ソウルから約1時間、港も国際空港もあるソウルの空と海の玄関口。
こんにちは。今日はソウルから電車で約1時間の距離にある港町、仁川(インチョン)をご紹介しましょう。仁川は朝鮮半島中西部に位置する、釜山に次ぐ韓国第2の貿易港を持つ街です。また2001年3月29日に開港した仁川国際空港により、新しい韓国の空の玄関口して、また韓国のドバイ?と言われる松島(ソンド)国際都市により、東北アジアの交通の核心(ハブ)、国際物流の中心都市として注目されている仁川。また江華島(カンファド)や月尾島をはじめ、実尾島、海水温泉、カフェや遊覧船、安くて新鮮な刺身専門店が集中する沿岸埠頭周辺、新浦洞の市場やファッションアーケードなど、自然観光地やグルメ、ショッピングスポットがあり、ソウルからも気軽に行けるのも魅力!そんな仁川について、ご紹介しましょう。
都市データ
行政名称:仁川広域市(インチョンクァンヨクシ)
面積:1029平方m(仁川広域市)
人口:250万人
距離:ソウル市から約40km
<仁川の見所は?>
○自由公園(チャユコンウォン)
仁川駅から東仁川駅方面へ徒歩5分、鷹凰山に広がる緑豊かな公園。また韓国初の西洋式近代公園です。園内には仁川港や市街地が一望できる石汀楼、市民の休憩所である然吾亭、マッカーサーの銅像、仁川学徒義勇隊護国記念塔、韓米修好100周年記念塔などがあり、高台に位置するので仁川市街地や仁川港、海岸などが一望できる市民の憩いの場として親しまれています。
○チャイナタウン
仁川駅前から自由公園までのエリアに広がる韓国唯一のチャイナタウン。ここは1883年、仁川港が開港してから中国(清)の貿易商が居住し始め出来た街。一時は1万人以上の華僑でにぎわっていましたが、朝鮮戦争後にはどんどん廃れて「チャイナタウン」とは名ばかりの街と化していました。しかし最近、このチャイナタウンを復活させようと、通り沿いには派手な飾りの中華料理屋さんが増えています。横浜中華街ほど規模は大きくありませんが、中華街の雰囲気を楽しめるスポット。またこちらは韓国式中華料理の代表格「チャジャンミョン」の発祥地としても有名。仁川に来たら是非「元祖チャジャンミョン」を味わってみてください。
○月尾島(ウォルミド)
昔から海水浴場として有名で、海に囲まれたおしゃれな観光スポット!今は埋め立てられて陸続きになっています。海を一望に見渡せるカフェや新鮮なお刺身を食べられるお店のほか、少し古びてはいますが夜には光輝くイルミネーションで周囲を明るくともす遊園地、そして自然豊かな月尾公園(月尾山)があり、遊覧船での観光も楽しめます。
○新浦洞(シンポドン)
観光特別区域にも指定されている新浦洞は、東仁川駅から徒歩10分ほどとアクセスも便利な観光スポット。仁川の文化とファッションが詰め込まれた街です。なかでも「新浦文化通り」と「新浦在来市場」、そして「新浦地下商店街」は新浦洞のメインスポット。この新浦洞は仁川港の開港後に誕生した街で、新しい文化が最初に入ってくる流行発信地としても昔から有名。現在は昔ほどではなくなったものの、それでも通りには韓国有名ブランド店やカフェ、レストランなどが建ち並び、仁川を代表する繁華街として今でも多くの人々が集まります。特に最近は仁川から入国する外国人にも人気があり、異国的な雰囲気を楽しめる街としても知られつつあります。
○沿岸埠頭(ヨナンブドゥ)
国鉄仁川駅からバスで約30分ほどのところにあり、港町「仁川」を象徴するエリア。埠頭には多くの漁船が浮かび、港町ならではの風景を楽しむことができます。またここには旅客ターミナルがあり、仁川沖にある島々や済州島などと仁川を結ぶフェリーが運航されています。また近くには総合魚市場もあり、新鮮な海の幸をその場で味わえます。
○松島新都市(ソンド)
名前は「島」ですが、かつては仁川市内南方の海岸に位置する景勝地。海水浴もできるレジャーランドとして知られていました。仁川上陸作戦記念館があり、マッカーサー将軍の仁川上陸作戦での成功談、朝鮮戦争の激しい戦闘の様子を今に伝えています。また、この記念館から一望できる景色も必見。現在は再開発が進み、韓国のドバイ?と言われる国際都市となりました。
○蘇莱浦口(ソレポグ)
仁川市庁から南東へ約30km。蘇莱魚市場がある蘇莱浦口(ソレポグ)は、地元では「ソレ」として知られている有名スポット。1994年廃線となった水仁(スイン)線(水原~仁川)の列車が走っていた頃は週末デートコースとして人気抜群のスポットだったそう。現在はソウルから車で約1時間、西海で採ったワタリガニやアサリ、ヒラメ、ウロッ(オオノガイ)などいろいろな新鮮な魚介類を一年中お手頃価格で買えるところとして平日でも3千人、週末や休日にはなんと3~5万人でにぎわいます。
○仁川・文鶴ワールドカップ競技場
2002年のワールドカップの会場にもなった、ワールドカップ競技場!韓国が予選突破を決めた試合(ポルトガルvs韓国戦)が行われた競技場です。
―その他、仁川沖の島へ・・・
○白翎島(ペンニョンド)
船で4時間、天候により運航中断もしばしばある、北朝鮮のすぐ沖にある島。
○実尾島(シルミド)
映画「シルミド」で一躍有名になった島、横の舞衣島と合わせて海水浴場としても有名。
<仁川の味といえば?>
○海の幸
港町として栄えた仁川は、周りを海で囲まれ、沿岸埠頭(ヨナンプドゥ)や月尾島(ウォルミド)、蘇莱浦口(ソレポグ)などの海岸沿いの観光スポットには大きな魚市場や刺身センターがあります。市場では目の前に並べられた新鮮な魚介類をその場でさばいてもらって食べることができますョ。
○チャジャンミョン
韓国のチャジャンミョンは、もともと中国の北京や天津で作られるチャウジャン麺(炒醤麺)から発展したもので、仁川チャイナタウンでお店を営んでいた華僑の料理人が、韓国人向けに作ったオリジナルのコリアンチャイニーズ料理。いろんな薬味とジャン(醤・チャウジャン・チャジャン)を炒め、煮詰めたソースを麺の上にかけて混ぜながら食べます。韓国では子供も大人も大好きの、国民食と言っても過言ではない一番人気の麺料理です。
<仁川をまわるには?>
<仁川駅>
仁川とソウルを結ぶ京仁線の終着駅、国鉄仁川駅。ソウル駅から約1時間15分。駅周辺にはチャイナタウン、自由公園、ホテルなどがあり、沿岸埠頭(バス28番、約30分)、月尾島(バス2・25・23・51番、約5分)へ行くバスも駅前からたくさん出ています。また駅の横には観光案内所もあるので、仁川駅に降り立ったらすぐに観光情報や交通情報をチェックして行かれると良いでしょう。またそちらでは仁川シティーツアーバスや空港バスの予約も行い、バスも駅前から出発するので、1日仁川をぐるりと観光したい方には便利ですョ
<観光案内所>
○仁川駅前総合案内所
場所:国鉄仁川駅すぐ横。駅を出て左手。
電話番号:032-777-1330
利用時間:9:00~18:00(平日)
休業日:なし
日本語:可
<仁川シティーツアー>
仁川市では仁川を訪れる観光客が市内と観光名所を効率良くまわれるように、仁川シティツアーバスを運行しています。コースは市内コースと江華コースの2コース。チケットは国鉄仁川駅横にある総合観光案内所で取り扱っていて、2コースとも仁川駅を出発、観光地を1周するコースです。市内コースは1回乗り切りタイプ、江華コースは1日テーマ型になっています。行きたいスポット、時間に合わせて選んでくださいね。
仁川に行くオプショナルツアー