第6回全州国際映画祭2005

第6回全州国際映画祭、今月末(4月28日)から開催!

こんにちは!ソウルナビです。今月末(2005年4月28日)から9日間、食の町として有名な全羅北道の全州(チョンジュ)で毎年恒例の"全州国際映画祭" が行われます。今年で6回目を迎えたこの映画祭は、釜山(プサン)、富川(プチョン)、光州(クァンジュ)と共に韓国を代表する国際映画祭の一つ。もっとも規模の大きい釜山映画祭と違うのは基本的にデジタル映画が中心なこと。もちろん、一般大衆向けの作品&映画館ではなかなか観られないようなマニアックな映画もあり、映画好きにとって魅力的な映画祭です。期間中には世界30カ国約170作品の映画上映のほか、監督、俳優とのいろ~んなイベントも予定されているので、楽しさもさらに倍倍!映画も観て&俳優や監督に会って話を聞いたり&"全州グルメ"も楽しんで!楽しい時間になるのではないでしょうか?!ではさっそく今年(2005年)の全州国際映画祭をご紹介しましょう!
今年の広報大使はキム・ドンワン!
今回の映画祭の広報大使は、韓国の人気アイドルグループ『神話(シンファ)』のメンバー、キム・ドンワン。先日(3月18日)全州国際映画祭の作品発表会に参加、広報大使の委任状を受けて活動。ちなみに彼が昨年(2004年)にスクリーンデビューした作品、『トルリョチャギ(回し蹴り)』は、"野外上映:韓国映画祝祭"のセクションで上映される予定。
開幕作・閉幕作
今回の開幕作として選ばれたのは全州国際映画祭で企画&制作した『デジタル3人3色』。塚本晋也監督(『Haze』)、ソン・イルゴン監督(『魔法使い(達)』)、アピチャップン・ウィラセタキュン監督(『世界の欲望』)、この3人の監督がそれぞれ制作した30分の短編映画を上映します。またこの3人の監督は映画祭期間中、記者会見と共に"Guest Visit:ゲストとの出会い"で観客との対話を予定。
そして閉幕作である『南極日記』は公開前のワールドプレミアム上映。短編映画で注目されていたイム・ピルソン監督の長編デビュー作品。主演はソン・ガンホ(『殺人の追憶』)&ユ・ジテ(『オールドボーイ』)という2人の実力派俳優。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズを生んだニュージーランドの一流スタッフたちの参加、そして『イノセンス』や『リング』の映画音楽を担当した河井憲次も参加。国際的なスタッフ起用&かなりの予算を導入した、国内外で期待の話題作。
上映プログラム
開・閉幕作品のほか、"メインプログラム"、"セクション2005"、"フィルム&デジタル"、"ソニマジュ"などに大きく分類され、さらに細かいセクションで多彩な映画が上映されます。"メインプログラム"は、世界の新人監督が撮った独立映画や新しいデジタルイメージに挑戦する映画を集めて上映。"セクション2005"では、長短編映画&アニメが100本以上上映されます。中でも前売り予約率が高いセクションは、子供から大人まで、年齢にあった作品を楽しめるセクション、"映画宮殿"(このセクションでは『鉄人28号』『恋の門』などの日本映画も上映されます)、そして全州映画祭ならでは!夜通し映画が楽しめる"全州不眠の夜"、そして、ジャン・リュック・ゴダールやオリバー・ストーン監督作品が上映される"シネマスケープ"など。その他、韓国で最近公開された映画ばかりを上映する、"野外上映:韓国映画祭り"、特別企画として上映される"相米慎二回顧展"と"マグレブ特別展"も要チェック~!その他詳しい作品情報は全州国際映画祭のホームページ(www.jiff.or.kr/)でご確認下さい(韓国語・英語あり)。
<メインプログラム>
○インディビジョン(「帰郷」(萩生田宏治))
○デジタル・スペクトラム(「ユダ」(瀬々敬久))

<セクション2005>
○シネマスケープ:長編(「Soul Dancing」(黒沢清))
○シネマスケープ:短編
○韓国短編の選択1:シネダイアリー
○韓国短編の選択2:私たちの時代の他者たち
○韓国短編の選択3:また違うメロドラマ
○韓国短編の選択4:成長日記
○韓国短編の選択5:チョイス
○韓国映画の呼吸:長編(韓国デジタル長編映画~「コチルマル」(キム・ジンソン)/「キッ」(ソン・イルコン)/「5つの視線」(リュ・スンワン他)/「ピョルピョルイヤギ」(ユ・ジンヒ他)など)
○韓国映画の呼吸:韓国短編アニメーション
○相米慎二回顧展(「翔んだカップル」「ラブホテル」「風花」「魚影の群れ」「ションベンライダー」「お引っ越し」「台風クラブ」)
○マグレブ特別展(北アフリカ地域の映画)
○映画宮殿(「恋の門」(松尾スズキ)/「クィール」(崔洋一)/「鉄人28号」(富樫森))
○全州不眠の夜1:ケン・ラッセルの夜
○全州不眠の夜2:ピンクドキュメントの夜(「サディステイック・マゾヒスティック」(中田秀夫))
○全州不眠の夜3:カレル・ゼマンの夜(チェコのアニメ)
○特別上映(忘れられた韓国映画の発見~「軍用列車」(1938)/「漁火」(1939)/「支援兵」(1941)/「家なき天使」(1941)/北朝鮮映画~「オソオセヨ」(2001)/「青磁の魂」(2002)」/「血まみれのヤッペ」(2004))
○野外上映:韓国映画祭り(「家族」(2004)/「トルリョチャギ」(2004) /「マパド」(2005) /「バック・トゥ・カヤ」(2004) /「時失里2km」(2004) /「女先生vs女弟子」(2004) /「潜伏勤務」(2005))

<フィルム&デジタル>
○Stanger than Cinema2:マスターズ
○Stanger than Cinema3:探検家たち
○Stanger than Cinema1:ピーター・クベルカ
○デジタル3人3色(「Haze」(塚本晋也)/「魔法使い(達)」(ソン・イルゴン))
○デジタルフィルムワークショップ

<ソニマジュ(映像と音楽の合同イベント)>

その他イベントもあり
期間中、毎晩8時30分から10時まで"JIFF MIDNIGHT Party"としてコンサートやイベントが行われます。また道ばたでは現代舞踊やマイム、マジックや音楽バンドのパフォーマンスが繰り広げられます。
残念ながら、開閉幕作品のチケットは売り切れらしいですが、、、ソウルからだと電車で約3時間、映画館では見れない映画から最近公開された韓国映画まで、世界30カ国、173作品の映画が9日間に渡って上映されます。ついでにと言ってはなんですが、全州はビビンバや韓定食、コンナムルクッパッの本場!全州のグルメ、そして観光地などへ足を伸ばして、楽しい全州国際映画祭の旅~を計画されてみてはいかがですか?!以上、ソウルナビでした。

<会場>
開幕、閉幕作は全北大学の文化館で行われ、その他の映画は、全州市内の"コサドン映画通り(コサドンヨンファゴリ)"にある4つの映画館と広場(野外上映用)で上映されます。
~全北大文化会館~
開幕式・閉幕式・記者会見などが行なわれる映画祭本部。全北大の校舎もすぐ近くにあり、この周辺はまさに学生街。食堂、おしゃれなカフェやバー、娯楽施設などなど、夜遅くまでにぎやかなところ。
~コサドン映画通り~
ソウルの明洞みたいにとってもにぎやかな繁華街。碁盤の目に広がるメインストリートにはお店がズラリと並んでいて、若者たちがショッピングに食事にエンターテイメントにと楽しめるところ!そこに繁華街の中にある5~6つの映画館のうち、今回映画祭で使われるのは、『メガバックス8館』、『全州CGV1 館』、『プリマス』、『全州シネマ』。

<駅&バスターミナルからのタクシーの所要時間>
全州駅から約15分(3,000~4,000ウォン)
高速バスターミナルから約10分(2,000~3,000ウォン)
市外バスターミナルから約10分(2,000~3,000ウォン)
*タクシーで映画通りまで行く時は、"オゴリ:五叉路"と言えば良いそうです。

~全州市庁(チョンジュシチョン)前・ノソン広場~
こちらは野外上映広場で無料。夜8時から上映されます。

<チケット>
○価格
開幕作&閉幕作(式を含む):10,000ウォン
一般チケット:5.000ウォン
深夜上映『全州・不眠の夜』:10,000ウォン
ソニマジュ(演奏を含む):5,000ウォン
○予約方法
全州国際映画祭のホームページ(http://www.jiff.or.kr/)を利用するインターネット予約か、現地のチケット売場で直接購入になります。

~現地での直接購入~
・チケット売場&予約期間(一般上映チケット)映画通り内・トンジン駐車場臨時チケット売場:2005年4月26日(木)~5月6日(金)映画通り内・メガバックス2階:2005年4月28日(木)~5月6日(金))リベラホテル(ID専用):2005年4月28日(木)~5月6日(金)
・予約時間:10:00~20:00
(深夜上映の日のみメガバックス2階は24:00)
2005全州国際映画祭  jeonju international film festival 2005
開催日程:2005年4月28日(木)~5月6日(金)9日間
規模:世界30カ国170作品(長編104/短編66)
上映館:
有料上映館:全北大文化館(開幕、閉幕式のみ)、コサドン映画通り(メガバックス8つ/全州CGV5館/プリマス3館/全州シネマ1館)
無料上映館(野外上映場):全州市庁前のノソン
広場公式サイト:www.jiff.or.kr/
LINK
<全州について>
<全州の旅行レポート>
※一部の写真&ロゴは全州国際映画祭事務局より掲載の許可をいただいています。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2005-04-21

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