ソウルの新しい芸術の中心! 音楽・演劇・美術・・・芸術のエキスがつまった総合芸術施設
こんにちは。ソウルナビです。観光で訪れるみなさんも、この機会に韓国で行われているコンサートや演劇、ミュージカルなどを楽しむ、という方も新しい旅の楽しみ方として増えてきていると思います。 今日、ナビがご紹介するのはカンナム(江南)、南部バスターミナル近くにある「芸術の殿堂(イェスレチョンダン)」。1993年に全館がオープンして以降、オペラからミュージカル、コンサートなどさまざまな公演が繰り広げられ、その名前の通り「殿堂」にふさわしいソウルの新しい芸術施設となっています。とにかくたくさんの公演が行われているので、公演を見るのが好き!という方は、おのずと「芸術の殿堂」に足を運ぶことが多くなるのではないでしょうか?それでは、さっそく行ってみましょう~
地下鉄駅から徒歩でアクセス可能!!
地下鉄3号線ナンブトミナル(南部ターミナル・Nambu Terminal)駅から徒歩15分。バスで地方に出かける時以外、観光ではあまり行くことのない場所ではありますが、道の途中にはカフェや食堂、パン屋さんなどがあり、途中から前方にオペラハウスの丸い建物が見えてきます。徒歩で行く方法のほか、駅からバスも出ているので、こちらを利用してもOK。
●ビタミン・ステーション
入り口を入ると広がっているエントランス。こちらではオペラハウスや音楽堂、美術館などすべての公演のチケットを購入できるコーナーや、レストランや休憩スペース、ショップがあります。
それでは「芸術の殿堂」の施設をご紹介していきましょう~!!
入口向かって正面にある、ひときわ目立つまるい建物が、オペラハウスです。「芸術の殿堂」のシンボル的存在のこの建物の概観は、笠の形をイメージし、オペラ劇場とトウォル劇場、自由小劇場の3つの劇場が入っています。
●オペラ劇場
オペラやミュージカル、バレエなど、音楽と演劇の専用劇場。客席は1~4階まで2340席あり、真紅の座席シートと、ゴールドのインテリアが調和して、豪華でクラシックな劇場の雰囲気を演出しています。
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トウォル劇場
演劇、舞踊、ミュージカルなどの公演が行われているこの劇場は、オペラ劇場の縮小版。710席ある客席は、ステージとの距離をより近く感じることができます。
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自由小劇場
自由小劇場という名の通り、実験的、前衛的な演出が可能な劇場。客席数は、演出者の意図により300席~600席まで自由に変化できたり、舞台装備が観客から見える位置にあったりと、舞台と客席との壁をなくした、といっても過言ではありません。
●その他の施設
<ショッピングスペース>
公演に関連する楽器や衣装などのお店のほか、お菓子や飲み物が買える売店があり、ベンチやソファも設置されていて、休憩をとるのにぴったり。
<サービスプラザ>
オペラハウス2階にあり、入場券の予約や購入はこちらでできます。
利用時間:9:00~20:00
1988年にオープンした音楽専用のホール。国内の演奏家はもちろん、世界的に有名な演奏家の招請公演もたくさん行われてきました。ホール内はコンサートホール、リハーサルホールに分かれ、ロビーは公演時間に関係なく出入りできるようになっています。入口を入ると、シャンデリアの飾られた高い天井、そして壁一面にガラス張りになっていて、開放感たっぷりの空間になっています。
●コンサートホール
韓国最初の音楽専用コンサートホールで、主に大規模な公演に使用されています。2005年リノベーションされ、客席数は2,523席になりました。ゆったりとした座席と、完璧な音響施設が自慢。また、舞台後方に設置されている合唱団席も特徴です。
●IBKチェンバーホール/リサイタルホール
室内楽専用のチェンバーホールに、
個人独奏会や室内楽のように小規模公演に適した音楽ホールです。
●その他の施設
ロビーにはチケットが買えるボックスオフィスと、荷物を預けられるクロークルーム、簡単なカフェと、音楽CDなどを売るショップがあります。
ハンガラム美術館(ミスルグァン)
入口を入って左手にあるガラス張りの建物が「ハンガラム美術館」。主に現代美術の企画展が随時開催されています。自然採光に近い光天井システムを導入し、明るい室内の雰囲気で作品を鑑賞することができるのが特徴。
ロビーの一角には「マチス」というコーヒーショップが、1階入口そばにはアートショップがあります。美術に関する商品はもちろん、韓国風の家具や人形、小物なども豊富にそろっていて、カラフルで見るだけでも楽しめちゃいます。もちろん、お土産になりそうなものもたくさん見つかりそう!
デザイン美術館(ディジャインミスルグァン)
入口を入って右手にあるのが「デザイン美術館」。1Fにデザイン美術館があり、その他に映像資料室、文化情報室、映像音楽室などの施設があります。主にデザイン性をテーマにした企画展が開催されています。
ソウル書芸博物館(ソイェバンムルグァン)
音楽堂の向かいにある建物が、世界唯一の書道専用展示場である「ソウル書芸博物館」。東洋的な雰囲気が外国人に人気のこちらでは書道教室なども開催されています。
野外空間(ヤウェコンガン)
●音楽広場/世界音楽噴水/カフェ・モーツァルト
音楽堂と書芸博物館にはさまれた空間が音楽広場。休日になると、家族連れやカップルでいっぱい。ここには2002年に設置された「世界音楽噴水」があり、人々の目を楽しませています。また、緑いっぱいでおしゃれな雰囲気の屋外カフェ「カフェ・モーツァルト」もあり、散歩途中の休憩をするにはぴったりです。
また、「カフェ・モーツァルト」横の階段を上がっていくと、池のある韓国庭園があり、こちらも地元の人たちの散歩コースになっています。また、美術館周辺には、たくさんのオブジェが点在し、アートに直接触れ合うことができます。
●美術広場ハンガラム美術館とデザイン美術館の間にあるのが「美術広場」。野外舞台もあります。
また美術広場と音楽広場を結ぶ階段あたりには「階段広場」があります。
いかがでしたか? コンサートや演劇などの公演を見る以外にも、美術館や書芸博物館など、見ごたえのある施設がまとまっているので、いろいろな楽しみ方ができるスポット!そして、野外の空間も散歩をするにはぴったりで、地元の人たちがたくさん訪れていたのも印象的でした。一息つける休憩スペースやカフェもあるので、日常的にアートに触れ合える場所として気軽に利用できるのもいいなと思います。以上、ソウルナビでした!