慶尚道の浦項(ポハン)近くでカニ三昧&竹島(チュット)市場見学の旅~!!
こんにちは!てんちゃんです。新正月が過ぎ、韓国の本格的お正月、旧正月が真近に近づいてきました~。今年(2005年) の旧正月には日本の両親の元へ里帰りしよう~っと考えているてんちゃんは、大邱(テグ)に住む親戚に一足先にお正月のご挨拶、そして久しぶりの再会を目的にKTXを利用して訪ねて行くことに~。すると運良いことにカニを食べに大邱から一番近い港町、浦項(ポハン)方面へ遊びに行く計画があるっということで、てんちゃんも便乗することになりました!いや~~やはり日本育ちのてんちゃんにとってカニはやっぱり冬の味覚の代表格!前日からルンルン気分で楽しみにしすぎたせいかなんと発熱。一時はどうなることかと思いましたが、カニの日?!の朝には熱は下がり、鼻はズルズル (*‐*;)ではありましたが張り切って行ってまいりました!そんなてんちゃんのおいしい海の旅、さっそくご紹介しましょう~!
KTX利用を利用して慶尚北道、浦項へ!てんちゃんはKTXで東大邱駅で下車。ソウルから約1時間45分ほどの旅。以前なら4時間もかかっていたんですよ!それを思うと、本当に便利になったなぁ~っと感激しながらの到着です。てんちゃん一行は浦項(ポハン)方面まで自動車で移動!つい先月開通した浦項―大邱間の高速道路を利用すれば約50分ほどで浦項(ポハン)まで到着!ソウルと同じく、大邱にも海がありません。だから大邱方面から最も近い海として夏は海水浴、正月には日の出を見るため多くの大邱人?!は浦項方面へ押しかけます。もちろん、今回てんちゃん一行のようにおいしい海の幸を食べに訪れる韓国人も後を絶ちません。
カニの街ヨンドッへ到着!てんちゃん一行はまず第一の目的であるカニを食べるために、浦項からさらに1時間ほど東海(トンヘ・日本海)海岸沿いを北に走った盈徳(ヨンドッ)っという街へ向います。この盈徳という街は韓国でも有数のカニの産地。てんちゃん一行はそんなカニの村、盈徳にある「太平洋水産」にてカニ三昧の時間を過ごすことにしました!水槽で元気よく動いているカニをお客さんの目の前で引き上げ、店にある大~~きな鍋で茹で上げます。約20分ほど茹でられたカニは大きなお盆の上に載せられてダイナミックにテーブルに運ばれてきます。
いやいや~カニが登場するとシャッターを押すこともすっかり忘れ、ひたすら食べに走っちゃいました。^^1人にひとつずつハサミとカニ専用のさじが渡され、ジョキジョキ切りながらカニにかぶりつきます。もちろん今が旬ということもあり、タレなどに漬けなくてもそのままの海の塩味で十~分甘みがあり、ウマイのなんの!!たっぷり詰まった身は食べ応えも満点!聞くところによると旧正月過ぎがおいしさのピークだとか!!チャンスがあればみなさんも韓国でカニ?!にチャレンジしてみてはいかがでしょう。
美味!カニ味噌ビビンバ!!
「カニの甲羅にくっついている味噌は食べずに置いておいてくださ~い!」っとのこと。この味噌をあとでボールにかき集め、そこにアツアツのご飯とごま油・のりなどを加え、カニ味噌ピビンバにしてくれます。ごま油の味がちょっと強すぎ?!っと思ったものの、味はやっぱしおいしぃ~~!サイドメニューとして登場するキムチがよく漬かっていておいしいんですよ。漬かっているわりに香りがきつくなく、新鮮な漬けたてキムチが好きなてんちゃんでもおいしくいただきました。とにかく素朴な庶民のお店。器や盛り付けなど、とにかくどど~~んと大胆な感じですが、それがまた港の庶民料理という感じがして面白かったです。ちなみに値段は大きいもので1杯25,000ウォンほどだそう。てんちゃん一行は大人10人に子供が3人。それで合計25万ウォンっということは日本に比べて価格も安いと思いませんか?!
浦項・竹島市場へ行く~!カニを食べてす~っかりお腹一杯のてんちゃん一行ですが、このままお家へ帰るわけにはいきません!浦項の街には巨大市場「竹島市場(チュットシジャン)」があります。ここは浦項の市民の台所っといわれるだけあってその品揃えも豊富!また港町ということで水産市場としても大人気の市場なんだとか。っということでてんちゃん一行は市場へ見学しに行くことになりました。さっそく水産市場に車を乗りつけたものの、すごい活気と人の数に驚きます!週末のせいもあるのでしょうが、これだけ活気に満ちた市場を久しぶりに見たような気がします。
市場の中には本当に新鮮な水産物が無造作に置かれ、売られてています!さっき食べたカニ、そしてサバ・センテ(スケソウダラ)・フグ・タコ・サンマなど。ぴちぴちしていて、身が張り裂けそうなほどツヤがあり、今すぐにでも刺身にして食べた~~い。日本と同じく韓国のお魚屋さんもとっても威勢よく、掛け声を掛けながら商売に励んでいました!
竹島刺身通りを散策&お買い物!奥のほうへ進んでいくと、その場で刺身にしてくれるお刺身店の並ぶお刺身通りがありました。小さなお店が何十軒も立ち並び、アジュマ(おばさん)たちが「これとこれとこれ、3つで15000ウォン!!どうだいどうだい!!」っといいながら客引きに精を出しています。てんちゃんたちはさっき食べたカニでお腹が一杯。今ここで刺身を食べるのはきついなぁ~~でも、食べたいなぁ~~と思っていたらてんちゃんの叔母が何やら交渉中~。どうもお持ち帰りようにしてもらい、お家で夜もう一度刺身パーティーをしよう~とのこと!やぁ~~今日はマジご馳走ずくしだぁ~~!と無邪気に喜んでしまいました^^ちなみに叔母はヒラメを3匹とナマコを購入~。
浦項名物"クァメギ"って?!
刺身通りを抜けると乾物を売るお店が出てきました。そこには魚をずら~~っとぶら下げているお店が!よ~く見てみるとなんとサンマじゃありませんか!!きいてみると、これは"クァメギ"という料理で浦項="クァメギ"というくらい有名な浦項の名産物だそう。サンマを冷たい冬の夜に凍らせ、昼は溶かしながら発酵⇒乾燥⇒発酵⇒乾燥を繰り返すことによって作られたクァメギは不飽和脂肪酸が高く、血管拡張作用にも効果的で、成人病予防・女性の美肌効果にも優れているんだそう。もちろん、これを買わずに浦項を離れるわけにはいかな~~い!っということでさっそく購入。
お家でお刺身&クァメギをつまみに晩餐!!
こうしててんちゃん一行は浦項を離れ、大邱のお家へ戻ることに。お家に着いたらさっそく夕飯、お刺身パーティーの準備!お刺身を買ったときにもらった魚の骨や頭のアラの部分はメウンタンにすることに。そしてクァメギはっというと、皮を丁寧にむき、骨を手で丁寧に取っていきます。なかなか大変な作業に見えましたが・・・こうして準備は完了~!クァメギの食べ方はまず、ごま油などで味付けしていない海苔に生のワカメをのせ、その上にクァメギの身をのせます。そしてさらに生ニンニクのスライスをのせ、韓国味噌あるいはチョコチュジャン(酢唐辛子味噌)を漬けてパクリと食べます。てんちゃんは初めてこのクァメギに挑戦したのですが、想像していたよりとっても淡白で香ばしい感じ。とってもクセになる味であっと間にクァメギファンになっちゃいました!もちろん刺身はもう当分食べたくなぁ~~いっというほどたらふく食べ、最後の〆はピリ辛メウンタン!いやいやとにかく充実したグルメな冬の一日となりました!大満足!風邪も吹っ飛びましたぁ~!
ちょっとソウルからは遠く、訪れにくい場所ではあると思いますが、何かの機会で浦項近くへ訪れることがあれば、是非立ち寄ってほしい街です。いやいやちょっとそこまでは行けないなぁ~~、ソウルで食べたい~っという方は「鷺梁津水産市場」がオススメ!こちらでも新鮮な魚介類が売られていて、その場でお刺身が食べられます!明洞(ミョンドン)など街中の散策も良いけれど、時にはこういった地方、あるいは水産市場などにも立ち寄ってみてはいかが?とても楽しい地元の空気に触れることができますよ。以上、てんちゃんがお伝えしました。
<お店情報>
カニを食べたお店・・・
「太平洋水産」
慶尚北道(キョンサンプット)盈徳郡(ヨンドックン)江口面(カングミョン)烏浦3里(オポサンリ)72番地
054-732-9844
<浦項へのアクセス>
【高速バス】
高速バスターミナルから。約4時間30~40分。
【鉄道+高速バス】
ソウル駅からKTXで東大邱駅へ。所要時間約1時間45分。東大邱で高速バスに乗り換え、浦項まで。所要時間約1時間30分。
<ヨンドッへのアクセス>
浦項からバス、あるいはタクシー。所要時間約1時間。
日本人はタクシーで移動が便利。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2005-02-02