韓国で初めてミシュラン三つ星に輝いた韓定食レストラン!伝統調理法をベースにしながらモダンな要素を取り入れた最高の韓国料理を!
こんにちは!ソウルナビです。今日は韓国を代表する高級ホテルの一つ、新羅ホテルにある韓国料理レストランをご紹介しましょう!2012年から約半年のリニューアル工事を経て、2013年8月に客室や屋外プール、レストランなどの付帯施設が大きく生まれ変わったソウル新羅ホテル。こちら「羅宴(ラヨン)」はこのリニューアルの時に、最高の韓国料理を提供するレストランとして新しくオープン!料理だけでなく、高級ホテルとしてのサービスはもちろん、インテリアも食器も一つ一つ細部にまでこだわった「羅宴」。2016年には韓国初のミシュランガイドで三つ星を獲得。いったい、どんなお料理が味わえるのか!?さっそく行ってみましょう!!
■■■羅宴(ラヨン)■■■
「羅宴」のコンセプトは“礼と格式で準備した最高の韓食正餐”。伝統の味を繊細かつ上品に表現した料理を提供することをモットーとしています。まず食材は全国から厳選され直接仕入れた旬のものだけが使われているそう。例えば韓国料理によく使われるナツメは、全国から集めたナツメをブラインドテストして選ばれたものとか。このように厳選された材料を使って、伝統的な調理法を基本にしながら現代的な要素も取り入れた韓国料理を楽しめます。
また食材や料理だけでなく、食器やインテリアにも細かいトコロまで一つ一つこだわりが。モダンながらも韓国の伝統美が感じられる店内のデザインは、世界的な空間デザイナーのピーター・レメディオスがプロデュース。中でも注目なのが透かし彫りのパーテーションで、韓国の王宮などで使われた花文様になっています。さらに食器は有名な陶芸作家の白磁作品、そのほか神仙炉(シンソルロ)用のお鍋やうっすらと木目模様を感じられるテーブルクロス、真鍮のお皿に木のランチョンマット、シルバー製のお箸とスプーンに至るまで、全て特注したものとか!
場所はホテルの最上階の23階!新羅ホテルらしい、あたたかみのあるソフトブラウンのカラーに統一された店内で、さきほどご紹介した伝統的な透かし彫りのパーテーションと、ピシッとしわ一つなく広げられたテーブルクロスが印象的。大きくとられた窓からは、自然豊かな南山の景色が見渡せます。テーブルは全40席、10人まで利用できる個室も一つあり。
代表メニューをご紹介!
メニューはランチとディナー、それぞれ4つのコース料理のみ。モダンな要素を取り入れた伝統の韓国料理がコースになって、一つ一つ出てきます。コースの内容は季節によって変わりますが、中には定番としてコースに含まれているものも。今日は、そんな定番の代表的なお料理をご紹介しましょう!
細く切ってそれぞれ違う味付けをした9種類の具を、お皿の真ん中にある小さなクレープ状の“ミルジョンピョン”に少しずつのせてから巻いていただく九折板。昔、八道(全国各地)から宮廷に運ばれた食材をこのように食べたのがこの料理の始まりとか。こちらではミルジョンピョンにアマドコロ茶を使用し一晩熟成させ、香りと質感の良さを強調させたそう。マスタードソースをつけていただきます。いろんな味が合わさって不思議だけど上品なお味!いろんなものが少しずついただけるので体にも良さそう~
■羅宴餅(ラヨンピョン)
海産物が豊富に獲れる、海のキレイな全羅南道の高興(コフン)産ホタテと、エリンギ、ホバッ(韓国のカボチャ)を貝のスープで固めた料理。長時間煮込んだアワビのソースと、松の実ソースで和えた6年根の高麗人参を煮たものが添えられています。貝の旨みなど自然の風味をたっぷり感じられる一品!
■神仙炉(シンソルロ)
韓国宮廷料理の代表メニュー、そして韓国料理の真髄とも言われる神仙炉(シンソルロ)。薄味のスープに肉、魚介、野菜など様々な食材をキレイに切って並べ、真ん中に筒状の穴が開いた小さなお鍋の下で炭を燃やし、温めながらいただきます。こちらのスープは韓牛を使用!自然な牛スープにいろんな食材のダシが合わさり、上品ながらも深いお味。
国内産の韓牛でも1++という最高ランクの牛のロース、中でも最も柔らかいコッサルという部位を使用。このお肉を牛肉専用の熟成庫でねかし、一番美味しい状態で焼くそう。このお肉、本当に美味い!とっても柔らかく、噛むとじゅわっと霜降りの脂がお口の中に広がります。付け合せはお野菜のグリル。韓国で最も質の良い玉ネギの産地といわれる全羅南道の務安(ムアン)の玉ネギを醤油で味付けしたもの、ナスを味噌焼きにしたもの、マツタケなど!さすが付け合せも一つ一つに気合いが入っています。肉厚の玉ネギもオイシイ~
冷麺もお店の代表的なメニュー。もちろん麺もスープも自家製で、麺は韓国で蕎麦の産地として有名な江原道は蓬坪の蕎麦粉を70%と、30%のサツマイモのでんぷんを使用。蕎麦粉の割合が多いと麺が切れやすいそうですが、研究を重ねて蕎麦粉の割合をなるべく多くし、弾力がありながらも蕎麦の風味がよく感じられる麺を作ったそう。またスープは最高ランク1++の韓牛のヤンジ(牛スープを作る時に最も高級で美味しいとされる部位)を使用した牛スープ。すっきりとしていながらも牛肉のお味がとても濃厚!蕎麦麺に牛スープなのでどちらかというと平壌式に近いけれど、お店だけのオリジナルの冷麺だそうですョ。ちなみにこちらはコース料理のシメとして出される料理で、他にもビビンバが選べるそう。
■桃のデザート(ポクスンアスッ)
その年にとれた桃に、桃のゼリーと細かく砕いた氷を添えたデザート。氷の下にはトロトロの桃ゼリーが!ゼリーは天然の食材、寒天で作られています。やさしい甘さで、お腹いっぱいでもするするといただけそう。螺鈿に使われる貝殻の内側を使ったスプーンもステキ!