清渓川文化館

チョンゲチョンムナグァン청계천문화관

閉店・移転、情報の修正などの報告

清渓川の歴史がわかる無料の展示館!清渓川の長〜い歴史をたどってみよう!

こんにちは!ソウルナビです。数年ぶりにソウルに遊びにきて、「以前とはずいぶん変わった・・・」と驚かれる方も多いですよね~。あちこちで再開発が進められ、高層ビルやアパートが増えていき、実際ソウルに住んでいるナビだって日々驚くばかり。だから久しぶり度?!が高いほど、ソウルの街の変遷ぶりを強く感じるハズ。そんなハイスピードで都市化&近代化していくソウルの中心部に登場した清渓川(チョンゲチョン)は、乾いた都会人のココロに潤いを与えてくれる「都会のオアシス」的存在。早くも市民の憩いの場として定着するだけでなく、ドラマやミュージックビデオの撮影地としてもさっそく使われているんですョ~。そして今日は!その清渓川の長~い歴史をナビと一緒にたどってみませんか?!ということで、清渓川の復元と共に誕生した展示館「清渓川文化館」に皆さんをご案内しましょう!
清渓川文化館は・・・
こちらは清渓川の歴史を紹介した無料の展示館。清渓川の流れを模したガラス張りの4階建ての建物は、2~4階が展示フロア、1階はコーヒーショップ&お土産スペースなどになっています。展示フロアには2005年10月に蘇った清渓川の歴史、2003年7月から約2年に渡って行われてきた復元工事、そして清渓川復元後の都市変化の様子を展示した「常設展示館」、清渓川文化館が独自に計画した長期展示などを行う「計画展示室」などがあり。
「清渓川文化館」はどこにあるの?!
光化門(クァンファムン)の新しい名所として、ジモティに親しまれている「清渓広場(チョンゲクァンジャン)」。ココから清渓川の水の流れが始まり、鍾路(チョンノ)、東大門(トンデムン)、馬場洞(マジャンドン)エリアを経て、中浪川と交わって漢江へと注ぐ清渓川。その最終地点あたりにあるのがこの「清渓川文化館」。行き方は先日(2005年10月20日)地下鉄2号線支線に新しく完成した「ヨンドゥ(竜頭)」駅4番出口から徒歩約7分(行き方は記事の最後をご覧下さい)。
さっそく文化館の中に入ってみましょう!
観覧するときはまず、1階エントランス前のエレベーターで4階へ。入口にはインフォメーションがあり、こちらでパンフレット(韓国語のみ)をゲットして中へ。ここからは自由に自分のペースで見学できるようになっています。案内デスクのすぐ横にはソウル市内の模型が登場。ここでまずは清渓川がソウルのどの部分を通って、どう流れていくのか?!川の流れを全体的に把握できます。
清渓川の流れをだいたい把握したら、次はさらっと川の歴史について学びましょう。まずは"清渓川が蓋をされる前の歴史"。これは"清渓川入門"とでも言いましょうか?!入口正面に模型と大型スクリーンが現れ、朝鮮戦争直後、混沌と貧困の時代の清渓川の様子と、その後の暗渠化の過程を表す映像と共に説明が流れます。こちらは韓国語だけなので、通訳の方に説明してもらうか、あるいは模型だけ見て次へ~。

○清渓川復元前の地上

清渓川の暗渠化後、ソウルの高度経済成長のシンボルともいえる高架道路が清渓川の上空に完成しましたが、その後その危険性が明るみに。その中心部である清渓1~9街までの様子を紹介。
<清渓広場・広橋周辺>

<清渓広場・広橋周辺>

<清渓2街:明洞聖堂・タプコル公園など>

<清渓2街:明洞聖堂・タプコル公園など>

<清渓3街:照明商街・世運商街など>

<清渓3街:照明商街・世運商街など>

<清渓4街:広蔵市場・芳山市場など>

<清渓4街:広蔵市場・芳山市場など>

<清渓5街:靴&タオル市場・
平和市場・東大門市場など>

<清渓5街:靴&タオル市場・ 平和市場・東大門市場など>

<清渓6街~清渓7街:
新平和市場・ 東平和市場など>

<清渓6街~清渓7街: 新平和市場・ 東平和市場など>

<清渓8街:東大門図書館など>

<清渓8街:東大門図書館など>

<清渓9街>

<清渓9街>

○清渓川復元前の地下

今から約30年前に清渓川の暗渠化工事が終了した後、ソウル中心部からは消えてしまった清渓川。しかし完全に埋め立てられた訳ではないので、地下ではまだ川の一部がそのまま残っていたんですよね。その様子を復元模型で紹介。車のクラクションや走る音などの効果音が頭上から聞こえてきて、まさに道路の下にいる気分。

○清渓川復元工事

何しろ韓国の首都であるソウルの、その中心部の川を復元するという意味でも、大工事となった清渓川復元工事。都心の渋滞はもとより、川周辺のお店の移転など、工事スタート時にはいろんな問題や反発などもニュースで流れていました。そんな問題点の解決策を考えながら、どうやって工事が進められたのか?!グラフィックパネルと映像、模型で分かりやすく説明(韓国語・英語)。
清渓川の復元事業は清渓川路と三一路、そしてその周辺を対象に高速道路の撤去、既存施設の移転、清渓川復元のための施設の基本計画(河川・下水道・道路・交通量・環境など)を立てることからスタート。復元区間は太平路を始点に東大門を経て中流川までの約10キロ。交通渋滞などを最小限に抑えるため3つの区間に分割して工事を進めたとか。ちなみに復元工事に費やされた事業費は3.867億ウォン。
まずは高速道路を撤去
川を覆っていたものを取り去り

川を覆っていたものを取り去り

放置されていた川を整備

放置されていた川を整備

緑や石などをデコレーションして完成!

緑や石などをデコレーションして完成!

この模型では約2年の工事をとても簡単に表していますが、壁に貼ってある絵入りのパネルを見ると、工事の具体的な作業がわかります。いつも周辺はよく通りすぎていましたが、こんな工事が行われていたんですねぇ。

○清渓川復元後の都市計画

1年11ヶ月の工事が終了して約30年ぶりにソウルに蘇った清渓川。現在、川沿いの都市計画が次々と進められています。東大門周辺の川沿い並んでいた昔ながらの地元の商店も、看板が統一されてキレイになり、つい最近まで「蚤の市」が楽しめるスポットして知られていた「黄鶴洞(ファンファッドン)」エリアには高級アパートが建ちはじめるなど、ナビもびっくりしてしまったのですが、清渓川を中心にソウルの街のさらなる開発が進むよう!ちょっと見難いですが、以下は開発予定図の写真です。
「黄鶴洞(ファンファッドン)」
蚤の市はこのまま残す方向のよう。古くなった建物が集まっている地域は整備の対象となり、これからどんどん開発するとか。
「往十里(ワンシムニ)」
ソウルの中でも下町の雰囲気を残していた「往十里」も再開発スタート。ここは「往十里ニュータウン」というビジネスと住空間が共存する複合タウンをつくる予定とか。
「東大門市場(トンデムンシジャン)」
今でも数年前に比べるとズイブン変わってしまった東大門市場。この周辺地域もさらに開発する予定だとか。具体的には市場の環境改善だとか、古い建物のリニューアル支援のほか、「東大門総合商街」前の市場と駐車場を市民の憩いの場にするらしい、です。
「世運商街(セウンサンガ)・大林商街(デリムサンガ)」
特に「世運商街」は清渓川の上に高架道路が完成する前、川沿いに最初に出来た商店街ビル。その頃は周辺でもっともにぎわっていたとか。そしてこの「世運商街」と「大林商街」を中心に再開発を推進するそう。
上空から撮ったソウル市内の全体写真が床に広がり、清渓川の流れをたどることができます。また、先ほど紹介した再開発地域のほかにもソウルのあちこちで都市開発事業が計画されているよう。

○清渓川の関連文献の紹介!

ソウルの歴史と共に流れては絶え、また流れ始めた川「清渓川」の歴史は、今から遡ること約300年。李氏朝鮮時代に及びます。そしてここでは、清渓川の暗渠化の論議がスタートした植民地時代の関連資料、そして朝鮮時代の関連文献などを模型で紹介。特に朝鮮時代の様子は17~19世紀まで、1世紀ごとに古い地図を通じて観覧できようになっています。また、その横には清渓川にかかる橋の模型の展示や、年度別の変遷表があり、年代ごとの清渓川の移り変わりが分かるようになっていますョ。ん~、清渓川はこうやって誕生したんですねぇ~。
清渓川をグラフィック映像で紹介!
「BACK TO A FUTURE~清渓川ツアー」という文字に誘われて部屋の中に入ってみると、こちらは動きのあるグラフィック映像で清渓川を紹介。ドラえもんの竹コプター、いえいいえ、鳥になった気分で清渓川の上を飛行してみましょう!

○エコ清渓川

少し疲れた方はこちらでひと休み。元気な方は記念に写真を撮っていかれていかがでしょうか?入口左側にあるお部屋では、清渓川にかかる22の橋を背景にシュミレーション写真を撮影できます。よくテレビのスタジオなんかで空飛ぶシーンなんかを撮るスタジオのミニ版?!のような感じ。部屋の中にある台に立って壁にかかっているモニターを見ながら、背景の橋を選べるようになっています。記念に写真を持って帰る場合は1枚1000ウォン。これは全額寄付されるんだそう~。
1階にはカフェとお土産コーナー
4階からフロア毎に観覧して下りてくると、最後は建物1階に到着。こちらにはお土産コーナーとコーヒーショップがあり。お土産屋さんでは韓国の伝統土産を中心に、清渓川の記念グッズコーナーもあるので、話題のお土産としていいかも!それから、ひと休みしたい場合は、お土産コーナーの奥にあるコーヒーショップへ。天井も高くて全てガラス張り、開放館もたっぷりでゆっくりできますョ。簡単な軽食やケーキなどもあるので、小腹の空いた方はこちらで腹ごしらえもできますョ!
いかがでしたか?約30年ぶりに復元した清渓川にはこんなに長~い歴史があったんだなぁと感心すると同時に、昔の韓国暮らしぶりやソウル中心部の街並みの変化がわかる、興味深い文化館でした。特に「清渓川復元後・・・」という展示を見ると、ただでさえ変化のめまぐるしいソウル、この清渓川の復元でまたソウル中心部の姿が大きく変わりそうですね。皆さんも、清渓川を散歩した後は「清渓川文化館」にも寄ってみて下さ~い!以上、ソウルナビでした。

清渓川文化館
住所:ソウル市 城東区(ソンドング)馬場洞(マジャンドン)527―4
電話番号:02-2286-3403~6
利用時間:9:00~22:00
休館日:なし
料金:無料
行き方:地下鉄2号線ヨンドゥ(竜頭・Yongdu・126)駅5番出口から徒歩約7分。

記事登録日:2005-11-08

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2005-11-08

スポット更新日:2012-05-14

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部屋数 部屋1 大人 子供

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