あの日本で有名なカレーチェーンがついにソウルへやってきた!(たかのなび)
皆様、「COCO壱番屋」というお店をご存じでしょうか?ご存じの方はご存じ、日本では黄色い看板でおなじみのカレーチェーン店、通称ココイチ。特徴はご飯の量とカレーの辛さが選べることと、具のトッピングが選べること。そのトッピングも2つ、3つと自由に組み合わせられるというすばらしさ。そんなココイチを数年来、ひいきにしておりました。日本に行くたびにも少なくとも2回は足を運び、高校時代の辛党の友人と会うのもココイチ、 そしてココイチを味わってから、ソウルに戻る。その繰り返しでした。ああソウルにココイチがあったのなら!!それが数年来の夢でした。しかし強い願いはいつかかなうものです。 2008年3月のある日、突然信じられない情報を耳にしました。え、ココイチがカンナムにオープン?やっぱり、夢はかなうもの!それからはや4ヶ月・・・月2回は通っているマイソウルココイチ、はたして韓国でも同じ味とサービスが?さっそくご紹介しましょう。
ソウルはカンナムに1号店誕生!
そのココイチが誕生したのはソウルのカンナム。江南駅から大通りを歩き、「JUMP MILANO」のビルの角を曲がって坂を見上げると、おなじみの黄色い看板が!ああソウルにもココイチがやってきたことを実感します。
お店の雰囲気は、ちょっとこじゃれた喫茶店といったかんじ?テーブル席と椅子席がメイン。日本のようにカウンターがメインのお店が多いのとは、ちょっと異なります。これはあまり一人でご飯を食べない韓国ならではかも。ちなみにカウンター席もちょこっとあります。1人の場合はこちらに案内されるので、1人でも気軽に利用できます。
<シート>
<福神漬けもあり>
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<さらに辛くする?HOT SPICE>
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韓国でも辛さとご飯の量が選べる!
では日本で有名なシステムは?韓国でも辛さとご飯の量が選べる?これはまったく同じ。ご飯の量もは300gが標準で、200、300,400,500,600g以上から選べ、辛さも普通が標準で、スナンマッ、普通、1~10辛の12段階から選べます。ちなみに辛さを韓国語ではどう表現しているかというと・・・
韓国では/日本では
スナンマッ:やわかくて淡白な味/「辛さが苦手な方や、お子さまにもオススメ。」
普通:ココイチバンヤ・カレーソースで一番スタンダードの味/「ココイチのスタンダード。一般的な中辛。」
1辛:スタンダードより少し辛い味/「もうちょっと刺激が欲しいという方へ。」
2辛:隠し味が辛ウマで口の中に残る味/「後から辛さがじわじわと広がる辛口。」
3辛:辛い味の限界/「激辛!そろそろ限界?」
4辛:辛い味の絶頂/「超辛!極辛!好きな方はやみつき。」
5辛:辛い味の超絶頂/「辛さに挑戦!!という方向け。辛さと勝負。」
6辛~10辛:辛い味のタイマン勝負!5辛を征服された方は挑戦してください。/「過去に5辛を全て食べた方に限らせていただきます。激辛のランク度が増していきますので徐々に試してください」
果たして韓国では辛いものは相当辛いというイメージがありますが、意外と韓国料理以外の辛さは苦手だったりします。ちなみに韓国4辛を食べた人によると「あまり辛くなかった」とのこと。
韓国でもトッピングは同じ?期間限定メニューは?
そしてココイチのなんといってもの特徴が、組み合わせの妙が楽しめるトッピング!日本と同じトッピングがあるのでしょうか?あるいはオリジナルのトッピングが?ちょっと見てみると・・・
肉系−ロスカス(ロースカツ)、ブロッビプ(ビーフ)、ソシジ(ソーセージ)、ビーフシャブ(牛しゃぶ)、チキンカス(チキンカツ)、センソンカス(フィッシュフライ)、ポクシャブ(豚しゃぶ)、カラアゲ(フライドチキン)
海鮮系−ワンセウティギム(エビフライ)、シプドゥ(シーフード)、セウカス(エビかつ)、オジンオリング(イカ)、カリビ(ほたて)、アルセウ(エビ煮込み)、チョゲサル(アサリ)、
野菜系−トマトアスパラガス、ヤチェ(野菜)
その他−クリムコロッケ(クリームコロッケ)、チズ(チーズ)、シグムチ(ほうれんそう)、ポソッ(キノコ)
トッピング−チャムチ(ツナ)、サルムンタルギャル(ゆでたまご)、コン(コーン)
日本の「ココイチ」ホームページと比較してみると、韓国にない具のトッピングはチキン煮込み、メンチカツ、パリパリチキン、ハンバーグ、ビーフカツ、手仕込みヒレカツ、手仕込みとんかつ、牛もつ、なす、オクラ豆腐、うずら玉子フライ、納豆、枝豆ポテトコロッケ。またガーリックや半熟玉子、単品ポテト、ベーコンのトッピングもありません。メンチカツやハンバーグ、牛もつなど、中には韓国でも人気がでそうなメニューもあります(オムエッグはトッピングではなく別メニューであり)。
また韓国にあって日本にない具はワンセウティギム(エビフライ)、カリビ(ほたて)、セウカス(エビかつ)。トマトアスパラガスは日本では期間限定ですが、韓国ではメニューに入っています。期間限定メニューはまだないようです。
実際、こんな組み合わせをいろいろやってみました!
やっぱり日本のカレーの色?
スパゲッティもあり+韓国ではオムカレーが充実!
日本のココイチになく韓国にあるもの、それはスパゲッティ。和風キノコ、シーフードクリーム、カレーミートの3種類があります。またオムライスが大人気の韓国事情を反映してか、オムエッグカレーが充実。日本では1種類ですが、韓国ではビーフオムカレー、ハヤシオムカレー、トマトアスパラガスオムカレー、チキンクリームオムカレー、きのこクリームオムカレーと種類も充実。韓国ココイチを味わうなら、オムカレーを体験するべきかも。
<セット>
その他のメニューは?その他、お子様カレー(ココイチキズ)もありますが、韓国では1タイプのみ。またいずれのカレーもミニサラダとドリンクがつくセットメニューがあります。また日本と同じくドリア、ハヤシライス、スープもあり。サラダはイカ、フライドチキン、ツナ、コーンの4種類。日本よりまだ種類が少ないようです。またスムージーやシェイク、アイスクリームなどのデザートもあります
サービスは?アンケートは?小冊子は?
ココイチのもう1つの特徴と言えばサービス。さすがに日本のようなマニュアル的な完璧さではないのですが、一生懸命サービスしなければという方針が感じられます。またココイチ名物といえばテーブルの上にあるアンケートと小冊子。さすがに小冊子はありませんでしたが、アンケートはオープン後1ヶ月ほどして登場。韓国語のわかる方はせっかくなので挑戦してみましょう。2号店として適当な場所は?なんていう質問があり、お、2号店もさっそく?と期待させられます。2号店の場所の選択肢は明洞、弘大、梨大/新村、大学路、鍾路、その他。やっぱり、あの場所かな?
韓国の人の食べ方は?
客層はカップルか女の子2人が多く、1人客が多い(と思われる)日本の店とはちょっと雰囲気が違います。またカレーは組み合わせで頼む人よりも単品で、またカレー以外のメニューやドリンク、デザートもよくでている感じ。できれば韓国の方にも組み合わせにチャレンジしていただきたいのですが・・・ちなみにビビン文化で育った韓国の人のカレーの食べ方の特徴は、カレーもよく「ビビン(まぜる)」してしまうこと。日本のように端から少しずつ崩しながらみみっちく食べる、というのは韓国人の食スタイルに合わないようです。それでも最近は海外旅行ブームで日本にいく人が増え、食べ方もかわってきたとか。
値段は?単品のみでカレーが7000ウォンから、オムカレーは8000ウォンから9000ウォンと、韓国の基準だと少し高め。でも江南ならばさほど高く感じないかも。トッピングも2000ウォンから3000ウォンが中心。
ちなみに具の価格を日本と比べてみると思ったほど価格差がない模様。
韓国/日本
ロースカツ:3600ウォン/250円
ソーセージ:3000ウォン/250円
イカ:2800ウォン/200円
豚しゃぶ:2400ウォン/250円
きのこ:2200ウォン/200円
チーズ:1800ウォン/180円
ビーフ:3600ウォン/350円
牛しゃぶ:2800ウォン/350円
クリームコロッケ:2600ウォン/200円
フライドチキン:2400ウォン/200円
野菜:2000ウォン/200円
ほうれん草:1600ウォン/200円
とんかつブーム、居酒屋ブーム、豚骨ラーメンブームと、数々の日本食文化が浸透しつつあるソウル。このあとにはカレーブームがくるかもしれません。すでに弘大に具のトッピングが自由に選べる「なんちゃってココイチ」が登場。国民食とまではいきませんが、韓国でも最近では子供の時から食べているカレー、確実に広まる要素はあるとにらんでいます。今後は韓国オリジナルのメニューの登場や期間限定メニューが出てくるのを期待しています。