汗蒸幕・チムジルバンの利用法をしっかりチェック!
汗蒸幕の中でも、送迎サービス・通訳など観光客向けのサービスを提供しているお店では、基本的に予約が必須。コースも入場料+アカスリ+サウナなどがセットになった基本コースにオプションを追加する形になっているところが大部分です。営業時間は24時間営業のところもあれば、夜中2~3時に終わるところもあったりします。一方、地元の人が利用するお店は予約なしで利用できます。営業時間は年中無休、24時間営業がほとんど。入場料(+ガウン代)などを払って中に入り、希望にあわせてアカスリ、マッサージ、食事などを別途料金を払ってやってもらいます。お店によっても違う場合があるので、行く前に確認してくださいね。
1.入口で入場料を支払って中へ
入口で入場料(ウェアが別料金のところもあり)を支払い、Tシャツ&短パン&タオル(バスタオルではなく、ハンドタオル2枚が主流)&ロッカーキー(靴・服用が別の場合もあり)をもらい男女別々の脱衣室へ。
2.荷物を置いたらまず、軽くシャワーをしましょう!
脱衣室で服を脱いでロッカーに収め、すぐ横にあるお風呂(シャワー、湯船、サウナなどあり)で軽くシャワーをします。このときロッカーキーは手首(または足首)にはめて自分で管理しましょう。
※貴重品はもし心配な場合、カウンターで預けましょう。ただし、地元の人はあまり利用しないので、説明しないと通じない場合もあり。
- お風呂
どの施設でも、シャワー施設や温風呂、水風呂、サウナなどが基本的に整っています。お店によっては高麗人参風呂、緑茶風呂、バラ風呂などのスペシャル風呂もあり。韓国エステの代表ともいえる「アカスリ」はこの浴場の一角に設置されたシンプルなアカスリ台で行われるもの。黒いランジェリーのおばさんが(男性風呂の場合はパンツ一丁のおじさんが)ごーしごーしやってくれます。マッド汗蒸幕の場合はここにマッド施設が追加。全身に塗ったマッドを乾燥させる乾燥室なども浴場に整っています。
3.シャワー後に着替えてチムジルバン、汗蒸幕へ
シャワーのあとは入口で借りたTシャツと短パンに着替え、タオルを持ってチムジルバンや汗蒸幕へ。この後アカスリをする予定の方も、まずはサウナで皮膚を軟らかくしてから行うとより効果的です。汗蒸幕自体が女性専用の場合、あるいは内部の施設が男女別になっている場合を除いて、サウナ施設は男女共用です。女性の方は気になる場合、下着をつけて行きましょう。サウナ施設は出たり入ったり、何度利用してもOK!高温サウナ、スチームサウナ、低温サウナ、漢方サウナなどお店によっていろんな施設があるので、自分にあった施設を利用しましょう!
※汗蒸幕などの高温サウナは妊娠中、心臓の弱い方、血圧の高い方はお控えください。
-サウナいろいろ
伝統汗蒸幕(ジョントンハンジュンマッ)
「汗蒸(ハンジュン)」とは韓国に昔から伝わる民間治療法の一つとして知られ、高い温度で体を温めて汗を出し、病気を治すことを意味するとか。その「汗蒸」のための施設が汗蒸幕。一般的に土で作ったドーム型の釜を松の木を燃やして熱し、そのドームの中に麻の布を被って(温度の高い場合)入り汗を流します。これにより新陳代謝が活発になり、美容と健康に効果があるそう。この汗蒸幕はいくつかに分かれますが、特に松の木を燃やして幕(釜)を熱するところは「チャムスッ(松の木の炭)」。
※時間帯により温度が違いますが、特に水を巻いたあとの早朝は高温なので、注意が必要です。その場合、靴下を履き、麻の布をかぶって入りましょう。
高温サウナは4~5分入って、15分ほど休み、再びサウナに入って・・・というパターンを繰り返すと効果的です。このとき、途中の水分補給も忘れずに。
麦飯石(メッパンソッ)チムジルパン
チムジルバンとは松の木を焚いて温めるドーム型の高温サウナ。汗蒸幕とは違って麦飯石(メッパンソッ)、玉石(オクトル)などの鉱石を750度以上の高温で熱し、その温められた石を中央に置いて部屋全体が温めるという低温サウナ。体の新陳代謝を活発にして血の巡りを良くし、体のコリや疲労、ストレスなどを解消する効果があります。
紫水晶(チャスジョン)チムジルパン
韓国の特産品の1つとして知られる紫水晶。その美しい2月の誕生石が部屋に散りばめられ、見ているだけでリッチな気分になれる紫水晶原石仕様のサウナ。特にこの紫水晶は一定の温度の熱を加えると体にいいとされる遠赤外線を91%も放出し、短い時間でたくさんの汗をかくことが出来、その汗と一緒に体の老廃物が排出され呼吸機能改善と皮膚美容、体温維持、心臓強化、さまざまな痛みや炎症を和らげ、また不妊治療にも効果があります。
黄土(ファント)サウナ
汗蒸幕やサウナの内壁に黄土を塗って加工したもの。ドームの内部温度を一定に保つと、黄土から発する遠赤外線によって体の奥深くまで熱が伝導、たっぷり汗を流すと血液循環を促進し、皮膚のハリ、ストレス解消、体内の毒素や老廃物を除去する効果はもちろん、冷え性、肩こりや神経痛,皮膚病、高血圧、糖尿病、ストレス解消にも効果があります。
※これは一例です。すべての汗蒸幕やチムジルバンにあるワケではありません。
4.休憩&くつろぎタイム
どの施設にも休憩室や大広間のような休める空間が完備されています。サウナの合間にこちらでゆっくり休息をとりましょう。基本コースの場合はスタッフが時間を見計らって次の段階に案内してくれますが、個人で行った場合はこちらでのんびりくつろぐことも。ちょっと小腹が空いたら、売店などで飲み物やゆで卵といった間食をいただきつつ、おしゃべりを楽しんでもOK!
※大型チムジルバンの場合、男女共用のスペースのほか、男女それぞれフロアごとに休憩スペースが分かれているところもあります。
5.アカスリ
韓国エステの代表格「アカスリ」。銭湯、サウナを含め汗蒸幕、チムジルバンなどどの施設でもアカスリを受けることができます。お店によって値段や内容が少しずつ違いますが、基本的には同じ。
-日本語対応のお店で基本コースを受ける場合
汗蒸幕で受けられるコースに"基本コース"がありますが、これは入場料、アカスリ、マッサージ、パック、シャンプーなどがセットになったもの。日本語可能なスタッフが案内してくれます。またこの基本コースをチョイスすると、お店ごとに割引があったり、送迎、食事やプレゼントなどのサービスもあるので安心&おトク。特に汗蒸幕ビギナーの方にもっとも便利なコース。
-観光客のあまり来ない地元の汗蒸幕でアカスリを受ける場合
特に週末は混んでいるので、アカスリをお願いする場合は早めに予約して、待っている間にサウナに入って準備を整えておきましょう。入場料のほかに、アカスリのみの場合は15,000ウォンぐらいからで、地元の人も35000~40000ウォンほどでマッサージを一緒に受ける方も多いです。さらにアロママッサージ、パックなどのオプションを選択する場合、お店によって値段が違うので料金を確認しましょう。
6.さらにオプションに挑戦することも
基本コースを受けた方も、さらに疲労回復&美しくなれるオプションがいっぱい!マッサージ、指圧や経絡マッサージ、ヨモギ蒸し、カッピング、トルポッキ(うぶ毛抜き)、顔パック、スキンケアプハン(カッピング)、ネイルアートなどが体験できます。その他、まつ毛パーマ、アートメイクなどが出来るところや、観光客がよく利用するお店ではチマチョゴリ撮影もあるところも多いです。地元のサウナの場合、基本的にこのオプションはアカスリをしなくても単品で受けられます。日本語対応のお店ではその場で伝えれば可能ですが、地元店の場合は直接行って韓国語でお願いし、料金は終わった時点で払う場合と、ロッカー番号を伝えて最後にカウンターで払う場合もあります。
7.食事、軽食は施設内で可能。またいろんな施設があるところも。
大型の汗蒸幕、チムジルバンになると室内施設が充実していて、中にプール、インターネット、ジム施設などがあるところもあり。また施設内には飲み物や軽食が食べられるスナックコーナーや食堂がついているので、お腹が空いたら中で食事をすることもできます。特に地元の人が汗蒸幕でよく食べるものといえば"ケラン(ゆで卵)"と"シッケ(お米のジュース)"。日本の"温泉卵"とは違って燻し卵のような"汗蒸幕卵"と、火照ったからを冷やしてくれる"シッケ"をぜひお試し下さい。
※食事は別料金です。
8.充分楽しんだら、着替えてお店を後に
サウナもお風呂もチムジルバンも、そしてアカスリもマッサージも・・・といろいろ楽しんだら、荷物のあるロッカールームへ。最後に軽くシャワーを浴びて、帰る準備をしましょう。部屋の中にはドライヤーや化粧水、綿棒などがあるので、簡単におでかけ準備ができますョ。脱いだTシャツやタオルなどはお風呂の前などにカゴがあるので、そこにポイッと入れればOK!
8−1.お泊りの場合の睡眠室
特に週末は地元の人もチムジルバンで泊まって行かれる方もたくさん。お店によって違いますが、寝るところは睡眠室、休憩室、大広間の3タイプ(睡眠室のないところもあります)。睡眠室は男女別のベッド式のところもあれば、布団のところもあり。また寝るとき、地元の人はそのまま寝ていますが・・・汗をかいた Tシャツ・短パンでは寝られないという方は寝るとき用のウェアも持参したほうがいいでしょう。基本的にチムジルバンや汗蒸幕ではウェアは1組のみのレンタル。タオルもバスタオルではなく、ハンドタオル2枚がほとんど。お店によっては使いたい放題のところもありますが、特に女湯は追加で借りられないところが多いのでその点ご注意ください。
※利用時間により料金が追加されるのでご注意ください。
☆チムジルバンでの基礎知識
・チムジルバンは男女共用:バン(房)と書いてあるお部屋は特に「女性 ・男性専用」という文字がない限り、ほとんどが男女共用。また汗蒸幕は高温なので靴下を持参することをオススメします。
・混雑具合:お店によっては平日の昼間でもたくさんの地元客でにぎわっているところもありますが、やっぱり一番込むのは平日より週末、特に土曜日。
・休憩室:男女共用の広い休憩室では老若男女、み~んな雑魚寝。また男女が分かれているところでも、人が行ったり来たりします。
・睡眠室:男女が分かれているところ、個室になっているところ、ベッドタイプあるいは床に布団を敷いて寝るところなどお店によってさまざま。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2010-11-16