ユッケにスンデにピンデトッ!地元の雰囲気満点のちょっとディープな広蔵市場で食べ歩き、飲み歩き~!
こんにちは!ソウルナビです。ソウルのあちこちにある「市場」。
南大門市場のように観光客も多く訪れるトコロから、
京東市場や
中央市場といった地元の人々も大勢やってくる大きな市場、そしてトンネ(町)ごとにある小さな在来市場までその種類は様々!でも、どんな市場でも独特のちょっとディープな雰囲気が感じられたり、地元の人々の生活をそのまま見ることができたりして、市場ウォッチングや市場めぐりは大好き!という方は多いのでは!?今日はそんな市場の中でも市場内に食べ物の屋台がズラ~っと並び、グルメスポットが多いと言われている
広蔵市場(カンジャンシジャン)に、おたみさん、ソリちゃん、あっきーのお馴染みナビ記者三人組が、今回は市場での食べ歩きに行ってきました~!広蔵市場というと
東大門エリアのすぐお隣に位置し、観光客も行きやすいけれど、かな~り庶民派な雰囲気のトコロ。一体どんな食べ物を食べて来たのかな~!?それでは早速、レッツゴー!!
■市場に乗り込む! (21時少し前頃~)
3月の半ば、少しずつ気温も上がりちょっぴり春らしくなってきた頃・・・突然、「コッセムチュイ」(日本語でいうと「寒の戻り」)というのがまさにぴったりとくるような、とーっても寒い日が!前々から「少し暖かくなったら広蔵市場に行こうね~」と計画していたその日が、まさにこの冬のような寒い日に当たってしまいました^^; 市場はもちろん全体を暖房することができないので、冬場に市場内に出ている屋台に座っていただくのはかなりの気合が必要。一応、暖房器具はありますが・・・。というワケで、冷たい風に吹かれてブルブルと震えながら市場にやって来た三人ですが、屋台がたくさん出ているトコロまで行くと寒い中でも座ってお酒を飲んでいる人々の姿や、美味しそうに湯気を立てる食べ物などを見るとやっぱりテンションUP!おお~、地元度満点ってカンジ!?^^
・・・と、そこに広蔵市場の名物オジサン登場~!もう10数年も前から、夜になると頻繁にこの格好で現れるというこちらのオジサンは、サックスを吹いたり面白いパフォーマンスをしたりして市場に来たお客さんを楽しませてくれます。なぜ、どこから、そして一体ダレなのか・・・!?その正体は謎に包まれていますが、明るくオモシロイおじさんはみんなの人気者!
■まずはピンデトッでマッコリを!(21時頃~)
こちら広蔵市場は、アーケードになった市場の中にいろんな屋台があったりお店があったりするのが魅力。その中でも、広蔵市場のグルメというとまず多くの人が思い浮かべるのは「ピンデトッ」では!?確かに市場の屋台を見渡すと、やっぱり目立つ
ピンデトッ。あちこちでおばちゃんがジュージューとピンデトッを焼き上げている姿が見えます!あ~、美味しそう^^ ということで、まずはこのピンデトッで軽く腹ごしらえをすることに~!写真のように、ホントにこのピンデトッの屋台がた~っくさん出ているのですが、今回はこの屋台には行かず、特に美味しいと評判のお店へ!
それがこちら「スニネピンデトッ」。お店の前ではアジュンマ(おばさん)が、次から次へとピンデトッを焼いているのが見えます!こちらはこの広蔵市場のピンデトッの中でも特に有名なお店で、時には行列ができるくらいの人気店なんですョ!お店じゃなくて、屋台の方で味見あるいはテイクアウトをよくするというおたみさん、一度来たことがあるというソリちゃん、そして広蔵市場でよくピンデトッを食べるけれど、いつも人が一杯で今まで一度も行く機会がなかった、というあっきーのナビ一行が期待をふくらませてお店の中へ入ってみたところ・・・。ほぼ満席状態だけれど、運良く今帰ったばかりのお客さんの席が一つだけ空いていたのでギリギリセーフで無事テーブルに着くことができました~^^
おたみさん、ソリちゃん、あっきーの三人が注文したのはコチラ!ピンデトッと
トンドンジュ、それぞれ一つずつのオーダーです。支払いはソンブル(先払い)。注文をして、先にお会計を済ましてしまいます。周りのお客さんを見ると、ピンデトッと一番相性が良いと言われるマッコリをやっている人が多いみたいですが、中には焼酎派の方々も。ナビたちは、マッコリよりもちょっと高級な生トンドンジュにすることにしました~。ピンデトッはタマネギとちっちゃな唐辛子の入った酢醤油のようなタレにつけていただきます。タマネギは大きめに切られているので、そのままピンデトッと一緒にいただいても。さてさて、お味はどうですか~!?
と、まさに外はサクサク中はふんわり、原料になっている緑豆の香りが素朴でモヤシがさっぱりとアクセントになったピンデトッはやっぱりウワサ通り美味しい~!そんなピンデトッをおつまみにトンドンジュをやって少~しほろ酔い加減になった頃・・・・
★お店情報
「スニネピンデトッ」
住所: ソウル市 鍾路区(チョンノグ) 鍾路5街138‐9
電話番号: 02-2268-3344
営業時間: 9:00~0:00(平日)、11:00(土曜日)、21:30(日曜日)
休業日: 旧正月・秋夕、その他広蔵市場の休みに準ずる
*メニューと価格:
ノクトゥピンデトッ(4,000ウォン)、ソウルマッコリ(2,000ウォン)、イェンナルマットンドンジュ(5,000ウォン)
■韓国のお惣菜チェック! (21:40頃~)
一つしか注文しなかったのに、意外とボリュームのあったピンデトッで思った以上にお腹いっぱい。ちょっと腹ごなしに、次の目的地へ向かいがてら市場ウォッチング~。「もしかしたらお惣菜なんか買っちゃおうか?」と話していたこともあって、美味しそうなお惣菜が並ぶお店の前で物色を開始!?真っ赤な塩辛や、いろんな野菜を漬けたものは見るだけでも韓国らしいな~。カニの醤油漬けカンジャンケジャンが1kg20,000ウォンなどの価格も、さすが市場でかなりお得!?ところでこちらのお店、よく見てみると「スニネ・パンチャン専門」という看板が。「スニネ」というと、さっきピンデトッをいただいたあのお店では!?と、たずねてみたところ、あちらのお店とは親戚関係なんだそう。結局今回は何も買わなかったけれど、また来たいね~、ということでお店を後にしました~。
■ウワサのキンパッを求めて・・・ (22時前頃~)
そして、広蔵市場グルメの知る人ぞ知る名物といえば・・・!?お次はちょっぴりキケンな名前の「マヤッキンパッ」の屋台を目指すことに。「マヤッ」とは「麻薬」のこと、「
キンパッ」は海苔巻きのことで、一度食べるとまた無性に食べたくなる!?ということから名付けられたそう。ピンデトッなどの屋台が集まる明るい場所から少し歩いて、マヤッキンパッのあるほうへ~。位置的には市場の西入口のほう、南側の通りになります。市場にあるお店はだいたい夜7時くらいには閉まってしまうので、食べ物のお店や屋台のない一帯はひっそりとしているのですが、このマヤッキンパッのある辺りだけ煌々と明かりが照らされており、人が集まっています!いやあ、人気ぶりが伺えますネ。
もちろんキンパッが有名なコチラの屋台ですが、以前にもココで食べたことがあるソリちゃんとあっきーのおススメは、キンパッと共に売られているミニサイズのユブチョバッ(稲荷寿司)。ということで、両方一つずつ注文~!一つといってもかなり量があるので、全部食べられるかな~?っと、テイクアウト用に包んでもらいました。(結局はほとんど全部食べてしまったんですけどネ^^;)
★お店情報
「コマキンパッ(マヤッキンパッ)」
住所: ソウル市 鍾路区(チョンノグ) 礼智洞(イェジドン)235番地
電話番号: 02-2264-7668
営業時間: 21:00~(翌)18:00
休業日: 毎週土曜日の18:00から日曜日21:00まで、旧正月・秋夕、その他広蔵市場の休みに準ずる
*メニューと価格:
コマキンパッ(2,000ウォン)、ユブチョバッ(2,000ウォン)、オデン(1本5,00ウォン)
●お手洗いは・・・!?
ところで、こうやってあちこちで飲み食いしているとどうしても行きたくなるのがトイレ!一応、市場の中には公共のトイレがあります。・・・が、このトイレを利用できるのは夜10時まで。それ以降はこんなふうにガッチリとシャッターが閉められてしまうのです- -; 一応もう一つ、広蔵市場の東側の入口を出て右方向へ少し歩くと、地下道入口を少し過ぎたトコロの歩道に有料(100ウォン)のトイレがあるのですが・・・(こちらは、ナビ的感想では清潔度にやや問題あり^^;)。ちなみに市場内のトイレの場所は、市場のちょうど中央くらいに位置。ナビで紹介している
ウンソンフェッチッを右手に見て少し進んだところ、
チャメチッのあるユッケ通りの出入り口に立つと右斜め前に見える路地に入るトコロにトイレの案内表示板があり、その案内に沿って行くとたどりつけます。こちらのトイレはできてからまだ比較的日が浅いので、安心して利用できる環境。(ただし時間制限付き!)
■ユッケ通りでユッケと焼酎~!(22時過ぎ~)
さて、お次は広蔵市場の穴場グルメ、ユッケ通りへ~!細~い路地にユッケや生レバーを専門とするお店が5、6軒ほど軒を連ねたディープな雰囲気のこちらの通りですが、中でも一番人気のお店は「
チャメチッ」というこの通りの元祖店。お肉の新鮮さと価格の安さが売りのこちら「チャメチッ」の前に置かれた冷蔵ケースには、ウワサのユッケ、生レバーなどが並んでいるのが見えます!コチラのお店は初めてというソリちゃん、最近何度か来たというおたみさん、そしてユッケ大好きで常連の域に達しつつあるあっきーの三人はさっそくお店の中へ~。閉店時間の11時まであと少しの時間にもかかわらず店は酔っ払いのお客さんでにぎわっていました!
ソリちゃん: ウワサに聞いてた通り、美味しい!
おたみさん: ・・・ん?美味しいけど、今日は何か少し水っぽいような・・・??
あっきー: あ、私も思った。確かに新鮮さは十分なんだけど、いつもとビミョーに違って味がちょっと薄いような・・・
おたみさん: 閉店間際だからかな?!
あっきー: 私はいつも結構早い時間に来るんですけど、その時のほうがもっと美味しいかも^^;
ソリちゃん: そうなの!?私は初めてだから、十分美味しいと思ったけど・・・今度はもっと早い時間に来てみなくっちゃ!
あっきー: んー、でも、ユッケと焼酎って美味しいわあ~!ああ~~幸せ~~っ!!
■スンデとコッテギでもう一杯! (23時頃~)
「チャメチッ」から外へ出るとまたまた寒~い!!外の屋台に座るのはちょっとキツいかな~、と思いつつも、道にズラリと並んだ美味しそ~な食べ物につられてもう一軒、今度は屋台に行ってみることに!特に寒い時って、温かい食べ物からモクモクと上がる湯気が一層美味しそうに見えますもんね~^^ この辺りの屋台でよく見かける、大きなスンデでもう一杯やろう!と、一軒の屋台に腰を下ろした三人。長椅子型のシートに座ると、ヒーター付きで寒いながらもじんわりとあったか。寒い日には、ほとんどのお店のシートがこうやって電気で温められているんですョ。そして、寒さしのぎにまず「オデンクンムル(オデンのオツユ)をくださーい!」とおばちゃんに頼んだところ・・・何も言わずにグクス(そうめん)の準備をしだすおばちゃん。おいおい、ただのクンムル(スープ)だけでイイのに・・・でもなんだか美味しそうだし、ま、いっか ^^;
・・・と、しばらくするとアツアツのチャンチグクス(にゅう麺みたいな温かいそうめん)が三つ出てきました~。う~ん、三つも頼んでないし、お腹はいっぱいなんだけど・・・^^;;と、誰もが思ったのですが・・・コレが意外と美味しい!体もあったまるし、みんなペロっといただいちゃいました~^^ ちなみに温かいスープのお代わりは自由!
(※後で気が付いたのですが、コチラの屋台はスンデとチャンチグクスがウリのお店だそう。)
こちらのお店で注文したのはスンデ(韓国式腸詰め)とコッテギ(豚の皮)炒めに焼酎。普通屋台で見るよりも随分と大きなスンデも、コチュジャンで炒められたコッテギも、臭みが全く無くなかなかイケるお味っ!
普段、早い時間にはおじさんやおじいさんなどお客さんの年齢層は高めですが、この時は週末の遅い時間ということもあってか、比較的若いお客さんも多かったよう。もうみんなかなり酔っ払ってきている時間!?ということもあり、同じ屋台に座るとお客さん同士で自然と会話が。右の写真の方たちは、大学路(テハンノ)の「カルガリホール」という劇場で公演をしているコメディの俳優さんたちだそう。やっぱりプロ、すっごく面白い方たちでした。気になる方は、劇場に足を運んでみては!?^^
*お会計は・・・?!
チャンチグクス×3、スンデ&コッテギ盛り合わせ一皿、焼酎1本で23,000ウォン。内訳ははっきりとは分からないけれど、チャンチグクス一杯3,000ウォン、スンデ&コッテギ一皿10,000ウォン、そして焼酎4,000ウォンではないかと考えるナビ。
合計4軒のグルメスポットを巡回した今回の広蔵市場で食べまくりツアー、いかがでしたか!?よく考えてみると、これらのお店をまわった時間は約3時間!3時間で4軒というと、一見なんだかスゴいハードスケジュールでは!?と思われるかも知れませんが、市場にあるそれぞれのお店って、何か一つずつのメニューをサッと楽しんでパッと次に行く、という雰囲気のトコロが主流。実際、ナビたちもそんなに慌しく動いた、という感覚は全く無く、一つ一つのお店でそれぞれの特製料理をじっくりと堪能できたっていうカンジかな!?コレが市場食べ歩きの醍醐味かも^^ みなさんも、気になるスポットがあればぜひ行ってみて市場グルメを楽しんでくださいね~!以上、今日も広蔵市場に行きたいな~、と仕事をしながらひそかに考えているソウルナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2009-03-20