韓国の小包・宅配便

しかしながらコロナ禍を契機に、荷物の計量方法が変わってしまいました。重量だけを見た場合は確かに、日本から韓国に送るより、韓国から日本に送る方が３割ほど安いのですが、韓国郵便局のEMSの新しい計量方法を適用したとき、実際の重量より重く計算されてしまう場合があるので、その点を考慮しながら、どんなお土産や身の回り品を発送するべきかという点を重視して、韓国の小包事情に関して解説します。
（※1） EMSで10キロを送る場合 日本→韓国は10,500円／韓国→日本は7万（特別運送手数料1万ウォンを含む）ウォン

日本への荷物は郵便局から送れます。

韓国から荷物を送る方法としては、郵便局かFEDEXやDHLなどの運送会社を利用することができますが、FEDEXやDHLは郵便局と比べてかなり料金が高いため、節約して送るという点では検討の対象には入りませんし、利用には韓国語の能力もある程度必要になるので、義務教育で習った程度の英語で十分に乗り切れる郵便局から送る方法に絞りました。

コスパを考えたときに選びやすい発送方法は３種類
郵便局から品物を送れる発送方法は、複数の種類がありますが、旅行者目線で考えると、食品、衣料品、化粧品、雑貨などを送る場合が多そうです。それらを送るのに適した発送方法は３つに限られます。どの発送方法も追跡番号があり、日本の郵便のサイトにて荷物の位置を確認することができます。

EMS（非書類）
最も早い発送方法。日本全国３～４日で到着。
～30㎏迄
食品など傷みやすいもの、また一刻も早く手元に欲しいものなどの発送向き

国際航空小包
EMSより経済的でありながら日本全国１週間以内に到着する発送方法
～20㎏迄
日持ちする食品や衣料品、化粧品など、受け取りまである程度待てるというもの。

国際船舶小包
日本全国大体１か月で到着する発送方法。最も経済的。
～20㎏迄
干物などかなり日持ちのする食品をはじめ、急がない物。最大限安く送りたいという場合。

料金表　（単位はウォン）

※EMS非書類料金には上記の料金に加えて、１㎏あたり千ウォンの、特別運送手数料が付加します。

EMSの重量計算方法が変わりました！

韓国ではEMSや国際航空小包は貨物便だけでなく、旅客航空便も利用しているため、同じ重さでも軽くて嵩張る荷物と重くて小さな荷物を同じ料金にするわけにはいかないというわけで、これまでの包装重量に加えて、体積を図る計算式から出した体積重量を比較して、重いほうが重量として適用されます。

例）コチュジャン１㎏を送る
水とほぼ同重量のコチュジャンは、縦横高さが10㎝×10㎝×10㎝で収まりました。
梱包重量は１㎏でした。
体積重量は10×10×10÷6000＝0.16㎏
コチュジャン１㎏を梱包したものは、梱包重量の１㎏がそのまま適用され25500ウォンとなります。

例）韓国のり１㎏を送る
軽くて嵩張る韓国のりの１㎏は梱包すると、45㎝×30㎝×25㎝の100サイズの箱になってしまいました。
梱包重量は１㎏でした。
体積重量は45×30×25÷6000＝5.625㎏
韓国のり１㎏で梱包したものは、梱包重量の5.625㎏が適用され、6㎏の料金となり46500ウォンとなります。

以上のように、質量が重くて、嵩張らない物は、これまでと同様の料金で発送することができます。逆に、韓国のりやスナック菓子、カップラーメンのように、韓国土産として人気の高いものは、EMSで送るのはとても不利になりました。代案として、船便で送るのがコスパに優れていると言えます。

HSコードの記入が必要になりました！

2021年1月1日より、通関情報義務化のため、EMS（非書類）、国際小包、小型包装物等の国際郵便物を送る際に、送り状の内容物ごとに品名を英文で、またそれに対応するHSコードを記入しなければならなくなりました。原則として、記入していないと郵便物は窓口で受付を拒否されます。窓口でHSコードを教えてはくれないので、税関などで事前に発送物の品名とHSコードを調べておくとスムーズです。

主な品名とHSコード
キムチ　　 Kimuchi　  　2005991000
韓国のり 　Laver 　　　 2008995010
コチュジャン Gochujang 2103901030
基礎化粧品 Facial toner   3304991000
カップヌードル　Cup noodle 1902301010
袋ラーメン　Packaged noodle　1902301010
菓子　Snack 1905901090

現在韓国の郵便局では、送り状類は事前にアプリで記入して、郵便局で印刷するという方法を奨励しているので、郵便局によっては、送り状を表に出していない郵便局もあります。その時は、こちらの写真を見せてもらうようにしましょう。

国際航空小包は急ぎでなければコスパがいい発送方法です。さらに安い国際船舶小包は東アジアでさえ１か月かかるのはかかりすぎるということで人気は低いようです。コロナ以降に郵便局に入った局員さんは、この発送方法を知らない人もいるため、送り状が表に出ていなかった場合は、しっかり写真を見せてもらうようにしましょう。

郵便局の中には梱包コーナーあり
通常郵便局ではガムテープやカッター、ハサミなど、梱包に使う道具を利用者が使えるように用意してくれているのでとても助かります。またエアーキャップや新聞紙は郵便局の裁量になりますが、常識の範囲の利用で無料で提供されているところが多いです。ただし、ソウル中央郵便局のように、観光客が多い場所だと、利用者が際限なく大量に使ってしまうため、置かれていません。

梱包業者が入っている場合も
ソウル中央郵便局のような大きな郵便局には、梱包業者さんが入店しています。長いものなど郵便局で売っている箱と使うと、コスパが悪くなる場合は、梱包屋さんを利用するのも有効です。ただし、サイズにより料金は異なるので、しっかりと料金を確認して、どうすればコスパが高くなるのか考える必要はありそうです。梱包作業に入ってもらう前にしっかり料金を確認してくださいね。
※緩衝材などの梱包材料も有料の場合があります。

★郵便料金はこちら

宅配便

韓国に日本国内の宅配サービスはありません。一部の企業が国際配送を取り扱っています。

〇UPS 
ホームページ（英語、韓国語）：https://www.ups.com/kr/en/Home.page
電話（Shipping and Pickup Request）：(82)1588-6886
※受付時間：8:30 - 19:00（月ー金） 8:30 - 13:00（土）

○DHL
オンラインで英語で申し込むことができます。
ホームページ（英語、韓国語）：https://www.logistics.dhl/kr-en/home.html
電話：1588-0001 (韓国国内) / 82-2-1588-0001 (韓国国外から) / +82-2-6915-0801 (韓国国外から)
※年中無休・24時間対応