真鍮一筋20年!仁寺洞にある真鍮専門店へ行ってみよう〜!
こんにちは!ソウルナビです。韓国は古い歴史を誇る国。そんな韓国の歴史・伝統を肌で感じることの出来る街といえば仁寺洞(インサドン)。ナビもこの仁寺洞の街が大好きで、よく出かけます。こちらは昔からの伝統を受け継ぐ古いお店もあれば、新しくオープンし伝統文化を現代風にアレンジしたモダンなお店もあり、現代と昔が入り混じったとても魅力的な街です。そんな仁寺洞で今日は、20年の歴史を持つ真鍮を使った商品を専門に取り扱う「納清」というお店をご紹介します。皆さんは真鍮ってご存知ですか?!そう~あのゴールドより少し薄い色のきらきらした銅と亜鉛の合金のこと~。韓国ではこの真鍮を使った品がたくさんあり、高価品として扱われています。そういえば高級韓定食のお店などでこの真鍮の食器を利用していましたぁ~。ここ「納清」で、いったいどんな真鍮の商品に出会えるのか、ナビがさっそくご紹介していきましょう~!行ってみよ!
真鍮って?!
まずは真鍮について簡単にご紹介します。真鍮は銅16両1斤に錫4,5両で正確に合金してはじめて鍛造できるため、ごまかしのきかない繊細な金属だそう。真鍮の器は、人体に害を及ぼすものに触れると色が変わるため、先祖代々、安全食器として愛用されてきました。またその昔、王もこの毒に反応する真鍮の食器を利用していました。さらに、仏家ではお坊さんの頭を剃るカミソリもこの真鍮で造られたものを使っていたとか。なんでも誤って頭皮が傷ついても、傷がすぐに治りやすいのだそうです。このように真鍮は、不思議な力のある、生活に密着した金属として古来より親しまれてきました。
真鍮作品の博物館?!
お店の中へ!決して広いとは言えない店内ではありますが、所狭しと置かれている真鍮製品を見ると、古代朝鮮時代の博物館に来たような錯覚に陥ります。多くの商品の中でも特に目に付いたのが丸い太鼓のような形の商品。これは韓国の伝統楽器である「チン(この楽器の音は風を意味します)」、「クェンガリ(この楽器の音は雨音を意味します)」といわれるものだとか。他にもお箸とサジのセット、茶碗、皿、韓定食でおなじみの神仙炉(シンソンロ)や九節板専用の器、鍋、すり鉢、ちゃぶ台、焼肉用の網などといった日常生活の中で使える食器まで数多く取り揃っています。他にインテリア用品としても使えるオブジェもありました。
たくさんの商品中で韓国人に人気の商品は、生活用品である食器類と祭器類。韓国では金属のお茶碗と箸・スプーンでごはんを食べます。そして、祖先を大切にする韓国では一年に何度も法事が行われ、法事ではいろいろな祭器類が使われます。その時に必要な祭器類がこのお店には揃っているので、地元のお客さんもたくさんやって来るそうなんです。逆に日本人のお客さんに一番人気のある商品はというと食器類や箸、スプーン。値段も手頃だし、持ち運びやすいからでしょうネ!
人間国宝であるイ・ボンジュ先生の作品
ここ「納清」では、韓国無形文化財77号に指定されている真鍮工芸家イ・ボンジュ先生の作品も取り扱っています。店内には先生が作品を制作しているようすを映した写真も展示されています。先生が制作された数々の作品は見るだけも価値があるのではないでしょうか?!
仁寺洞のメインストリートにある「納清」。ぶらりと仁寺洞の街を散策しながら、人間国宝であるイ・ボンジュ先生の作品まで堪能できるなんて嬉しいですよね!ナビは、やはりこのお箸とスプーンのセットが一番お手頃で買いやすいなぁ~という印象。ぜひ両親や祖父母にプレゼントしたい商品でした。皆さんも新しいお店でのお買い物もよいけれど、時には昔の姿をそのまま残した韓国伝統の世界へ足を運んでみてはいかがでしょうか?!以上、仁寺洞は真鍮製品専門店「納清」よりソウルナビがお伝えしました。