ソウルのあちこちに散らばっているミニシアターをご紹介!
こんにちは!ソウルナビです。韓国旅行中には是非映画を観たい!そんな方もいらっしゃいますよね。現在の韓国の映画館は大手のシネコンブランドばかりで、ロケーションも施設も良いし、チケット代も日本に比べればまだ安いし、ハリウッド映画も日本より早く公開されたりするから、メジャー映画を観るにはもってこい!でもジャンル的にも内容的にももっと特徴のある映画やアートな映画を観たい方もきっといらっしゃるはず。今日はソウル市内にぽつぽつと散らばっているミニシアターをご紹介しましょう!独立映画や芸術映画を中心に厳選された作品を上映し、大小の映画祭やトークイベントなども開催する特色のあるミニシアター。そんな映画館の統廃合や移転、廃業など悲しいニュースもよく目にするけれど、まだまだ残ってます!それでは、さっそく行ってみよっ!
映画好きのためのミニシアター!
冒頭でもふれたように、現在の韓国の映画館はロッテシネマとCGVとメガバックス、この3つの大手シネコンブランドがメイン。国内外のメジャー映画を中心に上映し、人気がないとすぐ上映終了となることも。そんな入れ替わりの激しいシネコンで上映されないような独立系映画やアート系の映画を楽しめるのがミニシアター。大企業や映画社などが運営するミニシアターのほか、2004年からは大手シネコンも独立・アート系映画や人気映画の再上映なども行う特別上映館を運営しています。こうして2000年ころから徐々に増えてきたたミニシアターでしたが2011年から少し減りぎみ。ですが、ここ5年ぐらいでミニシアターがぐっと身近になった感じ。もあります。ミニシアターだけに規模的にはこじんまりとしているけれど映画に集中して観覧できるように(または掃除のコストを減らすために)ほとんどの映画館では水以外のコーヒーや炭酸飲料、お菓子などは持込禁止に。また最初から見る観客のために途中からの入場を制限したり、映画の前に広告を一切上映しなかったり、韓国では一般的なエンドクレジットがはじまるとすぐつく映画館の明かりもエンドクレジットが終わるまでつけないなどのサービスを実施しています。また監督や俳優とのトークが楽しめるプログラムや企画展や映画祭なども開催するなど、ミニシアターにはシネコンにはない魅力がたくさんあります。
ソウル市内のどこにどんなミニシアターがあるのかチェックしてみましょう!
<大学内のミニシアター>
ARTHOUSE MOMO(梨大キャンパス)
ソウル市内の大学キャンパス内にあるミニシアター。ソウルでも名門にあたる梨大女子大や高麗大学、建国大学内にあります。梨大にある「ARTHOUSE MOMO(アートハウスモモ)」は韓国で有名な芸術映画館を運営してきた映画社が2008年、大学内に韓国初の一般人向けの常設映画館としてオープンさせた映画館。作品性と大衆性を併せ持つ世界のさまざまな映画の上映と、映画祭やイベントなどを開催。また高麗大学のKUシネトラップと建国大学KUシネマテークは韓国映画だけでなく外国映画の、特にアート系として認められた映画を上映しています。
KUシネマテーク(建国大学キャンパス)
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KUシネトラップ(高麗大学キャンパス)
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<大手シネコンブランドの独立・芸術映画専用のシアター>
2004年、 韓国の大手シネコン「CGV」がシネコン初の365日独立・芸術映画を上映する特別上映館ブランドをローンチング。名前も「インディ映画館」「ムービーコラージュ」を経て、2014年1月からは芸術映画館創立10周年を記念し現在の「CGVアートハウス」になりました。また「ロッテシネマ」もアート系映画専用の上映館「ARTE CLASSIC」を運営し、「MEGABOX」系にも芸術映画専用館「ARTNINE」を2013年にオープン。シネコンブランドのミニシアターへの参入で韓国の独立・アート系映画の上映館も増えることに。
「アートハウス専用劇場」&「ARTNINE」
ソウルを中心にCGV映画館の中の一部の上映館をアートハウスとして運営するCGV。中でも全館アートハウスとして運営する「アートハウス専用劇場」は2016年現在、狎鷗亭と明洞、釜山の西面にあります。一方、MEGABOXは芸術映画専用館「ARTNINE」をMEGABOX梨水の12階(9館、58席)で運営。こちらは江南エリア初の芸術映画上映館で、同じフロアには眺めのよいレストランもあり、美術展示、音楽公演、トークプログラムなどが行われる文化空間として利用されています。
シネコンの中にある韓国独立映画専用の上映館!
CGVアートハウス狎鷗亭専用館のART1館はアン・ソンギ館ともいわれ、韓国映画を後援するため国民俳優アン・ソンギに献呈されたもので、韓国独立映画専用の上映館になっています。また狎鷗亭の地下1階と地下2階のラウンジには休憩スペースがあり、地下2階にあるシネラウンジには監督と俳優、評論家などがトークが楽しめる空間「ラウンジトーク」を運営するほか、さまざまな独立・芸術映画の特別なアート作品を鑑賞できます。
シネコンならでは!1万冊の映画関連書籍を閲覧できるシネライブラリー
アートハウス専用劇場の一つ「CGV明洞駅シネライブラリー」は1年中厳選された独立芸術映画が上映される上映館、スクリーンが2館あるほか、韓国初の映画専門図書館「シネライブラリー」もあります。ここは1万冊あまりの厳選された映画関連書籍があり、閲覧しながらゆっくり休める空間。映画を観覧すれば利用できます。
江南にインディープラス、江北にインディースペース独立映画に限定して上映する独立映画専門館が漢江を境に江南と江北、それぞれ1館ずつあります、江南には映画振興委員会(KOFIC)が運営する独立映画上映館「インディープラス」が、江北には韓国初の独立映画専用の上映館「インディースペース」があります。また慶熙宮(キョンヒグン)の裏手にはビル内に公演場(地下1階)、ギャラリー(地下2階)、映画館(2階)などが集まった複合文化空間「emu ARTSPACE」があり、その中に44席の上映館「emu cinema」があり、小規模の映画祭、独立映画試写会・上映などを行っています。インディーつながりのこの二つの独立映画上映館は2007年、明洞にあった「中央シネマ」内からスタートし、「インディープラス」は光化門シネマルを経て、2012年からはシンサ(新沙)駅からすぐのロッテシネマブロードウェイ内で運営されています。毎週新しい独立映画を上映するほか、さまざまな映画の定期上映会、企画展などを開催しています。また「インディースペース」は2年ほどの閉館期間を経て2012年、ソウル歴史博物館横のミロスペースにオープン。2015年からは鍾路のソウル劇場の1階に移転オープン。民間が運営する独立映画上映館として維持するための多難な歴史を歩んでいます。