韓国でハンコを作ろう!「手彫り編」
こんにちは、ソウルナビです。以前、コンピューターでハンコを作るレポートをお届けしましたが、見ていただけましたでしょうか?コンピューターハンコはコンピューターならではのスピードと自由自在のデザインがありますが、やっぱりハンコはコンピューターじゃなくて本格的な手彫りでね!と言う方、お待たせしましたー。もちろん、ありますあります、手彫りのハンコ!今日は時間がかかっても一生使えるハンコを!って方のために、本格的な手彫りハンコのお店「秀印堂(スインダン)」を紹介しまーす。
場所はやっぱり仁寺洞!
仁寺洞(インサドン)って芸術家の集まる場所の一つですから、本格的な手彫りハンコを作るには仁寺洞しかないのでは?と仁寺洞へやってまいりました!!ところで韓国のハンコ屋さんってだいたいは一人座ったらいっぱいってほどものすごく小さなお部屋をお店にしている方が多いんです。逆に毎日そのお部屋の中で一人集中して作業をしているのでしょうね。今日ご紹介するお店「秀印堂(スインダン)」はそんなハンコ屋さんの集まる中でも、お客様が3人くらいは座れる少し大きなお店!!
「秀印堂(スインダン)」は
ハンコ作り30年以上!現在韓国印章業連合会の副会長を務める崔光質(チェ・グャンジル)先生のお店です。先生は国際印章芸術大展で韓国・中国・日本に出品するなど、韓国だけでなくアジアをまたにかけるハンコ名人!おまけに生年月日で四柱まで診てもらえます。ハンコは人生の重要な時に必要ですよね?!ハンコ一つで運命が変わるかもしれないです。だからこそ、四柱で診てもらって今の自分に足りない部分をハンコの材質でカバーしたりするそう。そして一度注文した方は必ずもう一度注文!っと全国から注文を受ける売れっ子の大先生なのです。
なんと、ハンコ1つも無料でホテルへお届け!
ハンコ業界では韓国初、日本からの旅行者の注文には必ず当日ホテルへのお届けサービスを開始した崔先生。ハンコ1つでも?江南のホテルも?そうです、全てOKです!実は昔、高級なハンコを注文された日本からのお客様が注文後に観光に出かけたまま戻って来ず、そのハンコが結局今もお店に残ってるそうなんですね(心当たりのある方は取りに行きましょう♪)観光客の方だと場所に迷って戻ってこれない可能性があるので、必ずホテルへのお届けをしているそうです。正直言って時間もお金もかかるお届けサービス。でもお客様に必ず気に入ってもらい、また注文していただけるという自信でこのサービスも続けているそうです。観光客の方は時間が無いので、嬉しい限りです。。。
~では手彫りハンコをのぞいてみよう!!~
まずは、ハンコ選び!
プラスチックのものは15000~20000ウォン。水牛・メノウは40000ウォンから。象牙が100000ウォンから。玉石は200000ウォンから。一番安い角印はハングルが5000ウォンからで、漢字が7000ウォン。「気」の出る春川の石300000ウォンもあり!!ピンからキリまでいろいろ揃っていまーす!もちろん、何文字でも値段は一緒!ハンコだけ買えば、作ってもらえるのです。
えっと、では、今回はおにぎりさんのハンコを作ってみましょう!20000ウォンの木のハンコを選んでみました!
デザインを作る
ますは紙に名前を書いて、どんな書体で作るかを相談します。このハンコにはこれが合う?!この文字にはこれが合う?!縦?横??書体もいろいろ先生のアドバイスに合わせながら決めます。ちなみに先生はおしゃべり大好き!!おしゃべりだけでも時間がどんどん過ぎていってしまいます!
朱墨入れ
急に先生が真剣な顔つきに。。。一気にシーンと静まりました。文字を書いていく前に朱墨を塗って下地を作ります。
字割り
定規のような道具を使って線を引き、バランスを整え、墨を使って文字を書いていきます。
粗彫り
最初はおおまかな部分を機械で全部削りとり、そこからは手彫り開始!彫刻刀で本格的に細かく削り始めます。
仕上げ
別の刀を使い始め、仕上げ作業に・・。
完成!
会社に戻ってナビでお仕事をしていると届きました。郵便にてハンコが!ケースもついていましたよ!これが手で彫ったとは思えないほど美しい出来栄えでした!パチパチ
おまけ編!落款作り!!
落款印。書家や画家が自分の作品の印として捺印する落款。先生は落款彫りも自信の一つ。日本の書家や画家がわざわざ作りに来るそうです。っで、その落款つくりも見せていただけることに・・。そうそう、落款っていうのはキレイに作りあげてはいけないそうなんです。わざわざキズをつけたりして粗くデザインするそうですよ!これは芸術の一部ですからね!あー、漢字によってはわざと部首の右左が逆になる場合があります。それは専門書で先生が説明してくれますから、安心して先生におまかせしましょう!
落款の場合は機械をいっさい使いません。字割りが終わったと思ったら、あっという間に削り始め、できあがりました!普通の印鑑は字の部分が浮き出るように彫るんだけど、落款は字の部分を削って彫るんですね。そして名前の後に「印」って文字が入ります。これは素人にはかなり読めないけど、これこそ芸術の印!落款も必ずケースをつけてくれますし、高いハンコを選んだ場合は良いケースをつけてくれるそうですよ!
いかがでしたか?!腕にもサービスにも自信あり!!のハンコの名家。値段も日本の3分の1位でできるそう!記念にって言うより、本格的で安くハンコを作りたい方におすすめです。日本のあちこちの企業からも注文を受けた経験があるので、安心して先生に託してみましょう!おにぎりさんも予想以上のステキな完成具合に感激もよう!以上、コンピュータから手彫りまで、2種類のハンコ作りを楽しんだソウルナビがお伝えしました。