今回の私の旅行は慶尚北道の聞慶セジェへ訪ねることと、重明殿の見学です。
11月8日から11日まで三泊四日 夫婦で韓国旅行・聞慶セジェへ行ってきました。
一年に二回のペースで韓国へ旅行していますが、それでも行くたびに待ちどうしくまた、楽しく大事な時間です。
今回の私の旅行は慶尚北道の聞慶セジェへ訪ねることと重明殿の見学です。妻は聞慶セジェまではバス旅行が長時間になるので私だけの一人旅でした。
☆一日目
関空を朝の便で予定どうりに出発。金浦空港からはタクシーにて「Stay7レジデンス麻浦」に着く。
部屋はまずまずでしたが、ツインを予約していたのにシングルベッドは少し低く、エキストラのようでしたが寝るのにはよいので問題なし。デスクは脚のボルトが全部ゆるんでいてぐらぐらなのにはびっくり、すぐに修理をしてもらい、一件落着。その他は四日間チムシルバンを始め充分でした。二階のレストランには一度も行かなかったので、ナビにて紹介されていたことは何も経験できなくて少し残念です。
ナビにて紹介されていた「ソンノモチブ」へ参鶏湯を食べに行きました。(ホテルの前には旅行の間いつもタクシーが待機していて便利でした)タクシーに地図を見せてすんなり店に到着。途中の景色、店の周りの景色、城を越えての感じは充分感じられました。
参鶏湯は残念ながら評価できません。私もその場で聞けばよかったのですが、とにかく食べて帰って来ました。鳥が硬く、はしで突っつくと、こつんこつんと音がするし、はさみが用意されていたのはキムチを切って食べるためにあったと思うのですが、「タッハンマリ」を切るように参鶏湯を切り分けて食べました。腹の中に入っていたにんにくも煮えていなくて、まだ硬いままなので充分でなかったと思います。妻も鳥が好きで残念そうにしていて、店の方と話をすれば又楽しかったかもしれず、後悔しきりです。
食事後は南大門に行き、孫たちとの約束のお土産を買いに行きました。明洞では「G20」の期間中で催しをしていました。
夕食は「プルヒャンギ」で韓定食をいただきました。以前から行きたかったのですが今回行くことが出来ました。雰囲気もよく親切で、料理も取り分けてくださり楽しく過ごせました。
ホテルではチムシルバンを楽しみにしていましたが、宿泊中は毎日利用して担当者の方とも仲良くなりいろんな会話も出来、楽しかったです。夜も遅い時間での利用でしたが受付の方も親切でした。
☆二日目
AM7:00ホテル出発 南部高速バスターミナルへ。 ソルロンタン定食で朝食をとったあと、店村へ向け8時に出発、10時に店村に着きました。そこからタクシーにて聞慶セジェ道立公園に10:40到着。
王建・テジョヨン等など時代劇ドラマを見て、いつの日か必ず行くぞと決めていた所にようやく来れたことに感激しました。山、谷、川、大地昔から何も変わらず、ドラマのように戦国時代、漢陽へ向う人達とおなじ空気を味わえる、そしてその思いを少しでも感じられたらとの期待で、元気にセジェへはいっていきました。
天気はうすくもりでしたが、風が少し強く吹いていました。グループで少人数から20人以上の方たちもいて、みんなとても元気に歩いていました。ここはとても歩きやすく、一人で歩く私も気楽に楽しむことが出来ました。中には老夫婦でゆっくりと話をしながら歩いている方も。
第一関門の「主屹関」は威風堂々と山を守るように築かれていました。とても素晴らしく、まわりの紅葉の美しさとあいまって感動しました。ドラマのシーンを思い出しながら門をくぐり、天井の彩色絵も見事でした。朝鮮の長い歴史を実感することができて、周囲の山々とその位置、何故この場所なのか、知りたいこと、聞いてみたい事が次々と考えられ、この場所に立っている事が過去との時間差を強く思いました。 楽しい!! カメラの中になかなか納まらない大きなスケールでシャッターだけ押している感じである。
周囲の紅葉もきれいですし、時期に遅かったのではないかと思ってきましたが充分に見ごたえのある景色でした。
第二関門「鳥谷関」までは左に渓谷を見て歩きます。水は澄んでいて、山から流れる水に落ち葉が浮いていて、それを見ながらたくさんの人達と前後して歩くこの道は最高です。途中「校亀亭」の所まで来ると、岩も深い渓谷のようになり流れも急になり見応えのある場所である。ドラマ「王建」の撮影場所として紹介されていて、そのシーンを思い出して雰囲気を楽しみました。「校亀亭」もこのような場所にこれだけの建物を築いた当時を思うと、想像するのは難しいですが、今風に風流?さで考えると良いなと思うのは大いに間違っていると思います。
王建撮影場所
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王建撮影場所
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校亀亭
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第二関門・鳥谷閣城壁
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しばらく歩くと紅葉も峠を過ぎて少し元気がなさそうに見えてきます。しかし、降りてくる人達の多さを見ると、聞慶セジェがいかに人気が高く、親しまれているのがわかります。又、素足で歩く人達もいるように聞いていたが、道はきれいに手が入れてあり坂もきつくなく、セジェと言うよりも散策路と表現したいくらいです。
第二関門「鳥谷関」は素晴らしい威容で感激しました。本当に朝鮮の歴史は永いと言うことを実感します。学校では知る事は無かった自国の歴史をドラマで見て知り、今その場所に来ていることの不思議さと、体験する感触に感動しました。門を入ったり出たり、写真をあっちからこっちから撮り、ほんとに楽しい時でした。城壁の下では日当たりの良い場所で、楽しく弁当など食べている人達もいました。
第三関門へはさすがに上るのはやめました。下山する事にして門の下方にある食堂に行きました。コーヒーを注文したのですが、アジュマが返事はしてくれたんですが、客の一人がまさに一人分の紙パックをカップに入れ、湯を入れて1000ウォンだった。笑うに笑えず、それでも疲れた体には熱いコーヒーが美味しかったです。そうしていると15人ほどの団体が入って来ると、チヂミを焼いて一人で切り盛りしていたアジュマが「おそおせよ!」とげんきに言うのには少々驚いた。一人ではほんまに大変やなーと思うのに、空いた席に座っていく客に元気に返事をしていました。
下山はほんとに楽々と歩けて周りを充分に楽しめました。
KBS撮影セット場を見学しました。セジェの関門と同様にどうしても訪ねたかった所です。ここも想像以上に立派に作られていて、規模も大きく広く、王宮もマウルも実物と同じように建てられていました。翌日ソウルの慶熙宮にいきましたが、正殿は劣らないなと感じるほどでした。所内ではKBS大河ドラマ「クンチョコワン」と言うタイトルのドラマが撮影されていました。出演者の方と話しをする機会があり、ドラマの内容、時代背景などとても詳しく、親しみ深く話していただきました。100話以上の長さになるとのこと、日本での放送が楽しみです。
聞慶マウル出口
この後バス停留所まで無事に戻りました。停留所付近にはたくさんの食堂がありましたが何も食べず、飲まずに次の目的地に向って出発する事にしました。が、ここからは私の大失敗の話です。
いつものとうり、次への欲張りの為に走り続けたことです。
停留所にて、安東河回マウルへバスでどれくらいかかるかと聞くと、そんなにかからず行けるとの事、よっしゃ、行こう!と気合も入り即行くことに決めました。
安東河回マウルへ向って
PM2:05 聞慶~2:45店村北部 バス乗り換え安東行きへ
2:55 店村北部~醴泉(休憩)~豊山 PM4:00着
タクシーで安東河回マウルへ PM4:20着
すでに夕闇がきていることは実感できました。暗くなる5時まで40分しかありません。案内所に行き、何処へ行けばよいか要点だけ聞いて急いで回りました。
聞いた三箇所へ向う途中カメラのシャッターを切るのが忙しく、肝心の家は少し覗いては次へ急ぎ、暗くなった時は自分自身の欲張りで大事なものを落としたような、なんともいえない思いでマウルの畑を見ていました。短い時間でしたが、今何処にいるかはしっかり見ることが出来、思いっきり安東河回マウルの空気を吸ってきました。
安東までタクシーで30分程でしたが、運転のアジョシといろいろな話が出来ました。「小さい頃、洛東川が昔はよく氾濫して畑が水に浸かったのをよく見た、そして、安東河回マウルはそんな時一度も浸かったことはない」。「高等学校は大邱まで行かなければ無かったが、河回マウルのヤンバンが安東に高等学校を創ってくれた」など歴史的にも興味ある話をしてくれました。
PM5:55 安東着
PM6:10 安東発 東ソウルバスターミナルへ
PM9:25 東ソウルバスターミナル着
PM10:15 ホテル着
終わって見ての感想は合計7時間のバス、1時間のタクシーに乗り、朝食以外何も食べず、1000ウォンのコーヒー一杯だけの正に駆け足の一日旅行でした。しかし、シャッターだけは思い切りきりました。そして、食いしん坊の私ですが、何故か食べることを忘れていたみたいに充実した、韓国を歩いた思いです。もう一度行きたい!との思いで一杯です。
帰りを待っていた妻と近くの「ホンチョンチャムスッファロッグイ」へ行きました。
ナビの紹介にあったムグンジキムチが豚キムチのように料理されていて、これはほんとに美味しかったです。キムチにこくと深い味わいがありシャキシャキ感が無いようで有りおいしかったです。妻も納得の一品でした。サムギョプサルも食べ満足してホテルに帰りました。その後は当然、チムシルバンへ行きました。
☆三日目
今日は重明殿と慶熙宮、買い物、焼肉です。
最初に慶熙宮に行きました。大門の前には警察のバイクが沢山待機していました。丁度G20で各国の首脳がソウルで開催している為でした。慶熙宮は静かな雰囲気でゆっくり見学できました。 ここから景福宮は近く、故宮がこんなに歩いて行けるほどに集中しているのを思うと、規模がどれ程大きかったのか地図を見ながら想像しました。
重明殿までは歩いていきました。ナビで紹介されたのを見て、どうしても行って見たく韓日100年の原点のような地点に立ってみたく訪れました。紹介のようにそれ程大きな建物ではありませんでしたが、見学の時間が合わず残念ながら明日に延期して、南大門市場へ買い物に行くことにしました。
明洞・仁寺洞をまわり明洞地下商店街のパリメガネで夫婦それぞれメガネをあつらえました。その後清渓川の「燈まつり」を見学。気球を上げているのにはビックリしたのと、沢山の燈、人たちで大いに盛り上がっていました。これまで何度も韓国に来ましたが祭り、イベントに会うのは初めてなのでゆっくり楽しめました。
夕食は「チョバッチ」で焼肉を食べました。PM8:00 店はいっぱいの客でしたがちょうど入れ違いに座ることが出来、テジプルコギを注文しました。最初にトンチミにそうめんが入っているのが出ました。これは口の中がすっきりとしておいしかった。日本では思いつかないメニューで、妻もこれまで韓国に来て、又テレビなどでいろんな料理の多様さと工夫にいつも感心していましたが、これも一つです。店のオーナーと写真を撮りホテルまで歩いて帰りました。もちろんチムシルバンに行きゆっくりくつろいで寝ました。
☆四日目
今日は重明殿へ時間を合わせてAM11:00に行来ました。
私たち夫婦と40代の女性と三人が参加、解説員の方の話をじっくり聞くことが出来ました。順序だててわかりやすい解説、建物の様子、一世代前の現実を見るようにして臨場感に接することが出来、本当に興味深い時間でした。
重明殿を出て「チュオッタン」の看板の店で昼食。重明殿に入る時は準備中で、店の前には白菜が積まれていたのに、今は人が20人ほど行列があり、白菜は塩漬けされているのを見て、躊躇無く私たちも並び食べました。野菜たっぷりの味噌なべですが、美味しかった!、ごはんを追加して9000ウォン+1000ウォンでした。