水安堡 / スアンボ

수안보

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温泉の街として有名な街。緑いっぱいの自然と地方らしい街並みを楽しもう!


こんにちは!ナビです。たまにはいつもと違った韓国旅行を楽しんでみたいと思っている方のため、今日は地方の街についてご紹介しましょう。やって来たのは「水安堡(スアンボ)」。この地名、聞いたことがある人も多いのでは?というのも昔から韓国有数の温泉地と言われてきた場所。ソウルからも高速バスで2時間半ほどの距離にあり、ちょっと遠出して旅気分を味わうにはピッタリのところなんです。水安堡は地名は有名だけど、街の様子は意外と知られていないもの。温泉だけでない緑豊かな自然も魅力的な水安堡のあれこれ、さっそくご紹介していきましょう!

■水安堡とは?

-温泉保養地として有名な街。月岳山や忠州湖あり-
ソウルからも高速バスで2時間半ほどの距離にあり、ちょっと遠出して旅気分を味わうにはピッタリのところ。忠清北道の北部にあり、山に囲まれ自然の魅力にあふれる「忠州(チュンジュ)市」。水安堡はその忠州市に位置した街で、古くから温泉地として知られてきました。保養地として親しまれ、周辺にある月岳山(ウォラクサン)国立公園や忠州湖(チュンジュホ)などの観光地や、自然の中での登山やゴルフ、スキーなどを楽しんだ観光客が宿泊がてら温泉を楽しむことも。なお、水安堡から忠州市まではバスで約40分の距離。

■水安堡の交通


水安堡には鉄道が通っていないため、鉄道で行けるのは忠州までとなり、そこからはバスに乗り換えて向かうことになります。よってオススメなのは直行で楽な高速バス。ソウルの場合、東ソウルバスターミナル、釜山の場合は釜山総合バスターミナルから出ていて、東ソウルバスターミナルの場合2時間半で到着します。なお、水安堡でのバス到着地は温泉街の一角。(以前はバスターミナルがあったのですが、廃止されたそう。)忠州行きのバスは比較的頻繁に通っていて、20~30分間隔で農協前から出ています。
市外バスターミナルの停留場(「水安堡ロイヤルホテル」脇) 市外バスターミナルの停留場(「水安堡ロイヤルホテル」脇)

市外バスターミナルの停留場(「水安堡ロイヤルホテル」脇)

ソウルや釜山など行きのバスチケットは、수안보공판장(スアンボコンパンジャン)、水安堡直銷店」と書かれたこちらのマート内で購入。高速バスは店の前から発車となります
(※取材時現在。マートの電話番号は043-848-7433)。
農協前のバス停留場

農協前のバス停留場

高速バスが出発するマート

高速バスが出発するマート


■バス(ソウルから)

<東ソウル市外バスターミナル−水安堡>
●市外直行バス
運行間隔/本数 60分
所要時間 約2時間30分
料金(ウォン) 一般11300

■バス(釜山から)
<釜山総合(東部)バスターミナル−水安堡 >
●市外バス
運行間隔/本数 2本
所要時間 約4時間
料金(ウォン) 一般25400

■街の様子は?

それではバスの到着する商店街(かなり短い距離)のような部分を中心に、街の様子を写真で見てみましょう!(便宜上、AとBのエリアに区分けします)

<街の地図>(※クリックすると大きくなります)
●Aエリア
ソウルからの高速バスが止まるのがこのエリア。一本道がメイン通りのようになっていて、ホテルや食堂などが並んでいます。

◇観光案内所
韓国らしい外観の観光インフォメーションセンター。水安堡や忠州市などのパンフレットが手に入ります。また、ここでは4月から10月の 10:00~16:00の間にレンタサイクルを実施(1時間のみ、レンタル中は身分証明書を預ける)。水安堡の繁華街自体は歩いてすぐ回れるほどの小ささですが、周りの自然を満喫したい方には自転車での観光もオススメです。ところどころ緩やかな坂道はありますが、車通りが少ないのでサイクリングするのに不便さは感じないでしょう。

◇ムルタン公園
観光案内所のすぐ脇にある小さな公園。ちょっとした憩いの場的なスペース。

◇商店街の様子

<ハナロマート>
街のあちこちにコンビニがあるような街ではないので、こういうマートは有効利用したいところ。農産物も販売しています。
郵便局

郵便局

ガソリンスタンド

ガソリンスタンド

店が並ぶ裏にはこんな小川も。

●Bエリア

温泉施設「水安堡Hi-Spa」と「水安堡ロイヤルホテル」の間の道を入っていくと、食堂をはじめとしたいろいろな店が集まっています。川沿いには遊歩道のような道もあり、昼や夜の簡単な散策にも良さそう。道の入口付近には野菜などを売る小さな店も並んでいます。

■水安堡の自然・景色

街の中心となる商店街エリアが小さいので、少し歩けば豊かな自然を満喫できるのがこの水安堡のいいところ。ただし、歩いて回るには限度があるので、上でご紹介したレンタサイクルを利用すると効率よく観光できそうです。

■水安堡といえばやっぱり「温泉」!

高麗史(高麗顯宗9年、西暦1018年)などいくつもの歴史書に記載されているほど、水安堡は昔から温泉が有名。歴史上の人物も治療や休養のためにここを訪れたとされ、医療施設の無かった昔は全国から患者たちがやって来たと伝えられています。

<水安堡温泉の特徴>
無色、無味、無臭のph8.3の弱アルカリ性53度の温泉水。15種の各種ミネラル成分が血液循環や利尿作用を促進し、慢性の婦人病や胃腸病治療に効果を発揮します。弱アルカリ性の温泉水で酸性化された人体を中性体質に変え、ストレス解消及び疲労回復が早く二日酔いにも大きな効果を発揮します。温泉水のミネラルは肌に潤いを与え、シワなど老化防止に効き目あり。

水安堡温泉成分分析表(資料:動力資源研究所)
主な成分名/含有量(mg/l)(水安堡温泉水)/含有量(mg/l)(上水道)/人体に与える影響
K(カリウム)/2.24/無し/細胞の浸透圧調整、心臓機能の活性化、塩分調節、筋肉神経興奮調節
Na(ナトリウム)/66.9/無し/筋肉神経調節、体液バランス維持、浸透圧調節
Ca(カルシウム)/11.6/無し/骨格・歯の形成、自律神経調節、血液凝固作用
Mg(マグネシウム)/0.7/無し/酵素作用触媒、自律神経調節、歯の形成、血液のアルカリ化
Cl(塩素)/14.8/2/消化促進、浸透圧調節
SO4(硫酸イオン)/36.1/10/肌の弾力性(ハリ)
SiO2(二酸化ケイ素)/58/無し/肌の弾力性(ハリ)
Li(リチウム)/0.18/無し/生殖機能活性化、血圧の正常化、抗ガン、神経痛治療
Sr(ストロンチウム)/0.02/無し/生理作用、酵素活性化
Zn(亜鉛)/0.02/0.004/鎮静作用、酵素作用、インシュリン代謝促進、生殖促進

<利用できる温泉施設>
水安堡パークホテルなど街の中にあるホテルに付帯された温泉施設を利用することが可能。なかでも地元の人たちから人気の施設である「水安堡Hi-Spa」をご紹介しましょう。

●水安堡Hi-Spa
お店の集まった繁華街の中心部にある温泉施設。水安堡温泉を広く知らしめようと作られたもので、水安堡温泉観光協議会が運営しています。一般の温泉施設同様に1階にある受付で料金を払い、キーなどをもらってから男女別の更衣室へ。湯上りタオルは風呂場スペースの入り口に置いてあるので、特に準備をして行かなくてもふらっと立ち寄って入浴できます。(※シャンプー・リンスはないので施設内の売店で購入する必要あり。)洗い場も広く取られている方だし、スタッフがアカスリやマッサージをしてくれるスペースもしっかり用意。温泉を楽しめる浴槽も温度別に分かれていたり、サウナもあったりと、十分に温泉を楽しめる施設になっています。

■水安堡の名物(食べ物)

キジ料理や山菜など、豊かな自然をベースにした食材を使った料理が郷土料理として知られています。代表的なものは以下の通り!

●キジ料理
低脂肪・高タンパクな栄養食として食べられるキジ料理。部位別に調理されますが、よく見かけるのがキジ版タットリタンの「クォントリタン」やキジしゃぶしゃぶ、キジプルコギなど。値段はクォントリタンで2人分約40,000~45,000ウォン、キジしゃぶしゃぶで約50,000ウォン、キジプルコギで約30,000ウォンといったところ。またマンドゥの具としてキジを使う料理もあり、マンドゥグッなどはだいたい8,000ウォンくらいで比較的手が出しやすい値段になっています。
●キノコ料理
しっかりとした味と香りを楽しめる健康食品のキノコ(ポソッ)。ポソッチョンゴルという寄せ鍋にして食べる場合がほとんど。
●山菜を使った料理

月岳山周辺で採れる天然の山菜を使った料理も名物の一つ。天日干しにした後、塩漬け保存し、1年中同じ味と香りを楽しめるようになっています。写真はトドッ(ツルニンジン)のピンデトッ。
●オルゲンイ料理
オルゲンイとはタスルギ(日本で言うカワニナ)の忠清道の方言。成人病予防効果などの他、二日酔いにもいい食材です。

■代表的な周辺(郊外)観光スポット

街から忠州や月岳山方面などへ行くバスが出てはいますが、郊外へふらっと遊びに行くためにはやはり車がないと不便かもしれません。

◇忠州湖(チュンジュホ)
多目的ダムの建設によってできた人工湖。忠州から丹陽(タニャン)までの約52kmの遊覧船観光が人気。韓国の人工湖のなかでも最も大きく美しい湖を堪能することができます。

◇月岳山国立公園(ウォラクサン クンニッコンウォン)
国立公園第18号に指定された、忠州市と堤川市の間にある国立公園。月岳山は標高1,097mの山で登山やハイキングを楽しむ人も多い山。

そのほか、忠州市にある弾琴台(タングムデ)、中央塔(チュンアンタッ:中原塔坪里七層石塔)、丹陽の古藪洞窟(コスドングル、鍾乳洞のようなもの)などもあります。
温泉地として有名な水安堡ですが、日本の温泉地のようにあちこちから湯煙が立ったり人でごった返しているイメージを持って訪れると、実際の街の様子にかなりのギャップを感じるかもしれません。上でご紹介した「Hi-Spa」のようなところ以外、温泉施設はホテルなどの宿泊施設がメイン。そのため温泉だけを目当てにするよりも、のんびりした空気や豊かな自然、古びた味のある街並みなどを一緒に楽しむつもりで訪れるのがオススメです。バスで遠出した気分を味わいながら、いつもと違った旅を楽しんでみてはいかがですか?以上、水安堡からソウルナビでした。


記事登録日:2008-10-14

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2008-10-14

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