最近増えてきた「ぼったくりタクシー」にだまされないために!
こんにちは、ソウルナビです。以前からタクシーの不正請求、いわゆる「ぼったくりタクシー」については掲示板でも報告があり、ナビでもサイト上で注意をお知らせしてきました。ところがここ最近、不正請求にあうケースが急増しているようで、ナビの周りでも数人から、特にいままで被害にあったことがない人からも被害報告があるなど、事情が変わっているようです。ついには先日、韓国の新聞でも取り上げられるようになったぼったくりタクシー。そのため、ナビでも緊急に注意と対策をお知らせすることにいたします。
以下のようなぼったくりが
最近、以下のようなぼったくりタクシーの例が報告されています。
・南山Nソウルタワーからパシフィックホテルまで、通常料金5000ウォンのところ、1人10000ウォンといわれた
・東大門から明洞のロッテホテルまで、模範タクシーで通常料金5000ウォンのはずが、メーターで66000ウォンになった
・金浦空港から家まで、通常なら20,000ウォンかからないところを、倍以上の50.000ウォン請求された
・東大門からソウル駅まで、通常なら4400ウォンのところを、100,000ウォン請求された
・ロッテワールドから明洞まで、通常なら13000ウォンのところを、メーターで200,000ウォンが表示され、警察も出てきたがラチ開かず、1人30,000ウォン支払った
さらにはニュースでは、
・東大門から忠武路まで、通常なら模範タクシーでも4500ウォンのところを330000ウォン請求された
なんというとんでもないケースも。
特に問題なのがバン型のタクシー「大型タクシー(コールバン)」。乗車する際、この大型タクシーと似せた、本来タクシーではない「違法コールバン」が東大門や南大門、南山Nソウルタワー前に出没しています。このタクシー、特に夜では通常のタクシーと見分けがつかないため、間違えて乗車してしまい、不正請求される可能性が高いです。
●黒いバン
特に東大門市場のDOOTA前の道では、この大型タクシーに似た車が待機しています。
よく見ると、韓国人が乗った場合、客がすぐ降りています。
けっして乗らないようにしましょう。
ぼったくりタクシーの被害に遭わないために
ナビから、ぼったくりのタクシーにあわないための対策を提案します。
1.(できるだけ)タクシーに乗らない
東大門市場からは、地下鉄やバスが動く時間内にホテルに戻りましょう。
地下鉄はだいたい月曜日から金曜日は午前1時、土曜日と日曜日が午前0時まで終電の時間となります(終着駅基準)。バスは路線によりますが、もう少し遅い時間も運行していることがあります。
もし終電が過ぎてしまったら、いっそ始発まで東大門で過ごすことをオススメします。
★特に夜、東大門、南大門、南山Nソウルタワーからは乗らない
日本人をねらって待ちかまえているタクシーには乗らないようにしましょう。
★バン型の大型タクシーに(なるべく)乗らない
大型タクシーに乗る場合は、コール(呼び出し)して乗りましょう。
「日本語できます/日本語OK」などのボディにある言葉にだまされないこと。
★乗る前に値段を言ってくるタクシーには乗らない
韓国のタクシーはメーター制です。乗る前に値段を交渉するタクシーには決して乗らないようにしましょう。
またタクシー料金で1人あたりいくら、ということは決してありません。
またソウル市内であれば、高くても一般なら20000ウォン以内、模範タクシーなら40000ウォンでだいたい移動できます(交通事情による変動はありますが)。
★流しのタクシーに(なるべく)乗らない
他の韓国人客が降りた直後のタクシーに乗る方が、まだ危険が少ないです。
2.事前に予約したタクシーを利用する
すでに予定が決まっているときは、事前にタクシーを予約し、利用することをオススメします。
インターナショナルタクシーなど、外国人専門のコールタクシーもあります。
タクシーに乗ったあとは
★必ず、メーターを動かしてもらうこと。
★運転手の名前のタグを確認すること。
★メーターの料金と追加料金アップ頻度を確認すること
2秒から3秒に1回追加料金がアップする場合は、明らかにメーターが偽造されています。
<タクシー料金表>(※2015年7月現在)
一般タクシーの場合、初乗りは2kmで3000ウォン、以後142mごとに100ウォン追加
模範タクシーの場合、初乗りは3kmで5000ウォン、以後164mで200ウォン追加
※深夜0時から4時は20%割増になります。
※インターナショナルタクシー(距離計算)は20%割増になります。
★領収書を必ず受け取ること
ぼられていないか確認するため、また忘れ物などをしたときに必要となります。
運転手がいやそうな顔をしても必ず受け取りましょう。
★油断した顔を見せないこと
特にか弱そうに見える女性など、運転手(男性)はなめてかかる場合があります。
もし不正請求をされたら
1.出来るだけ早く止め、途中で降りる
メーターの上がりが早いなど、ぼったくりに気が付いたら、とにかくうそをついてでもいいので車を止め、早く降りるようにしましょう。
★最近は、ドアをロックし支払うまで下ろさないケースが報告されています。
時間や身の安全の問題もありますが、できるだけ言い値を支払わないように粘りましょう。
2.携帯電話やデジカメで運転手やメーターなどを撮影する
問題のある運転手やメーターなど、車内の様子を写真で取っておきましょう。
3.携帯電話から警察112や外国人支援センター120に連絡する
電話があったらすぐ警察112番か、24時間外国語対応のタサンコールセンター120番へ。
あるいは知人の韓国人(特に強面の男性がよい)に連絡すること。
警察も112番通報時の外国人通訳の体制を強化することにしたそうです。
★覚えておくとよい韓国語
テクシ(タクシー)
ミト(メーター)
パガジ(ぼったくり)
キョンチャル(警察)
シンゴ(申告)
ファジャンシル(トイレ)
セウォジュセヨ(止めてください)
トワジュセヨ(助けてください)
この最近のぼったくりタクシーはすでに韓国でも話題になっており、2月15日の報道によると、観光を担当する政府の文化体育観光部が調査に乗り出し、国土部もソウル市に「違法コールバン」の取り締まりを指示しました。ただ今後も、取り締まりの目をかいくぐって違法コールバンが営業することが予想されます。先日、夜の東大門市場に出かけて確認してみましたが、旅行者の皆さんも気軽にタクシーを利用されていました。もちろん、多くのタクシーでぼったくられることはありませんし、親切なタクシーの運転手もたくさんいます。ただ一部の悪い業者のため、ソウルのタクシー全体のイメージが悪くなっているのが大変残念です。旅行者も自ら出来るだけ自分の身を守るように、せっかくの旅行が残念なことにならないように注意しましょう。以上、ソウルナビでした。
その他情報
*料金の部分を更新しました。<2015.7.1>
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2012-02-16