韓国舞台芸術の誕生の場！
こんにちは！ソウルナビです。韓国を代表する劇場｢国立劇場（国立中央劇場）｣をご紹介しましょう。こちらは１９５０年アジア最初の国立劇場として開館して以来、国立劇団、国立舞踊団、そして国立国楽管弦楽団などの団体が芸術活動を繰り広げてきた本拠地。もちろん、そのほかにも１年３６５日、ミュージカル、オペラ、交響楽団コンサート、フェスティバル、映画賞授賞式などさまざまな公演やイベントが催されています。敷地内には広さ、施設の違う４つの劇場があり、国立劇場の今までの長い歴史を保存した資料室、キッズルーム、レストラン、売店などの付帯施設も整っていますョ。ではさっそく行ってみましょう！
ソウルの中心にそびえる南山の麓にあり！
奨忠公園（チャンチュンコンウォン）から漢南洞（ハンナムドン）へとつづく道路に沿って少し進むと、バンヤンツリーの手前に韓国伝統美に現代的センスを加えた豪壮な建物が見えてきます。これが韓国舞台芸術が生まれる場所とも言われる国立劇場。背後には南山タワーも見え、周りにも敷地内にも緑がいっぱい。地元の人のちょっとした散歩道にもなっています。建物の高さは１９ｍ。直径２ｍの柱３８本で支えられ、土地面積５万８千平方ｍ、延べ面積３万１１２平方ｍ。内部も照明や音響など世界的水準を誇っています。
国立劇場で公演を観よう！
現地の公演というと言葉の問題もあるし、なかなか足が向かない方も多いと思います。でも最近は韓国旅行で映画や公演を観に行かれる方も増えていますよね。ナンタや貞洞劇場のように1つの演目を楽しめる専用劇場ではありませんが、行くたびにいろんなジャンルの違う公演を楽しめるという利点もあり。韓国の伝統公演や海外のオーケストラ来韓公演なども含めさまざまな公演が行われているので、公演情報をチェックして好みのものがあれば足を運んでみてはいかがでしょうか？
国立劇場へのアクセス
最寄りの地下鉄駅は３号線トンデイック（東大入口）駅。ですが、ここから劇場までは緩やかな坂ありの徒歩約２０分。体力に自信のある方はがんばってもいいですが、ここは他の交通手段を利用した方がベター。
徒歩：
地下鉄３号線トンデイック（東大入口・Dongguk Univ.・332）駅４番出口を出て、国立劇場まで徒歩約２０分。ただ山道なのでタクシーあるいはバスがオススメ。
タクシー：
地下鉄３号線トンデイック（東大入口・Dongguk Univ.・332）駅４番出口を出て、タクシーに乗り約３分（基本料金）。
南山循環バス：
地下鉄３号線トンデイック駅の近くから南山循環バスに乗り（バス停：トンデイック駅の６番出口を出てすぐ反対方向に進み、一つ目の大きな角を公園に沿って100ｍほど上っていくとあります。徒歩約２分）、１つ目の国立劇場前下車。バス停から徒歩約３分。
バス：
市内バス４２０番に乗り、国立劇場前で下車。
～国立劇場シャトルバス～
国立劇場が運行している無料のシャトルバスもあります。劇場前でバスが停まるので時間が合えば一番便利。
・運行区間：地下鉄３号線東大入口駅−国立劇場
＜東大入口駅－＞劇場＞
・運行時間：毎回公演１時間前から２０分前まで１０分間隔で運行
・乗り場：地下鉄３号線トンデイック（東大入口・Dongguk Univ.・332）駅６番出口を出てすぐ。
＜劇場－＞東大入口駅＞
※公演終了後（１８時以降の公演を観覧した方のみ）、国立劇場から地下鉄３号線トンデイックまで行くシャトルバスもあります。
・運行時間：公演が終わってすぐ～
・乗り場：各劇場近隣のシャトルバス停留所
・降り場：東大入口駅１番出口
それぞれの劇場をご紹介！
＜大小の３つの劇場と野外劇場＞
まず劇場入口から上っていくとまっ先に視野に入ってくるビックな建物が国立劇場の大劇場｢へオルムクッチャン（日の出劇場）｣。この大劇場のすぐ横に円形の野外舞台｢ハヌルクッチャン（空劇場）｣があり、奥には中劇場｢タロルムクッチャン（月の出劇場）｣、少し離れた駐車場の奥に小劇場｢ピョルオルムクッチャン（星の出劇場）｣があります。この大小４つの劇場では、その用途や規模に合わせて毎日さまざまな公演が行われています。
○大劇場｢へオルムクッチャン（日の出劇場）｣
総面積１３２０平方m、国立劇場の中で一番規模の大きい大劇場。ミュージカル、バレエ、演劇、交響楽団による演奏会などすべてのジャンルの公演に対応できる劇場です。前面全体がガラス張りになっていて、内部中央には大理石の柱がそびえ高級感あふれる雰囲気。座席数は１,５６３席、空間を自由に活用できるよう設備の整った舞台や多様なジャンルの公演に対応できる最先端の照明設備、演劇や音楽会などのさまざまな公演に使える音響システムが完備。特に国内の劇場の中でも客席の間隔が広く、ゆっくりと公演を楽しめるようになっているそう。また舞台には４００坪規模、直径２０mの回転舞台があるほか、さまざまな舞台演出のできる施設があり。
劇場正面の階段を上り、劇場入口に到着。ここが建物１階にあたります。右横にチケット交換所があり、劇場入口の両端には荷物預かり所あり。
～その他の施設～
・公演資料室（４階）
国立劇場の歴史を保管した公演資料室。1950年のオープン以来、今まで行われてきた公演の映像、音響、写真、台本、プログラム、ポスター、舞台デザインなどを閲覧できます。
利用時間：（月～金曜日）９：００～１８：００
※ランチタイム１２：００～１３：００を除く
休館日：土・日・公休日
問い合わせ：02-2280-4025～6
・顧客支援ルーム（地下１階）
利用時間：９：００～２０：００（夜の公演がない場合）/９：００～２２：００（公演終了時まで）
休館日：なし
・キッズルーム（地下１階）
劇場でゆっくり公演を楽しむために子供を預けられるお部屋があります。
利用時間：公演開始３０分前
対象：満３～６歳まで
※ ご利用の際は公演のチケットを提示してください。
・カフェ・ギフトショップ・インターネットスペース（地下１階）
公演の前後にひと休みしたいときに便利なカフェ、その横には国立劇場オリジナルのお土産や伝統土産などを販売するギフトショップ、そして自由に使えるインターネットスペースあり。
営業時間：１０：００～２２：００(カフェ)
営業時間：１０：００～２０：００（ギフトショップ）
○中劇場｢タロルムクッチャン（月の出劇場）｣
座席数は４２７席規模。パンソリやオペラ祝祭など恒例の公演が行われています。舞台の中央には１０ｍ×２ｍの大きさの動く舞台があり、１.６ｍまで上昇する乗降舞台など、３つの施設があります。チケット売場は建物の階段を上ってすぐのフロア。
～その他の施設～
・イタリアンレストラン｢ヘワダル｣（１階）
スパゲティーなどが楽しめます。もちろんカフェとしても利用できますョ。
営業時間：１２：００～２２：００
休業日：なし
○小劇場｢ピョルオルムクッチャン（星の出劇場）｣
公演のカラーに合わせて客席や舞台を変えることのできる１００席規模の舞台。舞台といっても客席の前はただのスペースになっています。こちらは独立芸術祭やアントンチェホフコメディーフェスティバルなど、企画公演用の劇場としてよく利用されているそう。
○野外舞台、｢ハヌルクッチャン（空劇場）｣
大劇場のすぐ横にある円形の野外劇場。座席数６００席、最先端の音響施設、移動式照明を完備。音楽会、フェスティバル、テスト公演などさまざまな公演を行っています。チケット売場は劇場正面入口にあり。また、正面入口からみるとちょうど劇場の後ろ部分に、簡単なスナックやお菓子、ジュースなどの売店あり。
＜劇場敷地内のその他のスポット！＞
４つの主な劇場のほか、屋上舞台、さまざまな文化イベントが行われる文化広場、文化広場のまわりに数箇所ある休憩スペース、散歩にもぴったりのちょっとした彫刻公園ストリートなどもあります。
○屋上舞台
他の劇場と比べるとあまり利用されることがないそうですが、ここは夕方の公演のみ。自然やソウルの街並みをバックに照明なども加わるとなかなかステキな舞台になるそう。
○文化広場
大劇場｢へオルム劇場｣の真ん前にあるだだっ広い広場。ここでは韓国の名節の時などに野外イベントと行われたり、夏は一部オープンテラスとしてスナックや飲み物をいただけるそう。
○休憩スペース
敷地内のあちこちにちょっと休憩できるベンチがあります。屋根がないので雨のときはだめですが、天気のいい日にはよく地元のカップルたちがのんびりおしゃべりを楽しんでいたりします。
○彫刻公園ストリート
すぐ近くにあるソウルの高級ホテル｢新羅ホテル｣にも彫刻の森がありますが、そのミニ版？！という感じですかね。大通り沿いにある劇場入口から上っていくと、彫刻作品がいくつか並べられた石畳の通りがあります。ここが彫刻公園通り。
いかがでしたか？歴史のある国立劇場、ナビは映画賞の授賞式で何度か行ったことがあったのですが、実際に公演を観に来たことはあまりなかったんですよね。でも今回劇場を見てまわり、さらにそれぞれの劇場で行われる公演情報をチェックしていると、本当にいろんなジャンルの公演が楽しめるよう。ナビもこれからは公演を観にこちらに足を運ぼうかなと思います。興味のある方は是非チェックしてみて下さいね！以上、ソウルナビでした。
チファジャ 
南山北側循環路
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