水に沈む橋がソウルにある!
皆さん、こんにちは。みぽりんです。
梅雨も明けて本格的な夏になりましたが、これからが日韓ともに台風の季節。去年は朝鮮(韓)半島が大雨でびしょびしょになっちゃったけど、今年はどうなるんでしょうね~ところでソウルの真ん中を悠々と流れる漢江(ハンガン)は大雨が降るたび増水して、ソウル市民をハラハラさせてくれるんです。氾濫したらどうなるの。。。でもご安心ください。ハンガンの水量はとっても正確に管理させているんです。でもね管理の基準(発想か?)が日本とちょ~~っと違うんですよ。そのよい例がこれ。ソウル市内には漢江が増水するたびに水の中に沈む橋があるんです。その名もチャムス(潜水)橋。水に沈む?そんな橋ってあるのか!あるんですよ。
朝の7時のニュース。
「今日はパルタン湖が○○トン放水し、漢江の水位が上がり、チャムス橋が水に沈みました。夜の9時頃に開通の予定です。」
チャムス橋が水に沈んだか沈まないかは、ソウルっ子にとってとても重要な事なので、大雨が降ると何よりも先に報道されるんです。
写真左は盤浦(バンポ)大橋。この写真では既に水の中に姿を隠していますが、橋の下にチャムス橋が架かっている。信じられない。
チャムス橋は盤浦大橋の下に平行に造られていますが、漢江が増水すると漢江の中に潜水するようにもともと設計されているんです。
ここが江南方面からのチャムス橋の入口ですが、今日は通行止め。ここから先は水の中なんだから当たり前か。
かたやチャムス橋の上を走る盤浦大橋の入口。チャムス橋が通行止めになると当然のことながら、周囲は大変な交通渋滞に。
漢江って増水したとたんに川べりまで一面の水になってしまって、ちょっと怖いな~って感じ。これを毎年繰り返すんだから、「これでもちゃんと水量を管理しているの?」と言いたいところだけど、これが日韓の違いなのかも。韓国の川は自然治癒力が強いから、ある程度氾濫させて、また元に戻って、というのを昔から繰り返してきたというお話。
道のすぐ下まで水が来ていているけど、これもちゃんと計算済みとのこと。あの水の下に漢江市民公園があるのね。
漢江に架かる橋はどれも大変な交通量で、車がひっきりなしに走っているけど、橋の下は増水した漢江がゴーゴーと流れていて、渡るのが怖かった。渡れるのかって?はい、渡れます。この日も排気ガスを大量に吸って、ふらふらになりながらも、盤浦大橋を30分も掛けて徒歩で渡ってしまいました。
漢江を渡って、江北の西氷庫(ソビンゴ)駅方面から見たチャムス橋。水の中にあるっていうのがとっても実感できると思いませんか。
チャムス橋の開通を待って、橋の上を綺麗に掃除するために待機している人達。夜の開通までに橋の上に溜まった流木なんかを片付けてくれる。
このようにして水の中に沈んだチャムス橋を目で見、肌で感じてしまいましたが、 自然を巧みに取り入れているというのか、大らかというのか、久しぶりにカルチャーショックを受けてしまいました。韓国生活が長いのにまだまだショックを受けることって多いんですよ。
その他情報
<潜水橋(チャムスギョ)>
場所:盤浦大橋(バンポテギョ・盤浦路:盤浦洞〜西氷庫洞間)の下。
その他情報
<潜水橋(チャムスギョ)>
場所:盤浦大橋
(バンポテギョ・盤浦路:盤浦洞〜西氷庫洞間)の下。
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記事登録日:2003-08-18