「マヤッ」とは「麻薬」のコト、広蔵市場で有名なちょっぴりキケンな名前のキンパッとは一体!?
こんにちは!ソウルナビです。ソウルに数ある、美味しいと評判のお店やグルメスポット。大きなレストランから街角にある小さな食堂まで、また焼肉や韓定食などの高級店からキムチチゲやクッパッが評判の庶民的なお店まで、その規模や種類はホントに様々ですよネ。そんな中でも今日みなさんにご紹介するのは、B級グルメの有名な屋台!?その名も「マヤッキンパッ」という市場の中に出るお店。キンパとは韓国風海苔巻きのことですが、「マヤッ」とはなんと「麻薬」のコト、一度食べるとまた無性に食べたくなる、クセになる味ということから付けられたとか!?小さな屋台なのにウワサがウワサを呼んでとっても有名になったこちらのお店、どんなところなのかさっそくご案内しましょう~!
■東大門のお隣り、「広蔵市場」の中に出る屋台
こちら「マヤッキンパッ」の屋台が出るのは観光でも人気のエリア東大門市場(トンデムンシジャン)のお隣に位置する広蔵市場(クァンジャンシジャン)の中。広蔵市場というと衣類や日用品、食料品などを売る小さなお店がいっぱい集まった庶民的な市場ですが、美味しいとウワサの食堂があったり市場内に食べ物の屋台がいっぱい並んでいたりと、実は知る人ぞ知るグルメスポットでもあるんです。「マヤッキンパッ」はそんな広蔵市場に屋台を出し始めてから30年余り。小さな屋台にもかかわらずその美味しさが評判になり、今では「広蔵市場のマヤッキンパッ」といえば市場で働く人や周辺の住民だけでなく食べることが好きな人たち(?!)の間ではとっても有名な存在に。
ところでこちらの屋台、有名だけれど時々「どこにあるのか分からない!」との声も。確かに似たような狭い通路が続く市場の中にありますもんね^^; どうやって行くのが一番分かりやすいかというと・・・!?市場にはいくつかの入口がありますが、その中でも西側にある入口、「ソ(西)2門、WEST 2 GATE」というところから入ってそのまま50mくらいまっすぐ行くとOK!天井からぶら下げられた朱色の看板を目印にしてくださいネ!そして営業時間が夜の9時から次の日の夕方6時までというこちらのお店。夜の間中ずっと営業しているわけですが、遅い時間になり市場がしんと静まりかえる頃になってもこの周辺だけは明かりが照らされ人が集まっていたりするので、夜中に訪れる場合はこの明かりが目印になるかも。
◆◇◆メニューはキンパッの他にも・・・!?◆◇◆
こちらの屋台のメニューはウワサのキンパの他にユブチョバッ(稲荷寿司)とオデンもあり。一つ一つご紹介していきましょう!
●キンパ
こちらが代表メニューのコマキンパッ!通称「マヤッキンパッ」と呼ばれるウワサのキンパです。「マヤッ」とはズバリ「麻薬」のことで、一度食べるとまた無性に食べたくなる、つまりちょっと大げさに言うと中毒性がある、ってことでこの名前がついたとか。ちなみに「コマッキンパッ」のほうは、「コマッ」とは小さなもの、ちびっ子などを意味し、ちっちゃなキンパということ。屋台で売られているキンパは普通このコマッキンパッなんですが・・・もともとこちらのキンパもそんな屋台で売られているものと同じサイズということで、お店の名前にもあるように「コマッキンパッ」だったところ、その美味しさのあまり「マヤッキンパッ」と呼ばれるようになったそう。
注文すると、一本のキンパを半分の一口サイズに切ったものが紙皿に盛られて出てきます。写真は一つ分。結構ボリュームがあるでしょ!?では、串のような長めの爪楊枝に刺していただいてみましょう・・・具は細く切って味付けされたニンジンと、タクワンがちょっとだけ海苔とご飯の間にはさまっているのが見えます。さて、お味は!?・・・ゴマ油の香りが効いていて少し甘めだけど至ってシンプル。んん~!?マヤッ(麻薬)と聞いていたからどんな特徴的な味がするかと思ったら・・・?といったカンジです。でもこの「シンプル」というトコロが大きなポイントかも!?なぜなら、あとからあとからパクパクといただけちゃうから。量が多いかも、と思っていたのにあっという間に完食してしまいそう!?
付け合わせとして一緒に出てくるのは、薄くて小さめのタクワンとオデンのスープ、それからキンパにつけていただく辛子醤油。この辛子醤油がシンプルなキンパの味に良いアクセントになってよく合います^^ おでんのスープには細かく切った油揚げとネギ入り。それから胡椒も少しふられていて、よくあるただのオデンクンムル(オデンのオツユ)とはちょっと違って「スープ」という感覚で出てくるのがうれしいトコロかも!
●ユブチョバッ
キンパと並んで売られているのがユブチョバッ、ミニサイズの稲荷寿司です。キンパが有名なこちらの屋台ですが、このユブチョバッも実は人気メニュー!一人前の注文で8個入りのものが出てきます。ご飯がたっぷり入っていて、小さな油揚げからはみ出すくらいパンパンに詰められたユブチョバッは一口サイズよりもやや大きめ。なので、持ち帰りではなくその場で食べていく場合には、この1個を、余裕をもって一口で食べられる半分のサイズに切ってもらえます。一般的な日本の稲荷寿司とくらべるとご飯に混ぜられたお酢の酸味や甘みが控えめで、ゴマ油と油揚げの風味が香ばしくてクセになるお味^^ ぜひこちらも試していただきたい、ナビ的おススメの一品ですっ!^^
●オデン
そしてメニューには屋台メニューの定番中の定番、オデンもあり!オデンといっても、韓国の屋台のオデンといえばタネはほとんどが長~い魚介の練り物が串に刺さったものだけ。こちらのお店のも、その定番のオデンです。ちょっと小腹が空いた時いただくのに人気のオデンは、キンパやユブチョバッだけじゃ物足りないときにもぴったり!^^
ここから好きに取っていただきます。お勘定は後で串の数に応じて計算
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おおっ、激しく沸騰している!?^^; 新しく追加したタネを温めているよう
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■テイクアウトもOK!
お店でいただくこともできますが、もちろんテイクアウトもOK!スープはつかないけれど、ビニール袋に入れられたタクワンも一緒についてきます。
ナビも最初に「麻薬キンパッ」という名前を聞いたときは、一体どんなキンパなんだ~!?と思いましたが、実際に食べてみると意外にあっさりしていてシンプルな食べやすいお味。なのに、なるほど時々思い出すとまた食べたくもなるような!?(実はナビ、キンパよりもユブチョバッのほうの味を思い出すとすごく食べたくなる・・・マヤッユブチョバッ状態に^^;)なんとも不思議な感覚です。みなさんも、気になる方は市場の見物がてらにこのキンパやユブチョバッを試してみては!?以上、ソウルナビでした~。