同じ時間、同じ場所の東側の市場と西側の市場を探ってみるおもしろさ!
リーズナブルな価格と独特なファッション感覚で、若者たちのハートをキャッチする東大門市場(トンデムンシジャン)。
けれども、東大門市場はもはやタダの市場という概念だけでは通りません。朝から夜まで一日中、ショッピングをはじめ、映画や食べ物、楽しいイベントなどが用意されており、10代の若者をはじめとして夜行族といわれる20代の若者までもが集まる、彼らの活動空間となっているからなんです。
大部分の人は「東大門(トンデムン)」といえば、ドゥータ、ミリオレ、チョンデムン(旧プレヤタウン)などの代表的な新しいファッションビルをまず思い浮かべるとは思うんですが、実際その片側ではまだまだ「まけて!!」という言葉が飛び交っている卸売り市場が東大門(トンデムン)にはたくさん存在します。
今回は、東大門市場の24時間を、ソウルナビが徹底取材しました。同じ時間、同じ場所の東側の市場と西側の市場を探ってみるおもしろさ!ナビでなければ決して味わえないものですよ!
<14:30─15:30>
明かりの消えたヌージョン vs 真昼の暑さにちょっと一休み、ドゥータ
<東> 明かりの消えたヌージョン
明かりの消えたヌージョンの姿を見たことはありますか?ヌージョンをはじめとして、ティム204、デザイナークラブのある東側の市場は卸売り市場のため、この時間になると、とっても閑散としています。車もあまりなく、営業しているお店もあまりなく、とても静まりかえっています。たまに靴、化粧品のお店や屋台などが出ているくらい。こちら側の市場は価格もお手ごろな上に、お店の人とうまくやりとりすれば、とっても安い値段で買えるので、買い物上手な人たちがよく訪れる場所でもあります。
<西> 真夏の休憩場所、ドゥータ
西側の市場のショッピング通りは、新しいファッションビルがあり、この時間にも営業をしているため、暑さに疲れた人たちがたくさん訪れます。ほとんどの人は、ショッピングを楽しんだらカフェテリアでちょっと休憩、ってとこかな。ドゥータとチョンデムン(旧プレヤタウン)、ミリオレには、ロッテリア、K.F.C.(ケンタッキーフライドチキン)、パパイス(POPEYES)などのファーストフードショップがありますから、腹の足しに何か食べながらちょっと一休みしてはいかが?
<20:30─21:30> 卸売り市場 vs 小売り市場
<東> 卸売り市場
卸売り市場である東側の市場は、もうそろそろ始まりの時間。それぞれのお店は荷物の整理を始め、地方からはバイヤーたちを乗せた車がぞくぞくと入ってきます。軽快なミュージックといっしょに人々が押し寄せはじめていますが、実はこちら側の市場が動き出すにはまだちょっと早い時間。だからみんな、プラダやバーバリー、トミーフィルフィガーなどのブランドTシャツがたくさん出ている露店に集まって来ます。(これって偽物じゃ・・・とナビは思うのですが、とっても安いのでペアルックを着たい恋人たちがよく買っていきます。)
<西> 小売り市場
この時間は、西側の市場に一番活気があふれている時間。ミリオレとドゥータの野外ステージでは、若者をターゲットにした各種イベントが休みなく行われ、24時間営業のレストランや美容室も手足を休める暇もないぐらい。最新流行のダンスミュージックに合わせ、ダンスの実力を披露する若者たちを見ようと、通りは人だかりでいっぱいで、通りすぎようとする人々はみな車道まであふれています。
<24:00─01:30> 起き出した東側市場 vs 疲れの見せる西側市場
<東> 起き出した西側市場
東側の市場はそれこそまさに不夜城。大型トラックから小売商まで、仕入れた品物を積もうと現われた車、車、車。この夜一番忙しいのは交通整理のお巡りさんでしょう。道にはいろいろな屋台や露店がぎっしり、きらめくネオンサイン、周辺に響き渡る歌声は、ショッピングの楽しさを一層増してくれます。
<西> 疲れの見せる東側市場
ショッピングマニアもそろそろ疲れたころになると、西側の市場では、ショッピングモールよりも車道のほうが混雑してきます。これは、家に帰るために車をつかまえようとしているため。けれども、熱帯夜のためか、かえってこの時間にここを訪れる人もいます。おもに家族連れが多いのですが(ショッピングモールはほんとに涼しい!)これもソウルの買い物上手な女性たちの楽しい避暑法でもあります。
<04:00─05:00> 家に…家に… vs 屋台天国
<東> 家に…家に…
東側の市場も、もうそろそろお店を閉める雰囲気になってきました。商品を売るのに大忙しだったお店の人たちは、ようやく食事をとり、地方のバイヤーたちも帰る準備をしています。屋台を除いたほかの露店ももうずいぶん前に閉めてしまいました。バスを待っている人たちもとっても疲れているように見えます。
<西> 屋台天国
そろそろ西側の市場もお店を閉める時間。ほとんどの人はもう帰ってしまっていて、遅い時間にショッピングに来た人たちだけが時おり見かけるくらいです。じゃあ、あれだけたくさんいた人たちは、いったいどこへ行ったのでしょうか?それは、ここ、屋台です!楽しくショッピングをしたあとにはお腹がすくもの。そんなお腹を満たさないとね。東大門市場は最新流行の発祥地らしく、毎日新しい屋台が登場したと思ったら、また消え去ります。リーズナブルで種類も多く、味もバッチリなんだから、これは食べていかなきゃソン!
<07:30─08:00> こんな時間にも人がいるなんて…ビックリ…!
<西-東> 道に出ていたの露店がすべて閉まったこの時間の東大門市場は、ほんとに静か。きれいに片付けられた通りでは、昨日の騒ぎなんて想像できません。けれど、ベンチにもたれかかって居眠りしている人たちを見ていると、昨日のショッピングがとっても楽しい(?ハードな)ものだったというのが想像されます。
<10:30> 深い眠りから目覚めた市場のすべて!
<東> 東側の市場はまた人々でごったがえします。ヌージョンやティム204のような大型ショッピングモールは、まだ営業していない時間ですが、カバンの卸売りの通りや地下鉄の入り口付近で始まる露店には人々が集まり始めました。
<西> 西側の市場も同じ。10時半というと、ショッピング通りにあるお店がいっせいに営業を始めました。
市場の東側の様子。
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西側のトゥサンタウォ入口付近。
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★東大門(トンデムン)に新しく登場した、スペシャル屋台!!★
アラビアヘンボゴ(アラビアハンバーガー)
肉をバーベキュー風に焼き、油で揚げた薄い小麦粉せんべいに、肉と野菜をいっしょに包んで食べるのですが、ナビにもこれは初めて見る屋台です。まだ食べたことがないので、どんな味かはわかりませんが、肉にボリュームがあるので、これだけでお腹がいっぱいになりそうです。 1,500~2,000ウォン
ヨンヤンパン(栄養パン)
冬にはプンオパン(タイヤキ)、夏にはヨンヤンパン!!
小麦粉で作った生地に、つぶあんの代わりにコーン、野菜などをいれて焼いたパンです。暑くてあまり食欲がないかもしれませんが、とってもおいしそうですよ!色もとってもきれい!価格−1,000ウォン
ポンティギ(ポンポン菓子)
口がもの寂しいときにぴったりのおやつ!
夏は体のお肉が気になりますよね。だからといって、間食をやめるだなんてできないでしょう!?そんなダイエット中に食べれるいい屋台があります!そう、それはポンティギというものなんですが、とうもろこしや米などを熱し、プレスして作ります。日本でいう、ポンポン菓子のことですね。価格もお手ごろだし、何といっても太らない!映画を見るときやショッピングをする時にぴったりのおやつです。価格−1,000ウォン
タッコチ(焼き鳥)
どこへ行っても食べれる、代表的なおやつ
ソフトな鶏肉に、たまねぎ、オオネギなどを串に刺し、ソースを塗りながら熱い火で焼きます。お手ごろ価格で味もよく、どこででも食べられます。専門の串刺し料理屋さんでも食べれますが、通りに出ている屋台で買って食べるのがだんぜんおいしいです!価格−1,000ウォン
トッポッキ(お餅の辛ソース炒め)、キンパプッ(のり巻き)−2,000ウォン
トッポッキとキンパプッは、それこそ長い間代表的な屋台の食べ物として愛されてきたものです。これ以上言葉は必要ありません!どんなに暑い夏だといっても、熱いオデンの汁といっしょに食べるのが定番でしょう。
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2000-05-14