クンソンタッカンマリ

こんにちは！ソウルナビです。数ある韓国料理の中でも、辛くない料理ってけっこうあるってご存知ですか！？鶏を一羽まるごとお鍋にした料理「タッカンマリ（タッハンマリ）」も、一般的には辛くない韓国料理の一つ。暑い夏には夏バテ防止に、寒い冬には体の芯まで温めてくれる、スタミナ満点で身体にも優しい食べ物とも言われます。今日はそんなタッカンマリが美味しいと評判のお店「クンソンタッカンマリ」をご紹介しましょう！タッカンマリといえば「東大門タッカンマリ通り」が有名ですが、こちらのお店で出てくるのは、タッカンマリ通りのとはちょっと違ったタイプ。一体どんなお鍋がでてくるのかな～！？さっそくお店に行ってみましょう～！

蚕室のお隣り、新川の「モクチャコルモッ」に！
お店の場所はシンチョン、漢字で書くと「新川」というところ。延世（ヨンセ）大学がある有名な学生街「新村（シンチョン）」ではないので、お間違えなく！こちらの新川はソウル南東部、ロッテワールドのある蚕室（チャムシル）の近くにあり。最寄りの地下鉄駅は２号線チャムシル（蚕室）駅のお隣、シンチョン（新川）駅になります。駅から歩いても２、３分ほどで行けるこちらのお店がある辺りは、「モクチャコルモッ」（「食い倒れ通り」というような意味）と呼ばれる飲食店の多く集まる場所。そんな通りを歩いていくと、入口看板の上に乗っかった黄色くて大きなニワトリ（！）の目立つお店が！？そう、ここが「クンソンタッカンマリ」です！

二棟に分かれたお店！？
カラフルでリアルなカンジのするニワトリが立つ看板をくぐってお店の中に入ると、まずはテーブル席がズラリと並んでいます。あれ？でも、厨房やレジが見当たらないぞ～？？っと思ったら、なんとお店の建物が別にもう一つ！このメイン通りに面した建物をつき抜けると、中庭をはさんで現れるもう一つの建物、こちらがどうやら「本館」（？）のよう。厨房やレジもちゃんとこちらにありましたョ。このメイン通りからいうと裏にあるほうの店内はオンドルになった座敷席で、靴を脱いで上がります。いやあ、それにしても少し変わった造りのお店ですネ。

こちらはメイン通りに面した建物のほうの店内

厨房やレジは、オンドル座敷になった奥（裏）の建物に

表側の建物を抜けると入口が

裏通りに面した建物の外観

タッカンマリを注文すると、ユクス（スープ）に鶏一羽分のお肉と野菜などが入れられた鍋がテーブルに運ばれて来ます。こちらの具は、鶏はもちろん、その他の具がたっぷり入っているのが特徴。タッカンマリ（鶏一羽）基本のお鍋の中にはネギやタマネギの野菜に加えて、ジャガイモとトッ（韓国の餅）がいっぱいで、かなりのボリューム！量の目安としてはハンマリ（一羽）で２～３人分、ハンマリパン（一羽と半分）で４～５人分だそうですが、女性グループならハンマリを４人くらいでいただいても十分かも。さあ、これを火にかけて１５～２０分ほど煮込みましょう～！※写真はタッカンマリ（鶏一羽）です。

◇タレを作って準備！
鍋が煮えるまで、具に付けるタレを作って待ちましょう！こちらのお店では、醤油、マスタード、タデギ（薬味入り唐辛子味噌）に生のニラを切ったものを加えて、お客さんが各自テーブルでタレを作ります。ニラはたっぷりめに入れてくださいね！新鮮なニラを合えたこのタレは、そのまま食べても美味しい！？待ちきれない時はこれをちょっとずつつまんでも＾＾　またニラは、足りなくなったら持ってきてもらえますョ。

醤油、辛子、タデギはテーブルに置いてあります

小皿にニラと醤油、辛子をこんなカンジに入れて・・・

とりあえず混ぜます

タデギも加えて、さらに混ぜ混ぜしたら出来上がり～

◇さあ～、できたかな～！？
グツグツ煮ること約１５分、やっとタッカンマリの完成～！準備しておいたタレにつけていただきましょう！その作り方は「企業秘密！」というユクス（スープ）に、鶏と野菜から染み出たダシが合わさって美味～！また、トッ（韓国餅）やジャガイモにもこのスープが染みています。ジャガイモやトッが好きな人にはたまらないのでは！？＾＾　これらの具や柔らかく煮えた鶏をタレのニラとよく絡めて一緒に食べるのも美味しいのですが、そのままスープごとお皿に取っていただいてもイケル！

◇お次はカルグクス！
お鍋の具をあらかた食べ終わったら、お次はタッカンマリの定番！残ったスープでカルグクスを作りましょ～！お鍋のスープが少なくなっていたら足してもらえますョ。タッカンマリを食べに行くとき「タッカルグクスを食べに行く」というくらい欠かせない、残りスープでのカルグクス。茹で上がった麺は、鍋を食べた時と同じタレに絡めていただいてもよし、スープごと取り皿に取って鶏スープの染みた麺のシンプルな味を堪能するもヨシ！お好みでどうぞ～！鍋を食べたあと、お腹いっぱいで「ちょっとだけ・・・」のつもりが、いつも最後まで食べちゃうんですよね～、コレが。＾＾

◇そして、ポックンパッでシメる！
カルグクスを食べ終わったら、さらにっ！残ったスープで今度はご飯を炒めてポックンパッ（焼き飯）にしても！「麺の後にご飯まで！？」とびっくりするかもしれませんが、韓国ではお鍋のシメをこのように食べることもあるんですョ。鶏のダシがきいたスープを最後の最後まで余すことなく楽しめるちょっとツウな食べ方かも！？このポックンパッまでたどり着きたい方は、最初のお鍋を少～しだけ控えめにしてもいいかも知れませんネ。

ポックンパッの出来るまで♪

鶏の中には、もち米と一緒に高麗人参、栗、棗、銀杏などが入ってます！

タッハンマリのあとにいただくカルグクスよりも、あっさりした味わい

こちら社長さんの息子さんもご一緒に社長をされていて、取材の時にはいらっしゃらなかったけれど、息子さんは長く日本に住んでいらっしゃったことがあるので日本語は完璧！（ナビは電話でお話しました。）夜の時間帯には息子さんもお店にいらっしゃることもあるそう。タッカンマリの他にもメニューはいくつかあるけれど、こちらのお店のメインメニュー、タッカンマリがやっぱりおすすめ！深い味わいのスープと柔らかいお肉、そしてカルグクスにポックンパッと、最後の最後まで韓国の鶏鍋を堪能してださいネ！以上、新川（シンチョン）のモクチャコルモッ（食い倒れ通り）からソウルナビがお伝えしました。