心を流れる漢江（ハンガン）よりやや南側、ソウル南東部の蚕室エリアに「オリンピック公園」はあります。近くにはK-POPコンサートがよく開催される蚕室室内体育館（蚕室総合運動場内）やロッテワールドなど、人気の観光地も意外と多いところ。地下鉄で行く場合、最寄り駅は２つあります。１つは地下鉄５号線オリンピッコンウォン（オリンピック公園）駅、もう1つが地下鉄８号線モンチョントソン（夢村土城）駅。どちらの駅も降りるとすぐ目の前が「オリンピック公園」の入口となっています。

●オリンピック公園って？
１９８６年のアジア大会、そして１９８８年のソウルオリンピックを記念してつくられた「オリンピック公園」。総面積４３万坪というと～っても広い公園。ソウルオリンピック開催当時の競技場は今も残って利用されていますが、それ以外にもコンサートやイベントができるホールや美術館、博物館など、多くの施設が建てられています。また韓国の史跡第297号で、百済時代の貴重な歴史を今も伝える夢村土城（モンチョントソン）は公園内の人気の散歩コースにもなっています。家族連れやカップルにはもちろん、子供たちの遠足スポットとしても、こちらにはたくさんの人たちが訪れています。

「平和広場（平和の門付近）」

●平和の門
地下鉄８号線モンチョントソン（夢村土城）駅１番出口から出ると最初に目に飛び込んでくるのが「平和の門」。「世界平和の象徴」であるこの巨大な門は、なんと高さ２４ｍ！両翼には竜や虎などの伝説上の動物が描かれ、独創的なアートオブジェとしても見応えアリです。また、「平和の門」の横には伝統的なお面の柱（トーテムポールみたいなもの）が建ち並んでいます。この柱は韓国の人々の楽観的でユーモア性をうまく表現しているのだとか！このあたりの広場は道もよく整備されていて、インラインスケートなどを楽しむ人たちもたくさん！

●世界各国の万国旗！
「平和の門」を通り抜けると世界各国の万国旗が風に揺られている国旗広場が見えてきます。「オリンピック公園」の象徴的なスポットであり、記念撮影をする人の姿も多い場所です。国旗広場の前には湖がひろがり、その向こうにはひたすら広大な公園の景色が見えます。

●自転車レンタル所
広い公園内を歩いて全部まわろうとすると、とっても疲れちゃいそう。そんな人はこちらで自転車をレンタルすることもできます。取り扱っている自転車は２人用、３人用、６人用。レンタルの際は本人確認証を預ける、または携帯電話番号を伝えることが必要となります。

営業時間：9：00～18：00
日本語不可
電話番号：02-419-1986
料金：２人用自転車の場合、平日３０分3,000ウォン（週末・休日３０分4,000ウォン）からです。

広大な史跡や湖を散歩やピクニック！

●「夢村土城」
百済時代の土城跡であり、史跡第297号にも指定されている「夢村土城（モンチョントソン）」。城とはいっても現在は建物があるわけではなく、百済時代の史跡が発掘された周辺を散歩コースが整備されたかたちになっています。このあたりは百済時代には、北側から攻め込んでくる外敵を防ぐ土城になっていたといわれ、漢江の支流と低い山をもとに、山の上に赤い土を積んで作られたのだそう。現在は古代百済を研究する人たちの貴重な遺跡としても大事に管理されています。この「夢村土城」はとにかく広大なので、お散歩する時は余裕をもって休憩を取りながら歩くのがいいでしょう。

●公園内の湖や野外舞台
「オリンピック公園」は湖がぐるっと公園内を囲うように広がっていて、「平和広場」から「夢村土壌」あたりの湖を「夢村湖」、オリンピック水泳競技場側の湖を「８８湖」と呼びます。「夢村湖」のほとりに設置されている舞台は、野外結婚式場や野外公演演奏会場などとしても使われることがあるのだとか。また夏の噴水も見ものです。「夢村湖」にかかる「コムマルダリ（夢村橋）」は、なんともかわいらしいメガネ模様の橋で、結婚写真の野外撮影をする夫婦にも人気の高いスポットでもあり。

「オリンピック公園」はまるで野外美術展示場！？

実は「オリンピック公園」には世界的にもレベルの高い彫刻公園としても有名！公園のあちこちに世界各国から集まった数百点あまりの彫刻品が展示され、見る人を楽しませてくれます。これらは１９８８年に行われたソウルオリンピックを記念するために開催された世界現代美術祭の、第１、２次国際野外彫刻シンポジウムで制作された作品と、オリンピックに参加した国々の作家が寄贈した作品。フランスの作家セザールの「親指」、アルジェリアのアマラの「対話」など著名な作品が公園の緑に溶けこんでいる風景は、歩きつかれた体への一服の清涼剤となるかも！？また、公園内には美術館などもたくさんあるんです。

・ソマ美術館
韓国の国民体育振興公団がスポーツTOTOなどの収益で設立した大衆美術館。

・電話番号：02-425-1077
・開館時間：10：00～18：00(17：00まで入場可)
・入場料は大人3,000ウォン、青少年(13～18歳)2,000ウォン、子供(4～12歳)21,000ウォン。
・休館日：毎週月曜日、1/1・旧正月・秋夕
・日本語不可

・ウリ金融アートホール
ウリ金融グループが運営するアートホール。人形団の公演やテレビの人気キャラクターのステージをはじめ、子供向けの企画などを多数開催。

・電話番号：02-410-1534

他にもまだある公園内のスポット！

●オリンピックホール
K-POP歌手やアイドルをはじめ、国内外のたくさんのアーティストがコンサートを開催するオリンピックホール。１階にはK-POPの歴史などをテーマにした大衆音楽企画展示館があります（2013年6月現在、大衆音楽企画展示館は休館中）。

●漢城百済博物館
百済が漢城(ハンソン、現在のソウル)を都としていた漢城時代(B.C.18年～475年)と三国時代(紀元前１世紀～紀元後７世紀)の歴史や文化を紹介する博物館。館内には日本語表示・日本語パンフレットあり。

●夢村歴史館
夢村（モンチョン）歴史館は、百済文化の代表的な遺物と遺跡を一目で見られるように集めて展示している博物館。わかりやすい展示で、子どもにも楽しめるように工夫が凝らされています。

SKハンドボール競技場

オリンピック体操競技場

オリンピックスイミングプール

いかがでしたか？ソウルの中でも日常を忘れてゆったり過ごせる「オリンピック公園」。都心からはちょっと離れていますが、たまには公園にお出掛けなんてのもいいのでは？日本人の皆さんにとっては、K-POPコンサートのために公園内の会場に訪れる人も多いでしょうね。時間に余裕があれば、コンサート前にちょっと早く来て公園をぶらりとお散歩するのもいいかも！また、オリンピック公園駅の反対側には、８８年のオリンピック当時の選手村の建物がそのまま残っています。こちらも見応えありますヨ。お買い物やエステだけでなくソウルでの公園ライフまで満喫できれば、あなたもかなりのソウル通！以上、ソウルナビがお伝えしました！