今年は初の室内会場、COEXで!日本と韓国をつなぐ最大の文化交流祭りが今年も盛大に行われました!
こんにちは!ソウルナビです。秋になると毎年いろんなイベントが開かれるソウル。そんなイベントの中でナビが一番楽しみにしているものといえば!?それは日本と韓国の市民レベルでの交流を目的に両国が協力して行われるイベント、「日韓交流おまつり」!!今月初めの10月3日の祝日、今年(2012年)もソウルでこの「日韓交流おまつり」が開催されました!日韓のさまざまな団体が参加し、両国の伝統芸能をはじめとしたいろいろなパフォーマンスが披露され、それぞれの国の文化を体験できるこのおまつりは、2005年の「日韓友情年」をきっかけにソウルで始まり、毎年秋に開催されています。2009年からは同じ時期に東京でも開催されるようになり、今年も新宿文化センターや大久保公園などで9月29日から10月2日までの4日間、行われたそう。ソウルでははやくも8回目を迎えた今回どんなおまつりだったのか!?さっそくその様子をお伝えしましょう!!
会場は三成洞の「COEX」!
これまでは大学路の路上やソウル広場、清渓広場といった屋外で開かれていた日韓交流おまつりですが、今年は屋外でなく初めて屋内の会場に。場所はソウルの南側、三成洞(サムソンドン)の「COEX(コエックス)」!お店がいっぱい集まった地下のCOEXモールなら行ったことあるって方もいらっしゃるのでは!?こちらには1階にコンベンションホールもたくさんあり、今回お祭りの会場になったのはその中でも一番大きな「展示場Aホール」。同じ時期、去年まで定番の開催場所となっていたソウル広場では「ハイソウルフェスティバル」が行われていたので場所を譲ったのかもしれませんが、2年前には大雨に見舞われることもあったので、今回は室内になったのかも。秋空の下、両国の伝統音楽などが響き渡る開放的な雰囲気とはまたちょっと違う感じになりますが、なかなか広い会場だったので意外と窮屈感はなかったような。また夜には屋外への移動もあった今回。フィナーレはCOEX前の広場で行われました!
会場入り口
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地下のモールでもイベントの案内をしていました。
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室内の会場は中央に設置されたステージの両側に、文化体験ができるコーナーや日本に関連する韓国の企業、また日韓各地の自治体や観光協会などのブースが。日本のねぶたや花みこしなども飾られていました。
ブースをチェック!
では、ステージでの催しを見る前にまずはたくさん並んでいたブースをご紹介!体験ブース、イベントブース、食べ物ブース、企業ブース、そして自治体ブースと大きく分けて5種類のゾーンに分かれています。
公演1部 -公式行事「一緒に行こう」
それではステージでの公演を見ていきましょう!プログラムは11時45分から開会前公演が始まり、1部、2部、3部と夜の8時までの予定で構成されています。ナビが会場にやってきたのは公式行事第1部の開始にあわせた午後1時頃。ちなみに事前公演では在韓日本人グループによる社会人バンドや韓国のアニソングランプリ2012受賞者、韓国のインディズバンドなどが出演。「コンドゥレマンドゥレ」というナビ好みの名前のバンドの演奏も気になるところでしたが・・・
(※左の写真は、開会前公演のクロスアート・アンサンブルの演奏。)
<オープニング公演(日韓合同)>
国楽の生活化、グローバル化のために1995年に結成された韓国の国立国楽管弦楽団、演奏者であり作曲家である元一(ウォンイル)氏、そして日本を代表する若手津軽三味線奏者のひとり、上妻宏光さんによる日韓合同演奏からスタート。上妻さんの演奏に、ナビの近くに座っていた韓国人女子が「モシッター(かっこいい!)」とつぶやいていましたョ。
<開会宣言&実行委員長の挨拶など>
そして開会式が開始。運営委員長による開会宣言、来賓紹介、実行委員長の挨拶や来賓の祝辞と続きます。司会者も登場。司会はいつもと同じく韓国からは日本語の上手なキム・ヒョンギ氏、そして日本からは大川信子さん。
<西村由紀江&KoN 日韓合同公演>
1部最後のステージは日本のピアニスト、西村由紀江さんと韓国の“ジプシーバイオリニスト”、KoN氏が登場。それぞれの演奏に続き、2人あわせての合同演奏を披露。KoNさん、バイオリンを演奏するだけじゃなく歌も歌っていました!
公演2部 -公演行事「元気な我々」
14:20に開始予定だった第2部。開始の時からそうだったそうですが、実はスケジュールがかなりおしていてこの時すでに午後3時頃!この後の公演、大丈夫かな??
<岩手太鼓(日本)>
岩手県立宮古水産高等学校の同好会による岩手太鼓。大地震にも負けず、異国で勇壮な太鼓の音を響かせる高校生たちに会場からも暖かい拍手が。
<サムルノリ(韓国)>
子供たちによる伝統音楽演奏グループ、「チョンヘジン伝統演技団」のサムルノリ演奏とパンソリ。あっ、パンソリの女の子、ナビもこの前テレビで見たことがある天才ちびっこパンソリ唱者!
<サムルノリと岩手太鼓の合同公演(日韓合同)>
さきほどの岩手県立宮古水産高等学校の太鼓とサムルノリが合同公演。あのサムルノリの創始者、金徳洙(キムドクス)先生が指導したそうです。韓国の太鼓の音と日本の太鼓の音、2つの音が重なり、音の日韓交流に会場も盛り上がりました。
<福島フラガール(日本)>
福島県いわき市の「スパーリゾートハワイアンズ」で毎日ショーをしている福島フラガールたちの南国の踊り。炭鉱の街から生まれ、大震災を乗り越えたフラガールがビデオで紹介され、続いてフラガールたちが登場!会場にハワイアンのリズムが響き渡りました。ちなみに華やかでキレイなお姉さんたちは、ショー以外でも会場で大人気!
<躍動(日本)>
俳優、ダンサー、歌手など様々な分野で活動している男女11人で構成されたダンスカンパニー「躍動」によるフュージョンよさこい。日本の伝統とは一味違った、元気で力強い踊りです!振られるとてつもなく大きな旗にどよめきが!
<ミス着物とファッションショー(日本)>
2012年ミス着物の海老澤佳奈さんの登場をオープニングにして始まった「文化服装学院」のファッションショー。ショーで披露される衣装のデザイン、製作も、出場したモデルたちやヘア、メイクも全て学生たちによるもの。イケメンモデルの登場に、会場の女の子たちからどよめきが!?
<佐藤健トークショー(日本)>
今回のステージプログラムで最も人気を集めたのが佐藤健さんのトークショー!主演映画「るろうに剣心」が今年の11月から韓国でも公開予定で、このおまつりの次の日から開催される「釜山映画祭」への出席もかねて来韓のよう。韓国へは3回目という佐藤さん、現在は日韓広報大使でもあるとか。佐藤さんの撮影は禁止ということだったのでトークショーの後に上映されたスクリーンに映っている姿だけでがまんしてくださいね>< さてトークショーの模様はどうだったかというと・・・
まず「アンニョンハセヨ、ヨロブン、マンナソパンガッスムニダ」(こんにちは、みなさん、お会いできてうれしいです)と韓国で挨拶。司会者に「発音が良いですね!」と褒められていましたョ(うん、ホントにお上手でナビもびっくり!?)。その後も「チャムカンマンニョー」(ちょっと待ってください~)など自然な韓国語で時々話すたびに、韓国のファンたちから「キャー!」っという歓声が。それから、明洞で買ったカタツムリパックを愛用していること、辛い物が好きでタコキムチチャーハンが美味しかったこと、韓国のドラマにも出てみたいといったお話などなど、楽しいトークショーが続きました。そして当選した3人のファンたちがステージに上がって握手&記念撮影、映画のポスターのプレゼントをもらっていました。最後の挨拶も日本語で少し始めながら、途中から韓国語であらためて挨拶!
<ビーボーイに恋したバレリーナ(韓国)>
人気のノンバーバルダンスショー「B-BOYに恋したバレリーナ」の特別公演!“B-boyに一目ぼれしてしまったバレリーナが愛を結ぶためにストリートダンサーになるストーリー”のハイライトが披露されました。こんな人気の舞台を無料で見られるなんて嬉しいことですよね!会場では観客に公演のパンフも配られました。
<ワールドビートビナリ(韓国)>
続いて、こちらも韓国で人気のノンバーバルショー「ビナリ」の公演。伝統楽器と現代的感覚が合わさった幻想的なショーで、韓国伝統の祝いまたは祈りの挨拶である「ビナリ」をモチーフにして、「願いが叶う」というコンセプト。大きな太鼓で“観客の3つの願いを叶える音楽”が上演されました。ナビも音楽を聴きながら一つ目の願い事までは考えましたが、そのあとは音楽に引きこまれて願い事をするのをすっかり忘れてしまいました^^; ちなみにこちらは第3部で上演される予定でしたが、急に予定が繰り上げられて2部になったよう。
<福島太鼓(日本)>
福島県立塙工業高校の学生やOBで構成された愛好会による太鼓の演奏。力強く真剣な演奏がステキでした!
<沖縄エイサー(日本)>
ナビの大好きな沖縄のエイサー!諸見里青年会のみなさんが披露してくれました。偶然ナビの後ろの席に座っていらっしゃったのが沖縄出身の方だったのか?!指笛や掛け声の合いの手がとっても絶妙で雰囲気をめちゃくちゃ盛り上げていましたョ。太鼓、かっこいいなあ・・・気分は沖縄!ああぁ、沖縄に飛んで行きたい~~
ちょっと休憩で外に出た時も、建物前の広場で偶然やっていたエイサー。キャー!!んー、やっぱり外で見るのは開放感がありますね!COEXをバックにソウルでエイサーの音楽が響く、不思議な光景!
<御鳴ラ商会(日本)>
んん?オナラ??廃品を使って作ったオリジナル楽器とアコーディオン、バイオリンが無表情で奏でられる不思議な音楽。レトロな雰囲気が韓国にはなそうな感じ!?うん、これもどこか日本っぽいです・・・
公演3部 -マダンノリ「元気な未来へ」
さて、午後5時半頃から開始予定だったのですが、相変わらず進行が遅れて午後6時半を過ぎた頃に始まった第3部。ビナリが2部に公演を済ましているので、午後6時に開始と考えると、少しは回復したのかな?!3部は途中から屋外に移動する予定!
<岐阜花みこし(日本)>
岐阜県美濃市の花みこしがステージに登場。お神輿の上に花火のような大きな花飾りが!スゴイ!!こんなお神輿があるなんてナビ、初めて知りました~
<K-POP(韓国)>
デビューしたばかりのガールズグループと女性歌手、男性歌手それぞれ1人ずつのK-POPライブ。まずはガールズグループ「Nep」がデビューシングル曲「DoraDora」を韓国のガールズグループらしい踊りと共に披露。次は2年ぶりにソロとして復活した女性歌手ギルミ。そして最後は2000年のKBSドラマ「秋の童話」のO.S.T「祈り」と「Reason」を歌ったジョン・イルヨンが熱唱。
っと、K-POPステージの横でも何やら歌と歓声が!?行ってみると、日本の声優で歌手の渡部優衣さんとそれを囲む人々が~。すらっとした優衣さん、かわいいですね。
<よさこいアリラン(日韓合同)>
フィナーレに近づいてきて毎年定番、在韓日本人たちなどによる「よさこいアリラン」のみなさんが登場!「よさこいアリラン」とは日本の有名なお祭り「よさこいソーラン」の踊りを韓国の民謡「アリラン」に合わせて、新しく創った踊り。屋内ステージはここまで。
このあと、ソウル大学のサークルのサムルノリを先頭にCOEX前の屋外広場に移動!
会場出口付近で賑やかなサムルノリが!
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会場の外へ~
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みんな続きます。
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外ではみんなで輪になって~~
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<秋田竿燈まつり(日本)>
外の会場でまず行われたのが、主要無形文化財に指定されている「秋田竿燈まつり」。稲穂に見立てた高さ12メートル、重さ50キロの長ーい「竿燈」を空高く立てて右へ左へ!あっちこっちに動きながら夜空に映える無数の提灯の明かりがとっても幻想的~。
竿燈祭りのあとは岐阜の花みこしが入場。狭いスペースの中、重い神輿を自由自在にあやつります。
<青森ねぶた・五所川原立佞武多(日本)>
毎年8月に青森市で開催される、日本を代表するお祭りの一つ「青森ねぶた」と、青森県五所川原市で開催される、「青森ねぶた」と並んで青森三大ねぶたの一つである「五所川原立佞武多(たちねぷた)」の合同公演。ねぶた祭りって地域によって違うんですね~。それぞれの公演のあと、最後は合同でラッセラーの渦の中!
<ガンガンスルレ(韓国)&フィナーレ公演(日韓合同)>
最後の公演は毎回定番の「ガンガンスルレ」。全羅南道の南海岸一帯と島嶼部に広がり伝わる伝統的なマダンノリ(広場遊び?)で、韓国の旧盆にあたる日に町の女性たちが手をつないで歌ったり踊ったりするもの。重要無形文化財にも指定されています。不思議な歌にのって繰り広げられる不思議な踊りや動作が特徴!?
そしてガンガンスルレのあとは日韓の公演チームと観客も入り乱れてのファイナルダンス!今年も全てのプログラムが無事に終了~!おつかれさまでした!!
毎年、韓国ソウルと東京で同じ時期に開かれている「日韓交流おまつり」。メイン会場となる都市が毎年交代し、今回ソウルは1日だけの開催でしたが、日韓たくさんの団体が参加し、短い時間でも内容のとても濃いイベントだったように思います。特に日本、中でも東北地方を中心とした東日本からの参加団体が多かったですよね。観客も日本人、韓国人ともに本当にたくさん来ていました。韓国側のボランティアも例年より倍の950人が集まったとか!日韓関係はいろいろあるけれど、こんなふうに日本の文化が韓国で受け入れられ、そして日韓混じって楽しくおまつりが開催される風景、ナビは毎回しみじみと感動しながら見ています。さて、来年はどんなおまつりになるのかな!?早くも次のおまつりが楽しみなソウルナビがお伝えしました。