ビギナーもリピーターも!やっぱり便利なタクシー!
こんにちは、ソウルナビです。大都市ソウルを移動する交通手段には、ソウル中を走る地下鉄や、ソウル市内の隅々まで走るバスがありますが、ポイントからポイントへ移動するとき、楽なのはやっぱりタクシー!ソウル市民の間でも気軽に利用されています。ただ外国でタクシーといえば、やっぱり言葉が通じないと心配だし、ぼったくりも困る。でも上手に利用すれば、旅の行動範囲も広がるはず!今日はそんなソウルのタクシーについて、詳しくご紹介しましょう。
タクシーの見分け方は?
韓国のタクシーは日本と同じく、屋根の上にのったサインが目印。「TAXI」という英語の文字があります。大型タクシーの中には形だけ似せた偽タクシー(白タク)もあるので、勧誘された時などは注意しましょう。色は種類ごとに異なり、ナンバーは黄色。空車は日本と同じように、全面に赤い文字で「ピンチャ(빈차)」と表示されます。
ちなみにタクシーは日本のように自動ドアではありません。乗るときは自分でドアをあけ、降りたら自分でドアを閉めます。
どんな種類があるの?
タクシーのタイプには大きく分けて一般タクシー、模範タクシー、大型タクシーの3つ。
またタクシーの種類には個人タクシーや旅行者向けのインターナショナルタクシーがあります。
○一般タクシー
基本料金が安く、市民の足として地元の人も一番気軽に利用する一般タクシー。ただし乗車拒否も多く、ビギナーにとっては少しスリリング。色は会社系のタクシーがオレンジ色、個人タクシーの多くががシルバーか白。
-ソウル・ヘチ・タクシー
ドアと上部にはソウルを象徴する想像上の動物、ヘチのマークがつけられています。これはソウル市が進めるタクシーのデザインモデル「ソウル・ヘチ・タクシー」。車体のオレンジ色も本来は「柿黄土色」で、ソウルを表す10の色の1つなんです。
-個人タクシー
屋根やドアなどに「개인(ケイン)」の文字があります。
○模範タクシー
基本料金が一般タクシーの1.5倍とやや割高だけれど、乗車拒否や相乗りが基本的にない安心の模範タクシー。黒の車体に黄色の屋根のサイン「모범(モボム)」が目印。主にホテルや駅の専用乗車場から乗車できます。一般タクシーと違って乗車拒否もほぼないので、ビギナーでも比較的安心して利用できるタクシー。ただ一般市民からは料金が高いと敬遠されることも。
○大型タクシー
8人まで乗車できるワゴン型タクシー。大人数での移動に便利。料金は模範タクシーと同じ。黒の車体に黄色の屋根のサインが目印。
※この大型タクシーと似せた、本来タクシーではない「違法コールバン」が東大門や南大門、ソウルタワー前に出没しています。特に夜は通常のタクシーと見分けがつきにくいため、注意しましょう。
○インターナショナルタクシー/外国人観光タクシー(外国人向け)
ソウルに初めて訪れる方でも安心して利用できるタクシー。外国語の通訳サービスのほか、ニーズに合わせた多様なサービスを提供するソウル市公式指定のタクシー。車のタイプは中型タクシー、模範タクシー、大型タクシーの3タイプ。中型は車体がオレンジ色。以前、この色はインターナショナルタクシーだけでしたが、一般のタクシーも多くがオレンジ色となり、色では見分けがつきません。また模範タクシータイプと大型タクシータイプは一般のタクシーと車体のカラーが同じ。「INTERNATIONAL TAXI」のロゴを目印に。
タクシーの捕まえ方は?
路上や乗り場など、さまざまな場所から乗ることができます。
ちなみに自動扉のタクシーはほとんどありません。乗客が手でドアをあけて乗ります。
○道沿いで止める
タクシーを通りで捕まえる時は、日本と同じように手をあげます。
○タクシー乗り場から乗る
タクシー乗り場が街のあちこちにありますが、待機しているタクシーが見あたらない場合がほとんど。
○駅前やバスターミナル前のタクシー乗り場から乗る
○ホテルの前から乗る。
確実に乗るにはこちらの方法が一番。ただ東大門ファッションビルの前にもタクシーが止まっていますが、タクシー乗り場ではありません。
○電話でコールする
電話で呼び出します。ただし、別途コール代がかかります。また一般タクシーの場合は、ある程度の韓国語能力が必要。
○お店の人に呼んでもらう
ちょっと郊外にあってタクシーがあまり通らないようなお店の場合は、お店の人に頼んでタクシーを呼んでもらいましょう。
料金の目安は?
☆一般タクシーの初乗り料金は 4800ウォン(最初の1.6kmまで)。
以後131mごとに100ウォン、または30秒ごとに100ウォン加算されます。
また深夜のうち22時から23時まで、2時から4時までは初乗り料金が 1.6kmまで 5800ウォン、以後131mごとに120ウォン、または30秒ごとに120ウォン加算されます。
また23時から2時までは初乗り料金が 1.6kmまで 6700ウォン、以後131mごとに140ウォン、または30秒ごとに140ウォン加算されます。
ソウル市外に向かう場合は20%割増、深夜は重複60%まで割増になります。
※2023年2月1日料金改定
<料金の目安>*交通事情、ルートにより異なります。
明洞ーソウル駅 5500ウォン
明洞ー仁寺洞 6500ウォン
明洞-東大門市場 7200ウォン
明洞-弘大 10300ウォン
明洞-カロスキル 10200ウォン
明洞-汝矣島 11500ウォン
明洞-ロッテワールド 18600ウォン
明洞-ウォーカーヒル 21400ウォン
☆模範タクシー、大型タクシーの初乗り料金は7000ウォン(最初の3.0kmまで)、
以後151mごとに200ウォン、または36秒ごとに200ウォン加算されます。
深夜(22時から4時)の初乗り料金は8400ウォン(最初の3.0kmまで)、
以後151mごとに240ウォン、または36秒ごとに240ウォン加算されます。
ソウル市外に向かう場合は20%割増、深夜は重複40%まで割増になります。
※2023年2月1日料金改定
だいたい一般タクシーの1.5倍程度と考えておくとよいでしょう。
料金の支払い方は?
料金は現金、カードどちらでもOK(ただし外国のカードは利用出来ない場合もあり)。
またT-money(交通カード)でも支払いができます。
領収書も発行できます。降りるときに「ヨンスチュン ジュセヨ(領収書ください)」といいましょう。
タクシーに乗るときの注意
★バン型の「偽」大型タクシー(白タク)に乗らない
大型タクシーに乗る場合は、コール(呼び出し)してから乗りましょう。
「日本語できます/日本語OK」など車体にある言葉にだまされないこと。
★乗る前に値段を言ってくるタクシーには乗らない
韓国のタクシーはメーター制。交渉制のタクシーはありません。
乗る前に値段を交渉するタクシーには決して乗らないようにしましょう。
またタクシー料金で1人あたりいくら、ということは決してありません。
★他の韓国人客が降りた直後のタクシーに乗る
流しのタクシーにいきなり乗るよりは安全かも。ただ降りるときにもめていないか、よく観察しましょう。
★会社のタクシーに乗る
会社のタクシーはイメージもあり、危険なタクシーの度合いは比較的少ないようです。
★事前に予約したタクシーに乗る
あらかじめ日程が決まっている方は、インターナショナルタクシーなど事前に予約して利用することをおすすめします。
★空港で声をかけてくるタクシーに乗らない
特に空港1F到着ロビーで小をかけてくるタクシーに要注意。空港からタクシーに乗り、ぼられたという例が多数あります。空港から乗るときは、インターナショナルタクシーやハイヤーサービスなどを利用しましょう。
タクシーに乗ったら注意すること
1.メーターをチェックしよう
タクシーの乗って動き出したら、タクシーのメーターが動いているか書くにしましょう。
もしメーターが作動していないと、あとで適当な金額を請求される場合があります。
もしスイッチが入っていない時は、メーターのスイッチを入れてもらいましょう。
2.行き先ははっきりと!ハングルの住所をメモしていこう
これはぼられるというよりも、運転手さんも悪気がないのに高い料金が出てしまうパターン。韓国語の発音は難しく、似たような地名のために運転手さんが聞き間違えて、そのつもりはないのに間違った方向に車を走らせてしまうこともあります(例えば、ホンデ(弘大)とトンデ(東大)など)。目的地の地名が間違いやすい発音の場合は、そのエリア名や周りにある大学やスーパー、デパートなど、誰でも知っている建物や施設の名前を出し、「○○大学のある○○まで(○○テハッキョガ インヌン ○○カジ)と確認しましょう。また、ホテルも似ている名前のホテルや同じチェーンのホテルがあったりするので、「○○(地名)の○○ホテル」、と伝えましょう、またホテルにあるタクシー乗車用のカード(ホテルの名刺)を見せるという方法も。最近はカーナビがついているので、住所さえハングルで伝えれば、間違いなく目的地に向かいます。
3.運転手さんの身分証明&車のナンバーをチェック
もしかしてぼられそう?と心配な方は助手席の方にある運転手さんの身分証明をチェックし、名前や車のナンバーなどを控えておきましょう。ホテルでタクシーに向かう場合、もし問題があればすぐフロントの方に伝えましょう。
またタクシーに忘れ物をしたときも、車のナンバーや身分証明があれば、見つかる可能性が高くなります。
また名義貸しで、身分証明の写真と運転手の顔が違うことが有ります。そのようなタクシーからは、できるだけ早く降りるようにしましょう。
4.追加料金のアップ頻度を確認
通常だと約150m進めば100ウォン(模範や大型は200ウォン)あがる追加料金。それが2秒や3秒おきにアップしたりすることがあればメーターが偽造されています。できるだけ早くそのタクシーから下りましょう。
5.油断した顔を見せないようにする
特にか弱そうに見える女性など、運転手(男性)はなめてかかる場合があります。
女性同士の場合はできるだけ頼りとなる男性と一緒に乗るか、強さをアピールしましょう。
6.領収証は必ず受け取る
ぼられていないか確認するために、領収証はできるだけ受け取りましょう。
もし不正請求をされたら
1.出来るだけ早く止め、途中で降りる
メーターの上がりが早いなど、ぼったくりに気が付いたら、とにかくうそをついてでもいいので車を止め、早く降りるようにしましょう。
時間帯や身の安全の問題もありますが、できるだけ言い値を支払わないように粘りましょう。
2.携帯電話やデジカメで運転手やメーター、ナンバーなどを撮影する
問題のある運転手やメーターなど、車内の様子を写真や動画像を撮っておきましょう。
3.携帯電話から警察112や外国人支援センター120に連絡する
電話が手元にあったらすぐ警察112番か、24時間外国語対応のタサンコールセンター120番へ。
あるいは知人の韓国人(特に強面の男性がよい)に連絡しましょう。
こんな話も
タクシーは助手席に乗る?
昔、韓国でタクシーに乗るといえば、後部座席ではなく助手席に乗るのが一般的でした。理由はさまざまあったようですが、現在は日本と同じように後部座席に乗るようになっています。
○ハプスン(相乗り)って?
こちらも昔、よく見かけた風景。乗っているのに同じ方向の人を乗せ、2人分の料金をいただく方法。タクシーが不足気味の頃はよく見かけましたが、最近はタクシーも余裕があり、ハプスンする光景はまず見かけなくなりました。
○通訳サービスのあるタクシーも
一般タクシーの中には、通訳サービス(ピーカーフォン)のあるタクシーもあります。タクシーからオペレーターに電話でつなぎ、言葉を伝える仕組み。もしその手のタクシーに乗ることができれば、利用してみましょう。
ただこの通訳サービス、料金は一般タクシーと同じなのでご注意!通訳サービスがあるからとインターナショナルタクシーと同じ料金を請求する一般タクシーがあったようですが、あくまででも一般タクシーです。
○乗車拒否?->進行方向が逆だと断られることも
せっかく止めたのに行き先を告げると拒否された、という話もよく聞きます。特に夜は近距離だと断られた、なんて話も。またもう1つ、拒否の理由に進行方向が逆であることもあります。Uターンが大変だから?もし進行方向が分かる場合は、なるべく進行方向側でタクシーを止めましょう。
○遠回りされた?ー>一方通行の道が多く、遠回りに見えることも。
よくぼられたという話にあるのが、わざと遠回りされた、ということ。たしかにそのようなぼられ方もありますが、ソウルは一方通行の道や右折&左折禁止の場所が多く、ぐるっとまわるしかない場合があります。すぐぼられた、と判断せず、様子を見てみましょう。
○できるだけ韓国語を使ってみよう
タクシーと言っても、いろんなタクシーの運転手がいます。無口で無愛想なタクシー運転手もいれば、話し好きでいろいろ話しかけて来る(少し知っている日本語で)運転手も。特につたなくてもがんばって韓国語でも話すと、喜ばれるかも。ぼるタクシーばっかりではないのです。
<ナビのタクシー用語講座>
タクシーに乗るときに最低限必要な単語を覚えておきましょう!
−行き先を伝える時
○○カジ カジュセヨ
(○○まで行ってください。)」
−降りる時
ヨギソ ネリョジュセヨ
(ここで降ろしてください)
チョギソ ネリョジュセヨ
(あそこで降ろしてください)
−メーターを倒していないとき
ミト キョジュセヨ
(メーターを動かしてください)
ミト ウェ アンキョヨ?
(メーターをどうして動かさないんですか?)
-単語-
テクシ(タクシー)
キサニム(運転手さん、呼びかけに使う)
ミト(メーター)
パガジ(ぼったくり)
キョンチャル(警察)
シンゴ(申告)
ファジャンシル(トイレ)
セウォジュセヨ(止めてください)
トワジュセヨ(助けてください)
いかがでしたか?タクシーに乗るとき、特に一般タクシーにチャレンジする時は、万が一のことを考えて心して乗ってくださいね。せっかくの楽しい旅行が、タクシーでの嫌な思い出で台無しになることもあるので。以上、ソウルナビでした。