ベスト・フード「タットリタン」

密かに人気の鶏と野菜のピリ辛煮!食事としても、酒の肴にもぴったりの鶏料理!

こんにちは!ソウルナビです。毎回ナビと一緒に魅惑の韓国グルメを探る「best food」、今回は、地元でもなかなかメインには輝けない、、、特に外国人にはあまり知られちゃいないけれど、一度食べたら必ず癖になるぅ~という密かに人気上昇中の鶏メニュー、「タットリタン」をご紹介しましょう!実は「タットリタン」、専門店はほとんどありませんが、参鶏湯やタッハンマリなどの鶏料理専門店、居酒屋のサブメニューやおつまみメニューとして、あるいはジモティが通う食堂などに多くあり、探してみると実はいろんなところで食べられることが発覚!それでは、ベストフード第11弾、「タットリタン」いってみよっ!
タットリタンとは、
もともと、夏にスタミナをつけるためのスープとして家庭でもよく作られる鶏肉料理で、甘みと辛味のある味付けが子供たちにも人気のタン(湯・スープ)メニューだそう。鶏のダシスープに鶏肉、ジャガイモ、野菜を切りいれ、ピリカラに味付けして煮るという簡単な家庭料理で、日本で言うと、、、筑前煮と肉じゃがを足して2で割って、さらに辛くした料理、という感じでしょうか?!スープが鶏肉とジャガイモ、そして野菜に染み込んで、食事のおかずとしても、お酒のおつまみとしてもぴったり!
教えて!「タットリタン」の作り方
ということで今日はタットリタンの作り方を伝授してもらいに、ソウルの中心繁華街、明洞にある「明洞参鶏湯」にお邪魔したいと思います。聞くところによると、ここはもともと参鶏湯専門のお店なのですが、タットリタンも隠れた人気メニューだそうで、特に日本人のお客さんの中には一つ頼むと2人分ほどあるこのタットリタンを一人で平らげて帰る人もいるとか。
先せ~い、今日はよろしくお願いします!
それでは、まず今日ナビにタットリタンの作り方を教えて下さる先生をご紹介しましょう。「明洞参鶏湯」の厨房長さん。故郷の忠清道で25年、ソウルにやってきて5年、計30年鶏料理専門にやってこられたとっても真摯なやさしい先生です。
先生:「ニワトリの内蔵を取り出した後、食べやすい大きさに切り、脂肪を取り除いて、大きめに切ったジャガイモとネギ、ニンジンなどの野菜と、辛めに作った味付けソースを一緒にいれて煮る、とっても簡単な家庭料理なんですよ。それはさっそく材料から見てみましょう!」
<材料>2~4人前分
調味料・・・
・ 高麗人参酒(焼酎グラス一杯*清酒で代用してもよし。)

・ 高麗人参酒(焼酎グラス一杯*清酒で代用してもよし。)

・ 唐辛子の粉(辛いもの・1スプーン*辛さの地調節はこの唐辛子の粉の量で調節します。)

・ 唐辛子の粉(辛いもの・1スプーン*辛さの地調節はこの唐辛子の粉の量で調節します。)

・ ニンニクのみじん切り(1スプーン)

・ ニンニクのみじん切り(1スプーン)

・ 生姜みじん切り(1スプーン)

・ 生姜みじん切り(1スプーン)

・ 醤油(1スプーン)

・ 醤油(1スプーン)

・ コチュジャン(唐辛子味噌・1スプーン*味が薄いときはもうちょっと足してもよし。)

・ コチュジャン(唐辛子味噌・1スプーン*味が薄いときはもうちょっと足してもよし。)

・ 野菜の濃縮エキス(玉ねぎ、大ねぎ、ニンニク、生姜、水あめ、酢などで煮出したスープ*これが大変な場合は、味の素などの調味料を代用。)

・ 野菜の濃縮エキス(玉ねぎ、大ねぎ、ニンニク、生姜、水あめ、酢などで煮出したスープ*これが大変な場合は、味の素などの調味料を代用。)

野菜・肉など・・・
・ 鶏肉(1羽) ・ 唐辛子(半分) ・ 人参(5分の1) ・ 玉ねぎ(4分の1)
・ じゃがいも(1つ) ・ 大ねぎ(1本) ・ ゴマの葉(10枚) ・ ごま油(1スプーン)
スープ・・・
・サムゲタンスープを使用(鶏一羽+野菜+漢方薬を12時間煮たもの)
* これは鶏がらスープで代用してください。
<作り方>
1. 上記の材料を準備します。

2. フライパンに食べやすい大きさに切った鶏肉と水を入れて煮立たせ、灰汁と脂を取り除きます(約5分)。
*注意!強火で長時間やらないこと。沸騰する程度の火加減にして、5分ぐらいでさっと終わらせましょう。
3. フライパンの水を捨て、サムゲタン用のスープ(鶏がらスープでもよし)を肉が充分隠れるほど入れます。
4. 軽くスープが温まったら、次々に調味料や野菜を入れていきます。
順番は、煮えるのに時間のかかるジャガイモから入れ、その後ニンニク、生姜、野菜の濃縮スープ、醤油、コチュジャンを入れます。
5. 少しして残りの野菜(ゴマの葉以外)を入れた後、最後に唐辛子の粉(辛さを調節してください)とごま油を入れます。
6. 強火で10~15分ほど煮ます(ゴマの葉は最後に入れましょう)。
7. 野菜や肉に全部火が通って味が染み込んだら食べごろ!
「タットリタン」の食べ方
一般に地元の人は、家庭ではご飯のおかずとして食べる場合が多いですが、外で食べる時は、お酒のおつまみとして注文することが多いそう。大きな鍋に1度全体に火を通した状態で運ばれてきて、さらにテーブルで5分ほど煮れば出来上がり!鍋で出てくるので一人前で頼めるところはあまりなく、だいたい2~3人でつっついて食べるタイプがほとんど。目の前で煮ながらアツアツを食べられるのがまた魅力で、さらに!お好みによって途中ラーメンやカルグクス(うどん)を入れたり、最後の残ったスープでチャーハンを作ったり、食べ方はいろいろありますが、お店によって違うので聞いてみてくださいね。
<「タットリタン」はここで食べられる!>
「明洞参鶏湯」
もともと代表的な鶏肉料理、参鶏湯(サムゲタン)の専門店ですが、夜のお酒のおつまみメニューとして人気なのが、ここのタットリタン!普通のジモティテイストにすると、かな~り辛いタットリタンが出てきます(辛さを控えてくれというと、唐辛子の量で辛さを調節してくれます。)ここのタットリタンのポイントは、なんといってもスープが参鶏湯スープを使っているということ。日本人にも人気のお店
「ペップチャンチッ」
こちらはもともとジモティがよく行く庶民的なタッハンマリの専門店。でも鍾路という場所柄、近くにあるオフィスの駐在員などのソウル在住日本人もよく来るんだそう。ところでこちらのタットリタンは、やっぱりタッハンマリの専門店だからか、タッハンマリ(鶏の水炊き)のスープを辛くした?!と思わせるような、スープがさらっとしたタッハンマリ風のモチ入りタットリタン。さらに食べ方もタッハンマリ風に辛し唐辛子タレにつけて食べます。最後に麺を入れて食べるとまたうまい。
「ソウル参鶏湯」
こちらは南大門にある参鶏湯専門店。ここにもタットリタンメニューがありますョ。だいたい昼間はほとんどの方が参鶏湯を注文しますが、夜はお酒のお供に、あるいは夜ご飯に、タットリタンを頼む人も多いとか。大きさは、大・中・小の3種類で、2~6人で一緒に食べられます。こちらのタットリタンのお味は、日本のピリカラの煮物風。参鶏湯専門店ということで鶏肉がやっぱりうまい。お店が南大門の市場の横にあるので、営業時間にはちょっとお気を付けを!朝は5時から営業、夜8時には閉店です。
いかがでしたか?ピリッカラッ、「タットリタン」!!この味が食欲をそそるんですよね~。さらに淡白ながらも肉質がぷりぷりの鶏肉、そして煮れば煮るほどホクホクしてくるジャガイモと甘みが増してくる玉ねぎ、これらがミックスしている鍋!と考えていただければ分かると思います。特に鶏料理の専門店で食べると、やっぱり鶏肉がうまい!皆さんも最近人気上昇中の「タットリタン」1度お試しを!以上、ソウルナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2003-11-14

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