伝統韓服を現代風にアレンジした実用的な改良韓服の専門店!
こんにちは!ソウルナビです。日本の伝統衣装といえば着物、韓国では韓服(ハンボッ)とよばれる伝統衣装があります。上着は短めで、下のスカート部分が長めのあの衣装~。チマチョゴリっといえば、知ってる知ってるという方も多いかも。韓国語では上着をチョゴリ、スカートをチマと呼びます。とても色鮮やかで華やかな韓服は、日本の着物に比べると着方は簡単。それでも現代の人が気軽に着るにはやはり少し不便。近頃では、結婚式やお正月っといった行事のときだけに着る「特別な衣装」になってきています。そんな韓服を現代風にアレンジし、現代人の生活に合わせた「改良韓服」という新しい韓服を誕生させた「チルギョンイウリオッ」というお店を今日はご紹介したいと思います。伝統を生かしつつ、現代風に改善された「改良韓服」?!いったいどんなものなのか、お店の紹介を兼ねてナビがご案内いたしましょう~!
仁寺洞のメインストリートにひっそりとたたずむお店
お店は地下鉄3号線安国駅から徒歩10分ほど、仁寺洞のメインストリートにあります。こじんまりとしていますが、知る人ぞ知る!改良韓服の老舗。1階と2階に分かれていて、1階よりも2階がメインという感じ。お店に訪れたら遠慮せずに必ず2階に上がってくださいね!
「チルギョンイウリオッ」ってどういう意味?!
1984年に設立された「チルギョンイウリオッ」。改良韓服の先駆者として出発し、かれこれ22年の歴史を持つお店。現在は、今日ご紹介する仁寺洞店のほか、大学路にある本店をはじめ、全国に約9店舗を構える韓国を代表する改良韓服のお店として親しまれています。ここでお店の名前の由来を少しご紹介!ウリオッというのは、日本語では「私たちの服」、チルギョンイは韓国を代表する四大雑草のひとつだとか。このチルギョンイはどんなに厳しい環境の中でも強く生え、また病気の時には薬草として、空腹の時には食用として使われるマルチな雑草として知られています。そんなチルギョンイのように、いつも私たちの傍らで活躍するウリオッ(私たちの服=韓服)を作りたいという意味を込めて命名されたとそうですヨ!
改良韓服の生みの親、イ・ギヨン先生!
改良韓服とは、「チルギョンイウリオッ」の代表、イ・ギヨン先生が生み出した現代人の生活に密着した現代版韓服のこと。美大を卒業した先生が、「韓国的なものとは何なのか?!」という疑問にぶち当たり、以降、演劇・タイチュム(仮面を使った韓国の伝統舞踊のひとつ)・民俗画・昔話などといった無形文化を追求されたとか。画廊などを通し絵画によって韓国芸術を世に伝えていきますが、1984年、そういった既存の方法ではなく、もっと大衆的な方法で芸術を伝えたい!と思いつかれたのが服に絵を描くこと。それが、先生が服飾の世界に触れるきっかけに。画廊は重苦しく感じても、服なら人々が自由に、そして気軽に触れることができると、今度は服の染料を研究するため韓国の農家はもちろん、インドといった海外にも足を運び開発を続け、その結果、天然染料を使って染色した綿や麻といった、肌に優しい素材による実用的な改良韓服が誕生したというワケなんです。
改良韓服
それでは改良韓服の特徴をご紹介しましょう。改良韓服は伝統的な韓服に比べ、着方がなんといっても簡単でお手軽~。その上、何十万ウォンもする一般の韓服に比べ、価格がお安いのも手伝って、近頃ではプレゼント用として脚光を浴びているそう。伝統韓服が丹精な繊細さと高級感を表現しているとするなら、この改良韓服は、より現代生活に合わせた大衆化された服?!というところ。
また改良韓服は種類も豊富。外出用はもちろん、気軽に部屋着として楽しめるものから子供服や婚礼用の衣装までとりそろっています。最近は若い人たちにも着てもらうために、デザインも10代から20代をターゲットとした、さらにタイトで普段着に近いものが登場。綿とポリエステルの混紡で活動性と吸湿性に優れ、またデザインがシンプルで色感が独特だと好評なんだそう。また多くの商品がお家で洗濯できるという点も嬉しいところ。年配の方の間では、麻素材を使った外出着が人気だとか。一般の韓服は改まりすぎてその時しか使えない感じですが、「チルギョンイウリオッ」の改良韓服なら、普段着としても十分着こなせるということも人気の秘密のひとつのよう。
○ 綿素材のものー部屋着としても重宝するとても着やすいスタイル。
○ 綿素材のものー外出着としても活躍する高級感あるスタイル。
○ 麻素材のものー夏には最高!涼しさと高級感を追求するならコレ!
○ シルク素材のものー婚礼や行事用にピッタリな高級なシルク。
○ 子供用―動きやすくて子供たちも活動し易いもの。お土産にもピッタリ。
○ こんな小物も充実!!
ナビも今回初めてこの改良韓服というものに触れたのですが、肌触りがソフトで本当に着やすそうな素材でした。Tシャツのように、おうちで気軽に身につけられそうなものも多いので、日本人をはじめとする外国人にも人気だそうですヨ。チョンさん(写真)をはじめとするお店のスタッフが、皆さんを笑顔で迎えてくれると思いますョ。韓服の便利性を追求し改良させた「チルキョンイ・ウリオッ」の改良韓服、みなさんも一着いかがですか? 以上、ソウルナビでした。