貞洞劇場公演「宮(きゅう):張緑水ストーリー」

グン:チャンノクスジョン궁:장녹수전

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朝鮮時代の危険なシンデレラ「張緑水」をテーマにした、ノンバーバル公演。華麗な伝統舞踊と現代的な演出も加わった、舞台と観客が一緒に楽しめる伝統創作劇!

こんにちは!ソウルナビです。韓国旅行でショッピング、グルメ、エステ、観光を楽しんだら、韓国の伝統文化体験!韓国の古典芸能に触れることのできる伝統公演を観覧してみてはいかがですか?韓国に昔から伝わる伝統芸能だけで構成された古典舞台ももちろん魅力的だけど、今回ご紹介するのは韓国の伝統舞踊をベースに現代的で感覚的な演出を加えた伝統創作舞台。韓国を代表する伝統公演制作劇場「貞洞劇場」が自信を持ってお届けする、4月からの新しい常設公演「宮(きゅう):張緑水(チャン・ノクス)ストーリー」です。

背景は朝鮮時代。最も貧しい階級の出身でありながら、その秀でた伎芸で芸妓となり、朝鮮10代王の燕山君に見初められて側室となった張緑水(チャン・ノクス)。王の寵愛を利用して権力をほしいままにした彼女の波乱万丈の生涯を多様な伝統舞踊と伝統音楽、そして現代的な演出と映像効果で表現しています。特にここ最近の貞洞劇場の作品と大きく違うのは、観客が参加したり、コメディな演出も加わり、舞台と客席が一緒に楽しめるようなっているトコロ。台詞は一切なく、外国人でも分かりやすい舞台です。ではさっそく、公演の世界をのぞいて見ましょう!


韓国NO.1の伝統劇場「貞洞劇場」

「貞洞劇場(チョンドンクッチャン)」は韓国初の近代式劇場「円覚寺」復元という歴史的な意味と近現代の芸術マインドを引継ぎ1995年に開館。2000年には常設公演「伝統芸術舞台」をスタートし、韓国伝統芸術の4つのジャンル、「ソリ(歌)」、「チュム(踊り)」、「プンムル(風物)」、「キアッ(器楽)」を中心に韓国の宮中音楽や民俗音楽、創作国楽まで一度に楽しめる公演を上演し、多くの国内外の観客を迎えてきた劇場。2008年には公演ブランド「MISO:微笑」をローンチング。「春香恋歌」、「裵裨将伝(ベビジャンジョン)」などの作品を発表し、2014年には伝統公演としては初の累積観客動員数100万人突破!韓国を代表する伝統劇場としてしっかりと定着してきました。そして2018年、常設公演「宮(きゅう):張緑水」を発表。約20年間積み重ねてきたノウハウを大集結させ、「MISO:微笑」に続く貞洞劇場を代表する常設公演として期待が集まっています。

■□■「宮(きゅう):張緑水ストーリー」■□■



○朝鮮最高の芸人、張緑水(ジャンノクス)の魅力的な踊り

「朝鮮時代三大悪女」の一人として知られる 張緑水(ジャンノクス)。今まで数々の映画やドラマでも登場し、韓国の歴史ドラマ好きの方はご存知の方も多いかもしれません。多くの作品の中で彼女はほぼ稀代の妖婦としての悪女ぶりのみが強調されてきましたが、この「宮(きゅう):張緑水ストーリー」では「張緑水」のまた別の面も大きく取り上げています。彼女が芸妓にしては稀に王の側室にまでのし上がれたのは、際立って歌、踊りをはじめ「伎芸」に長けていたから。この舞台ではさまざまな伝統舞踊が集約して散りばめられ、「朝鮮最高の芸人」としての張緑水(ジャンノクス)の踊りの魅力を十分に楽しめるようになっています。


○伝統ノリ(遊戯)×妓房文化×宮中の宴、韓国の文化が一つの舞台に凝縮!

正月デボルムに行われた厄除けの「タッキョ(踏橋)ノリ」など庶民の間で親しまれた韓国伝統のノリ(遊戯)のほか、チャング(鼓形の太鼓)を掛けてたたきながら踊る「チャングチュム(チャング舞)」、宮中の宴会で宮女たちが花を持って舞う華麗な宮中舞踊「カインジョンモクダン(佳人剪牧丹])」、妓女たちを中心に歌舞を教え、習っていたという教坊で踊っていた踊り「キョバンム(教坊舞)」など15にも及ぶ伝統舞踊がこの一つの舞台に集まっています。なかなか見られない伝統ノリ(遊戯)や妓房文化、宮中の宴会の様子など、朝鮮時代のさまざまな文化が垣間見られます。


○「チョッタ~!」、「オルシゴ~!」舞台と観客が一緒に楽しめる公演!

今回の舞台の大きな特徴としては、観客も一緒に楽しめる舞台になっている点。今までは俳優たちが演じる「舞台」とそれを鑑賞する「観覧客」、この舞台と客席がはっきりと分かれたのが従来の伝統公演だとしたら、今回の公演は韓国のさまざまなノンバーバルパフォーマンス公演のように観客と疎通したり、客席も舞台の一部のような演出がここかしこに見られます。舞台の幕開けから、今までならパンソリや伝統音楽で静かに始まりそうなところですが、今回の公演は最初からテンションアップ。打楽のリズムと共に「チョッタ~!!!」、「オルシゴ~!!!」客席から一緒に掛け声を掛けてスタートします。



  ○張緑水の生涯を描いたわかりやすいストーリー

「ドラマがある韓国伝統舞踊劇」をうたっている貞洞劇場。今回の公演も今までと同様、セリフがなく、舞台を飾る俳優たちの熟練した踊りと表情、演技、そして伝統音楽と舞台演出がすべて。断片的に韓国の伝統舞踊を見せる古典舞台とは違い、しっかりとしたストーリーのある公演になっているのが特徴です。韓国の朝鮮時代の悪女「張緑水」をモチーフに、彼女がほしいままにした権力、そして彼女しか見せられなかっただろう最高の伎芸を中心に再構成したもので、誰でもわかりやすい内容にになっています。


■□■あらすじ■□■


時は朝鮮時代。最も貧しい階級出身の張緑水(チャン・ノクス)は、その秀でた「伎芸」が斉安大君の目にとまり芸妓となる。斉安大君から数々の歌や踊りを教わり、最高の芸妓となった緑水のウワサは遠く漢陽(ハニャン、都)にも届く。芸妓屋の前には緑水を一目見ようとやってきた色好きの士(ソンビ)たちでごった返し、その中にはお忍びで訪れた当代の王、燕山君の姿も。緑水の芸は王を虜にし、緑水は芸妓としては稀にも王の側室となり宮廷入りし、さらに王の寵愛を利用して権力をほしいままに。

宮中では、緑水が気にくわない臣下たちが集まり、彼女の力を奪おうと水面下で動き始める。危険を察した緑水は斉安大君を訪れ助けを求める。緑水の請いを無視できない斉安大君は燕山君の母、廃妃尹氏の廃位の過程での臣下たちの行跡を話す。自分を守る方法を見つけた緑水はまた宮廷に向かい、臣下たちの上訴に雁字搦めになっている燕山君を助ける。燕山の憤怒は頂点に達し、臣下たちに刀を振るう。

燕山君の暴政に臣下たちは謀反を企み、百姓たちを先導する。そんなことは露知らず、船遊びを楽しんでいる燕山と緑水。楽しさもつかの間、ついに反乱が起きる。混沌のなか、緑水は最期を直感し、燕山の前で最後の伎芸を見せる。

■□■公演場■□■


公演が行われるのは市庁エリアにある貞洞劇場(チョンドンクッチャン)。徳寿宮(トクスグン)横の徳寿宮トルダムキル沿いにあります。大きなピンクの看板を見つけたら劇場入口です。入口を入って、すぐ右側の階段を降りて行くと劇場があります。階段を下りると左側にチケットボックス、入口を入り右側に案内デスクです。
■■■劇場内■■■
劇場内

劇場内

車椅子席

車椅子席

■□■チャング体験■□■


~公演観覧とセットで楽しめる、30分だけの韓国伝統芸能プチ体験~
公演を観覧する前に貞洞劇場の俳優からチャング(韓国の太鼓)を習うことのできる体験プログラムがあります。これは韓国の伝統芸能に直接ふれることのできるまたとないチャンス!また、見るだけでなく、実際に体験することで韓国文化をより深く理解できること間違いなし!音楽に興味のある方、日本にはない韓国の伝統楽器を一度習ってみたかった方、公演前の30分間だけプチ体験してみませんか?体験すると、最後に終了証ももらえるそう。旅の良い思い出にもなるはずですョ!

-スケジュール:火曜日~日曜日15:00-15:30
-場所:貞洞劇場のステージまたはパフォーマンスルーム
-価格:15,000ウォン

■□■広報大使はハイライト!■□■


2017年から貞洞劇場の広報大使を担うのはk-popアイドルグループ、Highlight(ハイライト)。2017年4月6日、貞洞劇場で広報大使委嘱式が行われ、会場に現われた元BEAST(ビースト)のメンバー5人で構成されたハイライトは心機一転、新しい一歩を進むと共に貞洞劇場の広報大使として多くの人にこの公演を紹介していきたいとのこと。入口や劇場ロビーにもサイン入りのポスターがあり。

韓国NO.1の伝統劇場「貞洞劇場」の新しい公演「宮:張緑水ストーリー」いかがでしたか? 韓国の伝統公演のトレンドリーダーとして、「伝統芸能」だけにこだわってきた今までのスタイルを果敢にも脱ぎ捨て挑んだ伝統創作舞台。22年間、伝統公演を制作してきた貞洞劇場のノウハウが集約され、さまざまな要素が詰め込められています。韓国の伝統芸術を基盤に、韓国らしいドラマチックなストーリーと表現方法、そして現代的な公演要素、この最強の組み合わせが生んだ公演。伝統公演に対する固定観念も払拭させる、伝統芸能と現代的な演出が調和した大衆的な公演に仕上がっています。韓国の伝統公演が初めての方も、韓国語が分からなくても大丈夫、気軽に楽しめますョ!以上、貞洞劇場からソウルナビでした。

チケットのご予約はこちらから!

記事更新日:2018-04-24

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2006-01-24

スポット更新日:2017-04-20

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